おしゃれで魅力的なオフィスづくりを目指すときに参考になるのが、海外企業のオフィスです。海外には日本のオフィスとは違った特徴的なデザインや雰囲気を持つオフィスが多く存在します。
本記事では、おしゃれな海外オフィスの事例を9選ピックアップしました。グーグルやアップルなどの有名企業のハイセンスなオフィスの紹介に加え、オフィスのメイン家具であるデスクも併せて紹介します。
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日本と海外のオフィスにおけるデスクの違い
海外のオフィスは、個々のパフォーマンスを最大限に発揮できるよう快適性が重要視されています。そのため、個人のモチベーションを維持できるよう、自由に働くデスクを選べるフリーアドレスや労働場所をオフィスに限定しないABWが多く採用されています。
日本のオフィスのデスクは部署内で情報共有がしやすい島型レイアウトが多いことから、日本のオフィスよりも自由度が高いといえます。
健康にも配慮されていることが多く、長時間着座による集中力低下や健康リスクを軽減する、スタンディングデスクも一般的です。同様に、リフレッシュスペースの導入にも積極的。海外は土地の広さも相まって、社内に庭園やグラウンド、ジムを併設することも珍しくありません。
海外のおしゃれなオフィス事例9選
ここでは以下9社をピックアップして、海外のおしゃれなオフィス事例を紹介します。
- グーグル（Google Inc.）
- マイクロソフト（Microsoft Corporation）
- アップル（Apple Inc.）
- アマゾン（Amazon.com, Inc.）
- ヴァンズ（Vans, A VF Company）
- ビーツバイドクタードレー（Beats by Dr. Dre）
- エアビーアンドビー（Airbnb, Inc.）
- ウーバー（Uber Technologies Inc.）
- IKEA（Inter IKEA Group）
海外のオフィスの事例を知るとレイアウト構築や家具選びがしやすくなるほか、自社のワークスタイルを見直すきっかけにもなるでしょう。
1.グーグル（Google Inc.）
グーグルはアメリカに本社を構えるインターネット企業です。検索エンジン『Google』は、85％以上もの世界最大の市場シェアを誇ります。
世界50カ国・70以上の拠点を構えているだけに、オフィスも多様性溢れるインクルーシブなデザインが魅力です。例えばヨーロッパ本社のダブリンオフィスは、波打つ天井やメタリックな照明など、アート作品を展示しているようなモダンな空間が広がります。
オフィスのデスクは好みで選べるように、ファミレス席から1〜2人向けのテーブル席、カウンター席まで、多彩なスタイルを設けています。
2.マイクロソフト（Microsoft Corporation）
マイクロソフトはアメリカに本社を置く、ソフトウェアおよびクラウドサービスを開発・提供する会社です。『Windows』『Microsoft Office』を手掛けるほか、クラウド型プラットフォーム『Microsoft Azure』なども提供しています。
マイクロソフトは「ハイブリッド ワークプレイス」を推進しており、労働場所・時間を個々に選択可能です。
例えば、シンガポールオフィスでは、ソファ席や低めのテーブルを採用したリラックス感漂うオープンスペースを設置。大きな窓から採光できる明るく開放感のある設計で、開放感がありストレスレスな環境で業務に取り組むことができます。
3.アップル（Apple Inc.）
『iPhone』『iPad』『Mac』でおなじみのアップルは、1976年に設立されたアメリカのIT機器メーカーで、電子機器やソフトウェアの開発を手掛けています。
2017年に本社をアメリカ・カリフォルニア州のクパチーノへ移転し、「Apple Park（アップルパーク）」を設置しました。その際、CEOのティム・クックが「ライフスタイルに良い」として、全員にスタンディングデスクを与えた話は有名です。その他、従業員向けのフィットネスセンターやランニングコースを併設し、従業員の健康維持にも取り組んでいます。
一方、バタシー旧発電所内にあるイギリス本社は、レンガ調の6階建ての吹き抜けで、天井はガラス張り。重厚感と開放感を併せ持ち、ロンドンの歴史的名所としてのフィーチャーを感じられるデザインです。
4.アマゾン（Amazon.com, Inc.）
アマゾンはアメリカ・シアトルに本社を構えるECサイトの運営会社です。世界12カ国で、書籍や家電・家電、衣料品、食料品など幅広い商品を販売しています。「毎日がビジネスを始めた1日目」の意味が込められた「Day1」精神を掲げ、イノベーションを続けてきました。
本社のオフィスは、社員の交流を促進する多彩なオープンスペースの他に、ソロワーク向けのデスクも完備しています。賑やかなオープンスペースから離れた場所に1人用のコンパクトな円形デスクとソファ席が設置され、集中力を切らさず作業に没頭することが可能です。
5.ヴァンズ（Vans, A VF Company）
ヴァンズは、アメリカ・カリフォルニア州コスタメサに拠点を置くフットウェアブランドです。2017年に新設された16,900㎡もの広大なオフィスには、約500人の従業員が働いています。
オフィスは全体的にモダンかつアーティスティックなデザインです。ワークスペースはセクションに合わせたデスクを配置しているほか、椅子を外せばスタンディングで作業ができる高めのデスクも設けられています。壁にはイラストが描かれていたり絵画が飾られていたりと、遊び心も忘れません。
そのほか、カフェスペースやコーヒーエリアなど、さまざまなワークプレイスから働きやすい場所を選ぶことが可能です。
6.ビーツバイドクタードレー（Beats by Dr. Dre）
ビーツバイドクタードレーは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を構えるオーディオブランドです。ワイヤレスイヤホン『Beats Studio』や『BeatsX』などのヒット商品を生み出しています。2014年にAppleの完全子会社となりました。
オフィスはカラフルでデザイン性が高く、ビビットカラーが目を引くフリースペースや洗練されたモノトーン調のリフレッシュスペースなど多彩な空間が広がります。フリースペースには、複数人で活用できる広めのデスクや1人用デスク、カウンターデスクが設置され、自由に作業ができる環境が整備されています。
7.エアビーアンドビー（Airbnb, Inc.）
エアビーアンドビーはアメリカ・サンフランシスコに拠点を置く、ワークスペースのシェアリングビジネスを手掛ける企業です。「誰もがどこにでも所属できる世界を創る」をビジョンに掲げ、220以上の国と地域にゲストルーム・ビーチサイドホテル・旅館などバラエティに富んだ物件を保有し提供しています。
ビジョンの通りエアビーアンドビーのオフィスも多様性に溢れており、各ブースは1つとして同じデザインがありません。集中ブースに適したデスクは3方を壁で囲んだ小上がり式で、足を伸ばしたり壁にもたれたりしながら作業ができます。
中央のガラス張りの吹き抜けは、オフィス全体に光と開放感をもたらしており、ストレス軽減に繋がりそうです。
8.ウーバー（Uber Technologies Inc.）
ウーバーはアメリカ・サンフランシスコに本社を置く、配車サービスを提供するベンチャー企業です。日本でもおなじみのフードデリバリーサービス「Uber Eats」をはじめ、オンデマンドの配車サービスやライドシェアサービスなども手掛けています。
サステナビリティをコンセプトの1つに掲げるように、機械換気を抑えたシステムや太陽光発電を導入するなど、環境へ配慮したデザインが特徴です。また、サンフランシスコの温暖な気候を活かし、屋外には緑地スペースやワークスペースに活用できるテラス席なども設けられています。
ウーバーでも低いソファ席やボックスシート、階段広場。カウンター席、屋上などさまざまなワークプレイスをチョイスできるようになっています。
9.IKEA（Inter IKEA Group）
イケアはスウェーデン発祥のインテリアメーカーです。「クラフトサムラ（力を合わせる）」を精神に掲げ、インクルーシブな職場環境が特徴。
2014年には「みんなのためのデザイン」を意味する開発施設「デモクラティック・デザイン・センター」がオープンしました。車内交流を活性化する吹き抜けの開放的な設計で、広めのデスクや階段広場が設置されています。
そのほか、シンガポールオフィスでは、ダブルモニターデスクや固定デスク、高さ調節可能なデスクなど、さまざまな種類のデスクから選択できます。そのほか、横になれる個室やカフェのようなパントリーも併設され、健康への配慮がなされています。
海外オフィスのようなおしゃれなデスク3選
MAGIS – BUREAURAMA TABLE
Vitra – Compas Direction
COMPLEX UNIVERSAL FURNITURE SUPPLY – BOOMERANG DESK
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海外のオフィスはABWの浸透率が高く、日本よりも多様な働き方が浸透しています。また、個人を尊重する文化のため、パフォーマンスを発揮できるような遊び心に富んだおしゃれで快適性の高い空間演出が特徴です。
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