フリーアドレスオフィスとは、社員がオフィス内で固定の席を持たず、自由に働く座席を選べるオフィスのことをいいます。今回はフリーアドレスオフィスで使われるデスクについて、設置のメリットや種類、選び方を紹介します。
目次
フリーアドレスデスクを設置するメリットとは?
フリーアドレスデスクを設置することで得られる主なメリットを2つ紹介します。
- オフィス空間を有効活用できる
- オフィス内における整理整頓の促進
フリーアドレスについてはこちらの記事でも紹介しています。
オフィス空間を有効活用できる
2020年のコロナ禍をきっかけにリモートワークやABWといった、社員の出社を必要としない働き方を導入する企業が増えています。社員が出社しなくなることにより、従来の固定デスクが無題なスペースになってしまったという問題も多く見受けられました。
フリーアドレスデスク設置のメリットは、従来の固定デスクが無駄なスペースになってしまうという問題を解消してくれる点です。フリーアドレスデスクの導入により、従来のワークスペースをリフレッシュスペースやカフェスペースに転換することもできるため、多様な働き方に適応したオフィス環境を作ることができるのです。
リモートワークについてはこちらの記事でも紹介しています。
ABWについてはこちらの記事でも紹介しています。
オフィス内における整理整頓の促進
フリーアドレスデスクには、引き出しや収納機能がついていないデスクが一般的です。フリーアドレスデスクは毎日違う社員が使う可能性もあるため、使用した社員は、業務終了後は必ず片付けを行わなければなりません。
毎日の整理整頓は書類や備品の管理が必要なため、セキュリティの観点から非常にポジティブ。このようにフリーアドレスデスクの導入によって、個々の社員が危機管理意識を持つこともメリットのひとつです。
フリーアドレスデスクの導入で決めるべきポイントとは?
フリーアドレスのメリットについて紹介しました。次は導入時のポイントを2つ紹介します。
1人あたりのデスクスペース
職種にもよりますが、デスクスペースの広さは業務効率化に影響します。一般的にデスクの1人あたりの必要な作業スペースは、幅1〜1.2m程度です。
そのため、フリーアドレスデスクの導入検討にあたって、どれくらいの面積をフリーアドレス席に割り当てる必要があるのかを考える必要があります。
また、フリーアドレスデスクを使う一人ひとりの物理的距離を、フィジカルディスタンスといいますが、この距離が必要な場合は人と人の距離として2m以上の確保が必要です。
座席設定率(数)考える
座席設定率は、フリーアドレスデスクを利用する社員数に対する必要な座席数の割合を指し、座席設定数ともよばれます。
例えば、100人の社員がフリーアドレスを利用する場合、50席を準備した場合の座席設定率は50%となります。
座席設定率の決定は、フリーアドレスデスクの数や配置に影響する重要な要素のため、慎重に検討することが重要です。また、会社ごとに決め方が異なることが多く、一部の会社では職種毎に異なる場合もあります。
フリーアドレスデスクの種類
次に多く使われるフリーアドレスデスクの種類について紹介します。
大型ロングデスク
大型ロングデスクは増連が可能なものが多く、拡張性に優れています。そのため、社員数の増減に合わせて導入しやすい点がメリットです。
キャスター付きのデスク
キャスター付きデスクのメリットは、レイアウト変更のしやすさです。一般的に多くのデスクが使われる執務室以外にも、緊急の会議デスクやミーティングデスクとしても転用されることがあります。
フリーアドレスデスクは配線機能が重要
フリーアドレスオフィスで働く場合、一般的に持ち運び可能なモバイル機器を使って仕事を
します。そのため、社員がオフィス内を自由に行き来することを想定することから、どのデスクでも仕事ができるような配線機能の利便性も重要です。
フリーアドレスデスクを導入するときの注意点
ここまでフリーアドレスデスクの導入メリットや種類について紹介しました。最後に導入時の注意点について紹介します。
私物の管理
固定席がないオフィスの最大の課題は物品の管理です。その中で共有物と私物の管理もこの中に含まれます。フリーアドレスオフィスを導入している会社の中でも、ロッカーを設置したり、ペーパーレス化を行なったりして、私物と共用物の区別を促進し、対策をしている会社もあります。
フリーアドレスが向いていない仕事とは?
ペーパーレス化の促進が難しい場合、フリーアドレスの導入は難しいといわれています。経理や人事といった職種は重要書類の扱いが多いため、フリーアドレスでの働き方は相性が良くない傾向にあります。
そういったケースの場合は完全フリーアドレスにせず、一部固定席を取り入れる、もしくはグループアドレスを採用することで解決できる場合も。フリーアドレスの導入は自社の状況をよく見て検討することがおすすめです。
グループアドレスについてはこちらの記事でも紹介しています。
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フリーアドレスは、IT技術の浸透や働き方の多様化の影響を受けて、多くの企業で注目されています。しかし従来の固定席に比べて自由度が高い分、私物の管理やチームの連携が難しいといった懸念点もあります。
フリーアドレスの導入を成功させ、効果的に運用するためには、自社に適したオフィスレイアウトや設備の設置が必要です。
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