オフィスのレイアウトは、単にデスクや棚などを並べる作業ではありません。レイアウトは、生産性やコミュニケーションのとりやすさ、企業のブランディングも左右する重要なものです。
本記事では、オフィスレイアウトの失敗を防ぐポイントを魅力的な事例とともに解説します。理想のオフィス環境を考えていきたい方は、ぜひご活用ください。
目次
- オフィスのデスクレイアウト
- オフィスのデスク運用
- オフィスレイアウトの計画
- 法律の観点で気をつけること
- オフィスレイアウトの事例15選
- 目的異なる複数のエリアで新しい働き方を|株式会社明電舎 様
- ライフとワークの中間地点で働く|野村不動産株式会社様
- 働き方の再設計に|株式会社アルマード様
- オフィス環境に起因するトラブルが減少|株式会社エルフィン様
- 可変性のあるフレキシブル空間|キンコーズ・ジャパン株式会社様
- ワンフロアに集約されても静かで快適|ゴウリカマーケティング株式会社様
- レイアウトの工夫で働きやすく|株式会社朝日ネット様
- 拠点集約で連携のとりやすいオフィスに|株式会社イー・ロジット様
- 総合的なオフィス機能の充実化を|モベンシス株式会社様
- 実用性とおしゃれを両立|伊倉総合法律事務所 様
- 社員が来たくなるオフィスに|株式会社ジャンプコーポレーション様
- エンジニアが集まれる空間を|パイオニア株式会社様
- 色々な働き方を1つのエリアで|株式会社アットオフィス 様
- 帰属意識の高まる魅力的なオフィス空間へ|株式会社Bloom&Co.様
- 自然なコミュニケーションが生まれる空間|株式会社ジーピーオンライン 様
- オフィスレイアウトはソーシャルインテリアにご相談ください
オフィスのデスクレイアウト
オフィスに置く家具として、大部分を占めるのはデスクです。デスクレイアウトには、以下のパターンがあります。
島型レイアウト

4~8席程度をひとつのまとまり(島)として組み、島を複数配置する形を指します。日本のオフィスでは最も一般的なスタイルといえるでしょう。
島型レイアウトは、チーム単位で向かい合って座るため、ちょっとした相談や報告がすぐに行えるというメリットがあります。一体感もうまれやすいでしょう。
しかし、島を詰めすぎると通路が狭くなり、オフィス内の移動がしにくくなります。
働き方を再設計する、オフィスのかたち
株式会社アルマード様
対向型レイアウト

2列のデスクを向かい合わせて、横に長く並べる形を指します。席数が確保しやすく、配線を共有できるためコストを抑えやすくなる点がメリットです。
しかし、正面の人と視線がぶつかりやすいため、デスクトップパネル等で視線を遮ると良い場合もあります。
空間の“コンテンツ化”で見せるエンタメ企業の魅力
株式会社エルフィン様
同向型レイアウト

全員が同じ方向を向く、学校の教室のようなレイアウトです。誰かと視線がぶつかることはなく、集中して作業しやすいというメリットがあります。
一方、背後からの声掛けが難しく会話は減るため、社員同士のコミュニケーションが少なくなる可能性があります。オープンスペースなど、カジュアルに交流できる場所を別途設けるとよいでしょう。
未来から逆算したオフィスの形
フォースタートアップス株式会社
背面型レイアウト

2列を背中合わせにして並べる形で、デスクの前はパーティションや壁になるケースが多いです。自分が振り向かない限り視線がぶつからないため、個人の仕事に集中しやすく、席数も確保しやすい点がメリットです。
しかし、通路部分が狭い場合は圧迫感が出るため、椅子を引いた状態でも人が通れる程度の動線確保が必要です。
自然なコミュニケーションが生まれやすい空間に
株式会社ジーピーオンライン 様
壁向き型レイアウト

壁側にデスクを並べて、壁に向かって座る形を指します。部屋の中央に広いスペースが生まれ、小規模なオフィスでも開放感が生まれやすい点がメリットです。
一方、みなが壁に向かって仕事をするため、チームとしての一体感は出にくく、連携が必要な業務では座席の順番を意図的に決める必要が出てくるでしょう。
エントランスから執務室まで ”GOURICA”らしさを感じるオフィス空間
ゴウリカマーケティング株式会社様
オフィスのデスク運用
ここまでは、デスクのレイアウトについて解説しました。次は、誰がどこに座るのか、運用のルールについて決めるために押さえておきたいポイントをご紹介します。
固定席
各社員に専用のデスクを割り当てる、従来の標準的な運用方法です。現在も採用している会社は多く、自分の席が決まっているという安心感が得られます。書類の管理も容易で、仕事に必要な物品が多い人ほど便利でしょう。また、誰がどこにいるのかすぐに分かる点も便利です。
フリーアドレス
フリーアドレスは、特定の席を持たずその日の気分や業務内容で自由に席を選ぶ運用方法です。社員にとってベストな環境で仕事をすることができ、部署を超えた交流が生まれやすいというメリットがあります。
フリーアドレスについては、以下で詳しく解説しています。
グループアドレス
部署ごとにエリアを指定し、そのエリアの中で好きな席を選ぶという運用方法です。全ての部署を同じようにするのではなく、機密情報を扱う法務や総務は固定席、他の部署をフリーアドレスにするといったハイブリッド型もみられます。
オフィスレイアウトの計画

オフィスレイアウトは、以下の3つのポイントを意識して決めていくことで、失敗しにくくなります。
ゾーニング計画
ゾーニング計画とは、どこに何を配置するのか、エリア分けをする計画を指します。例えば、「執務エリア」「会議エリア」「リフレッシュエリア」などがあるでしょう。
ゾーニングが不適切だと、来客からPC画面が丸見えになったり、会議室の横が騒がしかったりといった問題が出てきます。機能や目的によって振り分けて、最適に配置することを目的とします。
ここで特に重要なのが、セキュリティレベルの意識です。エリアによって、どの程度のセキュリティが必要なのかも考える必要があります。
セキュリティレベル1(パブリック)
誰でも立ち入れるエリアです。エントランスや受付などが該当します。
セキュリティレベル2(セミパブリック)
社員と、社員の同伴がある来客が利用できるエリアです。応接室や会議室、オープンスペースなどが該当します。
セキュリティレベル3(プライベート)
社員のみ立ち入れるエリアです。一般的な執務室が該当します。
セキュリティレベル4(セキュア)
社員の中でも特定の権限をもつ人しか立ち入れません。サーバー室や役員室、人事・財務の機密情報が入った保管室などが該当します。
基本的に、会社のエントランスから奥に向かって順にセキュリティレベルが上がるように配置すると、不審者の侵入を防ぎやすくなります。
動線計画
動線計画とは、社員や来客がどのようにオフィス内を移動するのか予測して、最適なルートを設計することを指します。動線計画が優れている場合、無駄な移動時間が減り業務効率が上がります。
動線計画の基本原則
まず、メインとなる通路はできるだけ直線的でシンプルにすることが鉄則です。複雑な屈曲や行き止まりをつくらないこと、頻繁に行き来する場所同士を近づけて結ぶことも重要なポイントになります。
安全性と快適性を高める
動線計画は、災害時の避難経路にもつながります。もし急いで避難しなければならない事態が起こったとき、迅速に脱出できる幅とルートを確保しなければなりません。
また、通路が窮屈すぎてすれ違い時は肩がふれ合うような状態では、社員のストレスを蓄積させる要因になります。動線計画はゆとりをもって、社内コミュニケーションが円滑になるよう工夫する必要があります。
寸法計画

通路幅やデスク間の距離はどのくらいが適切なのか、数値にしないとイメージしにくいかもしれません。人間工学に基づいた適正値を知っておくと便利です。
- 人が1人スムーズに通る幅:600mm~
- 2人がすれ違う幅:1,200mm~
- デスク間の背中合わせの距離:1,400mm~
これらの数値を意識せずに計画すると、離席のたびに付近の人に気を遣ったり、通路を通るだけで誰かと接触したりと、ストレスを生む要因となります。
法律の観点で気をつけること
オフィスレイアウトは、安全を守るための法律、特に「建築基準法」や「労働安全衛生法」、「消防法」の3つを遵守した範囲で自由に決めていく必要があります。
| 法律名 | 主なチェック項目 | ルール |
| 建築基準法 | 廊下幅の確保 | 廊下の両側に居室がある場合は1.6m以上、片方の場合は1.2m以上の幅が必要 |
| 排煙・採光 | 排煙窓を塞ぐ位置に高いパーテーションや書庫は置けない | |
| 労働安全衛生法 | 労働者1人あたりの気積 | 労働者1人に対し10立方メートル以上の空間容積が必要 |
| 作業環境の維持 | 適切な照明、換気、室温管理ができる配置 | |
| 消防法 | 避難経路の確保 | 異なる2つの避難ルートの確保、行き止まり通路は避ける |
| 消防用設備 | スプリンクラーのヘッドから半径60cm以内や火災報知機の周囲に障害物を置けない | |
| 防災物品の使用 | 高層ビルなどの場合は、カーテン等に防炎性能 |
オフィスレイアウトの事例15選
ここからは、ソーシャルインテリアが関わったオフィスレイアウトの事例をご紹介します。
目的異なる複数のエリアで新しい働き方を|株式会社明電舎 様

株式会社明電舎様の、新しい働き方に対応した新拠点では、チームで成果を出すために目的の異なる複数のエリアを設けています。デザインの思考やスクラム開発、コミュニケーション、個人作業など、業務内容にあわせて自由に場所を選択できます。
株式会社明電舎 様の事例の詳細はこちら
ライフとワークの中間地点で働く|野村不動産株式会社様

従業員10名未満の小規模オフィスマーケットのニーズに対応したモデルオフィスです。遊び心が存分に感じられるオフィスで、手前にはおしゃれな上質な家具を置いたリラックスエリアがあります。
奥の窓際に社員のワークエリアがあり、アットホームな居心地の良さと洗練されたオフィス空間の両方が楽しめます。
野村不動産株式会社様の事例詳細はこちら
働き方の再設計に|株式会社アルマード様

移転プロジェクトによって、従来のオフィスの課題解決をおこなった株式会社アルマード様の事例です。全員出社・固定席の設計が、リモートワーク中心の働き方と合わなくなるなどの課題がありました。また、オフィス中央に配置されていたコールセンターでは、周囲の音も気になっていたようです。移転後は、音の問題への対処や会議室の増加、リフレッシュエリアの設置などにより、打ち合わせや商談もスムーズに行えるようになり、業務効率が上がりました。
株式会社アルマード様の導入事例はこちら
オフィス環境に起因するトラブルが減少|株式会社エルフィン様

遊技機やテレビアニメーションCGなどを手掛ける株式会社エルフィン様のオフィス移転プロジェクトでは、秋葉原という場所にぴったりな遊び心が存分に感じられるオフィスを実現されました。リラックスエリア、会議室、執務室などすべて個性的でありながら効率的に仕事ができる空間となっています。オフィス環境が整ったことで、社員はきれいに保とうとする意識が芽生え、環境に起因するトラブルが大幅に減少しています。
株式会社エルフィン様の事例詳細はこちら
可変性のあるフレキシブル空間|キンコーズ・ジャパン株式会社様

キンコーズ・ジャパン株式会社様は、店舗新設で可変性のあるオフィス空間づくりをおこなわれました。レイアウトは、一度決めてもその後自由に動かせる家具を選定し、さまざまな用途に柔軟に対応できるようにしています。個室休憩ブースは、ソーシャルインテリアの「THE MUSEUM」で実際に使用感を確かめることができた点も決め手となりました。社員の方々が、集中したいときやリラックスしたいときなど、様々な目的で活用されています。
キンコーズ・ジャパン株式会社様の事例詳細はこちら
ワンフロアに集約されても静かで快適|ゴウリカマーケティング株式会社様

以前のオフィスは部署ごとにフロアが異なり、連携が難しく出社状況も把握しにくいという課題がありました。オフィス移転に伴い、ワンフロアを採用することで、部署間の情報共有が円滑化されています。また、プライバシーの確保や音の問題などにも対処し、集中できる環境となりました。読書家である代表の希望をとりいれた、図書館のような静かな空間となっています。
ゴウリカマーケティング株式会社様の事例詳細はこちら
レイアウトの工夫で働きやすく|株式会社朝日ネット様

キャパシティ不足が深刻化していた株式会社朝日ネット様のオフィス移転に伴い、人員の増加に対応しうるオフィス環境をつくった事例です。レイアウトの工夫によって、ワークエリアとリフレッシュエリアとの行き来がラクになりました。社員の意見を存分に反映し、オフィスに行くのが楽しみになる空間を作り上げています。
株式会社朝日ネット様の事例詳細はこちら
拠点集約で連携のとりやすいオフィスに|株式会社イー・ロジット様

スペースの広さや動線に課題があった従来のオフィスから、拠点を集約した新しいオフィスへと移転しました。組織の垣根をなくすため、役員も席をもたない完全なフリーアドレスを実現。部署間だけでなく、役職の垣根も取り払えるような、カジュアルな会話が広がる環境となっています。
株式会社イー・ロジット様の事例詳細はこちら
総合的なオフィス機能の充実化を|モベンシス株式会社様

キャパシティ不足により移転をすることとなったモベンシス株式会社様の事例です。増員にも十分に対応しうるレイアウトで、広々とした開放的な雰囲気も感じられます。執務室の壁を取り払いオープンにしたことで、役員への相談も増えました。社員は自由にオープンスペースでも仕事ができる環境で、気分転換をすることもできます。カフェテリアスペースは、社内コミュニケーションの活性化につながっています。
モベンシス株式会社様の事例詳細はこちら
実用性とおしゃれを両立|伊倉総合法律事務所 様

法律事務所の移転に伴い、内装デザインや設計、家具・備品の設定まで行った事例です。実用的で機能性も十分にあり、明るく綺麗な事務所に仕上がっています。向かい合って座るデスクも、ほどよい仕切りがあり作業に集中することができます。
伊倉総合法律事務所 様の事例詳細はこちら
社員が来たくなるオフィスに|株式会社ジャンプコーポレーション様

リモートワークの増加に伴い、社員同士のコミュニケーション不足に課題を感じていた株式会社ジャンプコーポレーション様の事例です。移転を機にフリーアドレス化をおこない、社員が来たくなるようなオフィスをコンセプトに考えられました。家具の選定にもこだわり、三角形のテーブルでは以前より垣根を超えた会話が見られると実感されています。
株式会社ジャンプコーポレーション様の事例詳細はこちら
エンジニアが集まれる空間を|パイオニア株式会社様

移転にともない、エンジニアが働きやすい場所、アイデアが形にできる場所にしたいという想いを形にされました。大きなモニターを設置したセミナールームや完全に独立した空間が得られるブース、移動式のパーテーションになる大きなホワイトボードなど、実用的・機能的な設備も整っています。
パイオニア株式会社様の事例詳細はこちら
色々な働き方を1つのエリアで|株式会社アットオフィス 様

人員増加を見越したスペース確保と活発なコミュニケーションの維持のために、都内に3か所あるオフィスを統合・拡大移転した事例です。ABWを採用し、ひとつのフロアの中でもさまざまな働き方、快適な場所を自由に選ぶことができます。限られた予算でも、十分に内装に力をいれることができました。
株式会社アットオフィス 様の事例詳細はこちら
帰属意識の高まる魅力的なオフィス空間へ|株式会社Bloom&Co.様

リモートワークとオフィスワークの両立が不可欠であると考えられている株式会社Bloom&Co様の事例です。より働き方の柔軟性と強い結束のある組織構築のために、オフィス環境が重要であり、出社へのモチベーション向上につながるデザインを実現されました。植栽と家具の配置の工夫によって、防音やプライバシーの確保を意識しています。
株式会社Bloom&Co.様の事例詳細はこちら
自然なコミュニケーションが生まれる空間|株式会社ジーピーオンライン 様

フリーアドレス制を採用する株式会社ジーピーオンライン様には、家具を導入しました。ワンフロアに異なる家具がいくつも配置されていますが、全体的に調和がとれ居心地の良い場所をそれぞれ見つけることができます。家具と家具の間はゆとりがあり、窮屈さも感じません。
株式会社ジーピーオンライン 様の事例詳細はこちら
オフィスレイアウトはソーシャルインテリアにご相談ください
オフィスレイアウトで検討すべき要素は多岐にわたります。ソーシャルインテリアでは、働きやすくデザイン性の高いレイアウトをご提案することが可能です。コミュニケーションの活性化や生産性の向上、デザインによる採用力の強化など、オフィスそれぞれの優先順位にあわせた最適な空間づくりをしてみませんか。
最新のオフィス事例やレイアウトに関するノウハウが詰まった資料はこちらをご覧ください。
オフィスのレイアウトに関するお悩みや相談もお待ちしております。






















