オフィスデザインにおいて、「コンセプト」は単なるデザインの方向性ではなく、働く人々の創造性やモチベーションを最大限に引き出すための重要な要素です。しかし、自社のオフィスに合ったコンセプトを設定することは容易ではありません。
そこで今回は、オフィスデザインコンセプトのポイントと重要性について、ソーシャルインテリアのコンサルタントの意見も交えて詳しく解説します。
また以下より、空間設計をともに歩むデザインパートナーの選定方法や、デザインチェックのポイントなどを詳しくお伝えしているホワイトペーパーをダウンロードできます。ぜひご活用ください。
目次
オフィスデザインにおけるコンセプトとは?
コンセプトという言葉は、一般的には概念のことを指しますが、オフィスデザインにおけるコンセプトでは意味合いが異なります。
ソーシャルインテリアが定義するオフィスデザインコンセプトは、単なるデザインの方向性ではなく、企業理念や働き方改革、従業員のニーズ・様々な課題などを踏まえた、具体的な指針として位置づけられています。
オフィスデザインを0から作る上で大切なことは、企業にとってオフィス移転や改装を通じてどんな課題を解決したいのか、どんなオフィスデザインが理想の形なのかが重要なためです。
企業がオフィスデザインの設計において抱える課題には、以下のようなものがあります。
- ABWのような多様な働き方に合わせたワークスタイルの見直し
- 企業イメージやブランディングの向上
- 新規の営業拠点づくりや将来的な人員計画への対応
オフィスデザインコンセプトの決定者はだれ?
オフィスデザインコンセプトの決定者は、社内プロジェクトメンバーか社外パートナーの2種類が考えられます。
社内プロジェクトメンバーの場合
コンセプト設計にあたり、顧客窓口から適切なプロジェクトメンバーの配置、課題抽出まで川上から川下までを一気通貫で担当します。オフィス移転は専門知識が必要となるため、場合によってはプロジェクトメンバーを外部へ委託することも視野に入れましょう。
社外パートナーの場合
社外パートナー選定における選択肢一つとして、コンペ形式でパートナーを選ぶケースがあります。コンペ実施の際に重要なポイントは、社内メンバーで行う業務範囲と社外パートナーに任せる範囲の線引きとプロジェクトにおける課題の共通認識です。
現場で求められるコンセプト設計力とは?
オフィスデザインコンセプトで実際に求められることについて、ソーシャルインテリアの松田さんにご自身の実体験を交えて、お話いただきました。
株式会社ソーシャルインテリア マーケティング部CXリーダー 松田隆治
2022年にソーシャルインテリアへ入社し、前職の大手インテリア会社での経験を活かしたオフィスデザインのプロジェクトマネジメントを主に担当。2024年現在はマーケティング部CXチームのリーダーとして、ワークプレイス改革を通した顧客の経営課題解決に従事している。
お客様とコンセプトを決めていく中で大事にしていることは?
お客様の会社のビジョンはもちろんですが、現場で働く人の声をなるべく反映できるように努めています。ビジョンに対して、どんな人がどんな気持ちで働きたいのかを念頭に置いています。
これまでのオフィスデザインの設計で一番大変だった工程は?
お客様と実現したいオフィスデザインのコンセプトは決まっていましたが、空調やサーバー設備といった問題で代替案を考えざるを得なかったことがありました。その時は、外部のパートナー企業やメディア担当者にも状況を伝え、代替案を一緒に考えました。
2024年のオフィスデザインコンセプトの課題とは?
コロナ禍以降、最も多いコンセプト課題はコミュニケーションの活性化が挙げられます。その次に多いのは、採用率の向上です。共通していえるのは、コロナによる影響を受け、働き方が大きく変化した会社が多いということ。一方、デザインやレイアウト面では、既存家具との調和を考えるニーズが多いですね。
課題トレンドで上がるキーワードとは?
最近よく耳にする”ウェルビーイング”や、”ブランディング”。その他では”人材リクルーティング”や”労働生産性”といったキーワードが課題トレンドです。特に採用率を高めるためにウェルビーイングを意識したデザインである”バイオフィリックデザイン”を考える機会が最近では増えました。
採用に効くオフィスはこちらの記事で紹介しています。
生産性に効くオフィスはこちらの記事で紹介しています。
コンセプト特化型オフィスの事例2選
モベンシス株式会社様
社員と共創して出来た自慢のオフィス。会議室やミーティングスペースの名称を社員公募で決め、採用されたメンバーにはギフトが送られた。オフィスデザインのコンセプトで重視したキーワードは”コミュニケーション”。オフィスデザインを通じ、顧客とのディスカッションにおいても1段レベルを引き上げることができた。
導入事例の詳細レポートは、以下よりダウンロードできます。
株式会社ジャンプコーポレーション様
リモートワークの普及に伴い、社員間でのコミュニケーション不足が課題だった。オフィス家具の選定にもこだわり、”社員が着たくなるようなオフィス”作りを徹底した。オフィスデザインを新しくしてからは、出社頻度の上がった社員も見受けられ、全体的に活気が溢れるオフィスに生まれ変わった。
導入事例の詳細レポートは、以下よりダウンロードできます。
オフィスデザインのコンセプトに関わるご相談は「ソーシャルインテリア」へお任せ!
オフィスデザインを決める際、最も重要なポイントといっても過言ではないのが、コンセプト策定の工程です。オフィスデザインコンセプト特化することで、オフィスが抱えるペインポイントの解消に期待ができるといえるでしょう。
ソーシャルインテリアでは、オフィスの課題解決についてトータルサポートしています。オフィスでのコミュニケーション不足にお悩みの際はお気軽にお問い合わせください。