ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)とは?導入メリットやフリーアドレスとの違いを紹介

皆さんはABWという働き方を知っていますか?ABWはリモートワークの普及に伴い、導入が増えつつある新しい働き方です。この記事では、ABWが具体的にどんな働き方を指すのか、導入までに何をすれば良いのか、事例を交えて紹介します。

ABWとは?どんな働き方なのか?

ABWとはアクティビティ・ベースド・ワーキング(Actuvity Based Working)を略した言葉です。では、ABWとは具体的にどのような働き方なのでしょうか。

ABWとは、場所や時間に縛られない自由な働き方を指す

ABWとは、働き手であるワーカーが、自由に働く場所や時間を選択できる新しい働き方を指します。ABWの発祥はオランダからはじまったワークスタイルといわれています。

ABWが注目される背景は?

2020年の新型コロナウィルス感染症の流行により、日本の多くの会社がリモートワークの導入を行いました。リモートワークを通じ、多くの企業やワーカーが働く場所を選ばないメリットについて考えるようになっています。

リモートワークで働きたいと考えるワーカーが増えたこともあり、2024年現在では、リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッドワークを導入する会社が増えつつあります。

そのため、ハイブリッドワークに適した社内のオフィスレイアウトやデザインを見直す必要が出てきたことから、より柔軟にオフィス空間を利用出来る働き方として、ABWが多くの企業から注目されるようになりました。

フリーアドレスとの違い

ABWと混同されることが多いものとしてフリーアドレスがあります。フリーアドレスはオフィスの座席の運用方法を指しますが、ABWはワーカーの働き方全体に関わる概念です。

混同されやすい点として、フリーアドレスはワーカーがオフィス内で自由な座席を選択して働くことを指しますが、ABWはワーカーが業務内容や気分に合わせ、オフィスだけでなく自宅やコワーキングスペース等、自身が働きたい場所を選択できる点が違いとして挙げられるでしょう。

フリーアドレスについてはこちらの記事でも紹介しています。

広域ABWとオフィス内ABW

ABWがフリーアドレスと混同されやすい理由として、働く場所や環境が挙げられることを紹介しました。働く場所や環境という観点でABWを見ると、オフィス内ABWと広域ABWに分類することができます。

対象範囲は下記のように分類されます。

  • オフィス内ABW:オフィス社内のフロアやエリアが対象
  • 広域ABW:自宅やオフィス、コワーキングスペースが対象

前述したハイブリッドワークやABWは、オフィスの席が固定席であっても実践できます。

ABWでは、オフィスそのものが働く場所としての一つの選択肢となるので、社員がオフィス出社にメリットを感じられなくなるとオフィスの環境価値が大きく下がります。オフィス内でも、個々の社員の活動に応じた働き方としてオフィス内ABWという働き方があります。

オフィス内ABWでは、社員が働く場所だけでなく時間も選べる働き方になるため、オフィスの仕様をABW型のオフィスに最適化していくことが課題となります。

ABW型のオフィスとは?

ここまでは、フリーアドレスとの違いを交えてABWについて紹介してきました。ABW型オフィスとは具体的にはどんなオフィスなのか、実際のオフィスデザインの事例を交えて紹介します。

ABW型のオフィスにあるワークスペースの例

前述したオフィス内ABWに適したワークスペースの例として、以下が挙げられます。

  • 防音ブース、個室:1on1やWEB会議、オンライン商談
  • オフィスラウンジ、カフェスペース:カジュアルなコミュニケーション
  • パーテーションのある座席:ミーティング、集中スペース

ABW導入の事例:株式会社アットオフィス様

作業の内容や目的に合わせて使い分けられるエリアを設置し、執務エリアのデスクをカフェ風に配置するなど、社内外のコミュニケーションを取りやすい仕掛けをワークスペースに取り入れています。

どんな企業がABWに向いているか?

以下のような課題を抱えている場合はABWの導入検討をおすすめします。

リモートワークを導入したことで執務室のスペースに無駄がある

リモートワークの導入により執務室の座席数が余っている場合、ABWの導入を検討することがおすすめです。ABWを導入することにより、改めてオフィススペースを見直すきっかけとなります。企業は生産性向上を目的としたオフィスレイアウトの検討を行うことができるでしょう。

リモートワークについてはこちらの記事でも紹介しています。

社内だけでなく、社外よりアサインしているメンバーがいる

業務内容の特性上、社外からアサインしているメンバーが多い場合、ABWを取り入れることはおすすめです。ABWの導入により、社内外のメンバーのコミュニケーションの取り方に制限がなくなるため、より生産性高く業務に臨めることに期待できます。

オフィス移転の予定がある

オフィス移転や支社同士の拠点統合の予定がある場合、ABW導入のタイミングとしては最適といえるでしょう。社員の状況やニーズに応じた、オフィス内ABWの検討もしやすく、ニューノーマルなオフィスデザインの設計も行ないやすいタイミングです。

ABWを導入するメリットとデメリット

ABWを導入するメリットとは?

最大の導入メリットは生産性の向上と、組織の魅力向上です。社員一人ひとりに働きやすい環境を提供することは、企業とワーカーの双方にとってとてもポジティブなものといえるでしょう。

自由な働き方を提供することで得られる他のメリットとしては、移動コストの削減によるストレス軽減や災害時のBCPやオフィス防災にも役立つ側面があります。

ABWを導入するデメリットとは?

デメリットとしては、導入コストと労働管理の難しさが挙げられます。必要な各種ITツールの導入やABWに合わせたオフィスレイアウトの最適化を加味すると、相当な費用が発生します。

労働管理の面では、人事評価や社内コミュニケーションの仕組み作りの見直しが必要です。また、情報セキュリティ強化への対策も検討する必要があります。

ABW導入のポイントは?

ABW導入のポイントとして、目的を定めることと現状のオフィス環境、働き方の状況把握が必要です。

ABWは生産性向上や働き方を改善する手段であり、導入することが目的ではありません。なんのためのABWなのか、現状抱えるどんな課題を解決しなければならないのか、ABW導入価値を測るためにも目的を明確化させ、社員へ周知することが重要です。

ABWに合わせたオフィスレイアウトの設計

ABWを経験したことがない場合、効果的なレイアウト設計の難易度は高いといえるでしょう。過去にリモートワークの実施経験がある場合、すでに最適化されている場合もあります。家具の配置やデザインだけでなく、動線の確保やセキュリティを考慮した上でオフィスレイアウトを設計しましょう。

オフィスレイアウトについてはこちらの記事でも紹介しています。

ABW導入のご相談はソーシャルインテリアへ!

ABWは、働き方の多様化の影響を受けて、多くの企業で注目されています。高い自由度から、働きやすい環境になるメリットがある一方、設備投資にかかるコストや労働管理が難しくなるといった懸念点もあります。

ABWを導入を成功させ、効果的に運用するためには、自社に適したオフィスレイアウトや設備の設置が必要です。

ソーシャルインテリアでは、オフィス空間における課題解決をトータルでサポートします。ABWと相性の良いオフィス家具のサブスクを採用しており、組織規模や予算に応じた柔軟な提案が可能です。自社に最適なABWの実現に向けて、まずは下記よりお気軽にご相談ください。