コンパクトなテーブルとソファを向かい合わせに設置する「ファミレス席」。オフィスの広さや用途に合わせやすく、フレキシブルワークを推進するオフィスのレイアウトにマッチしています。
しかし、設置の自由度が高いからこそ、「自社に合ったファミレス席が分からない」と悩んでしまう企業ご担当者もいるでしょう。
本記事では、ファミレス席に向いているテーブルの種類とサイズの目安をまとめました。設置するメリットやファミレス席を導入した企業の事例も併せて紹介します。自社における具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
目次
ファミレス席の用途とは?
ファミレス席とは、ファミレスのようにテーブルとソファを向かい合わせに設置した席のこと。近年ではリモートワークによるコミュニケーション不足の解消やスペースの有効活用を目的に導入する企業が増加しています。
用途の一例は以下の通りです。
- ソロワーク
- チームミーティング
- ランチタイム・休憩
- クライアントとの簡易的な打ち合わせ
ファミレス席はテーブルとソファを用意すれば簡単に設置可能で、基本的には配置場所や利用者を問いません。
オフィスレイアウトや企業が抱える課題に合わせて設置できるため、このように用途は多岐に渡ります。
オフィスのファミレス席の魅力
オフィスのファミレス席の魅力は3つです。
- 省スペースで設置できる
- オープンにもセミクローズドにもできる
- 社員同士の距離を縮められる
オフィスのファミレス席の魅力がわかると、自社のオフィスにおける用途をイメージしやすくなり、テーブル選びに困りません。
以下で3つの魅力を詳しく解説しましょう。
1.省スペースで設置できる
オフィスのファミレス席は、テーブルを挟んで向かい合う無駄のない配置が特徴です。
新たに会議室を作る際は広い空間が必要ですが、ファミレス席は大きなテーブルや歩行通路は必要ありません。幅を取ることなく、会議室代わりとして手軽にミーティングスペースを確保することが可能です。
また、窓際の柱周りや部屋の角など、デスクを置くには幅が足りないデッドスペースにもフィットしやすいため、空間の有効活用にも役立ちます。
2.オープンにもセミクローズドにもできる
ファミレス席は「オープン」と「セミクローズド」のどちらにも対応可能です。
背もたれの低いソファを設置すれば、人が集まりやすいオープンスペースが完成します。外の光を遮らないため窓際への設置がおすすめです。圧迫感が軽減できることから広さが限られているオフィスにも導入しやすいでしょう。
高い背もたれなら、間仕切り不要でセミクローズドな空間が作れます。プライバシーを確保できる個室や集中ブースの代用に有効です。
3.社員同士の距離を縮められる
ファミレス席は物理的距離が近く、社員同士の心の距離を縮めやすくなります。
オフィスにおけるパーソナルスペースは1.2m〜3.5mが一般的です。個人デスクの奥行きは60cm程度で、向かい合わせて配置すると1.2m以上の距離が確保されます。一方、ファミレス席は1つのテーブルを囲むため、物理的距離は広くありません。
心理学では物理的距離が程良く近いと心の距離を縮めやすいといわれることから、社内交流の活性化にも有用です。
ファミレス席を設置する時の注意点
ファミレス席は設置の自由度が高くマルチに活用できますが、一方で注意点もいくつかあります。
まず、ファミレス席は個室ほどプライバシーを確保できません。セミクローズ仕様にしても他人の視線を避けられる程度で、防音効果は劣ります。重要な会議の他、財務や人事に関する機密性が高い会話にはふさわしくないでしょう。
また、周囲の集中力を低下させる恐れがある他、簡単に席の追加もできないため、
大人数の利用には不向きです。
快適に利用するには、予約制の導入や利用人数の制限などルールを決めましょう。ホワイトボードの設置など、用途に応じた運用方法の策定も必要です。
ファミレス席に向いているテーブルの種類
ファミレス席に向いているテーブルの種類は、以下の6つが挙げられます。
- ロの字脚
- 四つ脚
- ベース付き一本脚
- Iライン脚
- Aライン脚
- 十字脚
テーブルの種類によってデザイン性や快適性は異なります。設置した際に、ファミレス席だけが浮いてしまうことがないようにこだわりましょう。
1.ロの字脚
側面から見て「ロ」の字のようなフレームの形状をした脚です。床に面した部分が大きく安定感があるため、テーブルにディスプレイモニターのような重さのあるアイテムを安心して設置できます。
圧迫感を軽減できる他、メタリックやブラックなどのカラーを用いると、スタイリッシュで洗練された演出に効果的です。
2.四つ脚
「角柱」とも呼ばれる、四隅に脚のある最もスタンダードなテーブルです。どんなオフィスの雰囲気にも合わせやすい万能タイプで、活用シーンを問いません。大きさによっては8名程度の収容人数にも対応可能です。
また、短辺に椅子を配置できる余白があるため、チームミーティングなどに使う場合に簡易的な島型レイアウトを作ることもできます。
3.ベース付き一本脚
天板の中央部に一本脚がついている、2〜4人程度の利用におすすめのテーブルです。
ファミレス席はソファが固定されていて足を入れにくいという欠点がありますが、ベース付き一本脚は足元のスペースが広く、着座時に足をスライドしやすいことから飲食店で多く採用されています。ベースはテーブルの形と合わせて丸型やスクエア型があります。
4.Iライン脚
「I」の形をした脚が両側2カ所についているテーブル。小学校や研修ルームの個人テーブルに多く採用されているタイプです。
床に面した部分が大きく安定感に優れています。強度があり、オフィスのファミレス席では8人程度の利用にも向いています。チームランチ、ディスプレイを用いた会議などに利用しやすいでしょう。
5.Aライン脚
「A」の形のように脚が左右に開いている形状のテーブルです。強度はそこまで強くありませんが、デザイン性が高く、モダンでスマートな見た目が特徴。
オフィスのファミレス席に設置する場合は、2〜4人用のコンパクトなレイアウトに適しています。ランチやリラックススペース、ソロワークスペースなどにおすすめです。
6.十字脚
脚が十字型またはクロスしているテーブルです。1本脚の設計のため、4本脚や2本脚のテーブルと比較すると荷重に強くありません。
オフィスのファミレス席に用いる際は、ソロワークや少人数でカフェを楽しめる休憩スペースにおすすめです。スッキリとした見栄えで圧迫感がないため、コンパクトなオフィスにも適しています。
ファミレス席のテーブルの寸法目安
ファミレス席には寸法の目安があります。
以下に、テーブルとソファの寸法の目安をまとめました。
テーブル | 奥行70〜80cmテーブルとソファーの間0cmソファ・テーブルの幅150cm〜2.1m※収容人数により必要な幅は異なる |
ソファ | 奥行50~60cm(座面奥行45cm・座面高42cm程度)背もたれの高さ70cm~1.5m程度 |
また、「オープン」「セミクローズド」それぞれに適した背もたれの寸法は以下の通りです。
ややオープンな雰囲気 | 90cm |
プライバシーに配慮した高さ | 1.2m |
背もたれで仕切る場合や半個室を作りたい場合は、プライバシーを確保できる高さ1.5mが目安です。そして、片面が壁か窓に面する場所に設置しましょう。
ファミレス席におすすめのテーブル3選
ITOKI – cacomi
OKAMURA – Bresta
DRAFT – LTL
ファミレス席を導入した企業3事例
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ファミレス席は、コンパクトなオフィスにも導入しやすい省スペースが魅力です。また、オープンにもセミクローズドにもできるため、社内交流の活性化やプライバシーの確保など、自社の課題解決に役立つでしょう。
しかし、テーブル選びを誤ると、従業員は用途がわからず適切に機能しません。
ソーシャルインテリアでは、自社にマッチしたテーブルの選定に加え、オフィス空間の構築をワンストップサポートします。また、サブスクを活用して気軽に低予算で導入することも可能です。
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