フリーアドレスデスクの選び方は?おすすめのデスクの種類と機能も紹介

フリーアドレスとは、固定席を設けず従業員それぞれが自由に席を選んで仕事をするオフィスのことです。フリーアドレスを導入する場合は、デスク選びにこだわってみてください。フリーアドレス用のデスクにはいくつか種類があるので、使用シーンなどに合わせて最適なデスクを選びましょう。

本記事では、フリーアドレスの導入を検討している方や、フリーアドレスの環境をより整えたい方に向けて、デスク選びのポイントを紹介します。従業員が快適に働ける環境を作るために、ぜひチェックしてみてください。

フリーアドレスデスク選びの前に決めたいこと

フリーアドレスデスクを選ぶ前に決めておきたいポイントとして、以下が挙げられます。

  • デスクの設置数
  • 1人当たりのデスクスペース
  • フリーアドレスを導入する範囲
  • フリーアドレスの運用ルール

それぞれのポイントについて、以下で詳しくみていきましょう。

1 デスクの設置数

はじめに、フリーアドレス用の座席をいくつ用意するのかを決めます。例えば、外出で席にいない時間が長い営業職の社員が多い場合は、従業員数に対して70%ほどの座席数で十分な可能性があります。一方、席で仕事をする従業員が多い部署では、従業員数に対して80%から90%の座席数があると安心です。

座席数が少なすぎると席に座れない人が出てきて、反対に座席数が多すぎるとデスクが余ってオフィススペースを有効に使えません。フリーアドレスを導入する企業や部署のワークスタイルに合わせて、適切な座席数を設定しましょう。

2 1人当たりのデスクスペース

1人当たりのデスクスペースは、一般的に1〜1.2m程度が目安だといわれています。デスクスペースが狭すぎると作業がしづらく、感染症対策の観点からもある程度のスペースは確保しておくべきです。

ただし、1人あたりのデスクスペースが広すぎてもオフィスエリアの無駄遣いにつながるため、適切なスペースを設定することが大切です。1人当たり1〜1.2mを目安に、利用シーンや職種に合ったスペースを確保してください。

3 フリーアドレスを導入する範囲

固定席のほうが働きやすい職種もあるため、フリーアドレスを導入する範囲も検討しなければなりません。例えば、電話対応などがあって在席率の高い総務や、個人情報や機密情報を扱う経理や人事などは、固定席のほうが適しています。

一方で、ペーパーレスで仕事を進められる仕事や、社内にいる時間が短い仕事ではフリーアドレスが向いています。チームで連携して仕事を進める職場では、チームごとに割り当てられたエリア内でフリーアドレスを行う「グループアドレス」も検討してみてください。

4 フリーアドレスの運用ルール

フリーアドレスを導入する際には、運用ルールを決めることが大切です。例えば、次のようなルールを設定するとフリーアドレスをより効果的に運用できます。

  • 毎日座る席を変える
  • 3時間以上席を離れる場合は座席に荷物を残さない
  • 席を予約制にする

毎日同じ場所に座っていてはフリーアドレスの意味がないため、上記のように固定席にならないような工夫が必要です。そのほか、誰がどの席に座っているのか分かりにくいため、郵便物や電話の取り次ぎや、電話やWeb会議を行う場所についてのルールも決めておきましょう。

フリーアドレスデスクの選び方

フリーアドレスデスクは、以下のように利用シーンによって適したものがあります。

  • 用途によってレイアウトを変えられる「ロングデスク」
  • ミーティングで使いやすい「ラウンドテーブル」
  • グループアドレスにも活用できる「ミーティングテーブル」

上記3つのデスクについて、それぞれの特徴を紹介します。

1 拡張しやすい「ロングデスク」

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シンプルな長方形のロングデスクは、レイアウトを変えて拡張しやすいのがメリットです。向かい合わせにすると会議用のテーブルとして活用でき、プレゼンテーションの際には話し手に集中できるU字やV字レイアウトに変更できます。

用途によってレイアウトを変えられるロングデスクがあるとさまざまなシーンで活用できるので、ワークスペースはもちろん、会議室や休憩スペースなどにいくつか導入しておくと便利です。

2 ミーティングにぴったり「ラウンドテーブル」

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円形のラウンドテーブルは、ミーティングに向いているデスクです。上座や下座といった座る場所による序列がなく、立場に関わらず発言しやすくなるといわれています。特に、積極的に意見を交わしたいブレインストーミングなどを行う際には、ラウンドテーブルがおすすめです。

集中スペースやロングデスクのほかに、数人でディスカッションできるラウンドテーブルをいくつか用意しておくと、コミュニケーションが活性化されて、フリーアドレスのメリットを享受しやすくなります。

3 グループアドレスでも使いやすい「ミーティングテーブル」

RF YAMAKAWA ユニット式会議テーブル

ミーティングテーブルは、向き合って会話ができるように周囲にぐるりと椅子を配置できるテーブルです。長い形状のものが多く、ロングデスクよりも幅が広く、ラウンドテーブルよりも大人数の会議に向いています。丸みを帯びたミーティングテーブルなら、離れた人同士でも顔を見て会話できます。

また、チームの数だけミーティングテーブルを用意して、グループアドレスに活用するのもおすすめです。

フリーアドレスデスクを選ぶときに検討したい機能

フリーアドレスデスクには、以下のように便利な機能が備わったものもあります。

  • 配線機能
  • 連結機能
  • 昇降機能
  • キャスター
  • パーテンション

用途に応じて、上記の機能が備わったものを選んでみてください。以下で、それぞれどのような機能なのか紹介します。

1 配線機能

LANケーブルや電源プラグを差し込める配線機能があると、ノートパソコンを使用するのに便利です。パソコンやスマホを充電しながら使ったり、安定した有線LANに接続したりと役立つので、配線機能は従業員からの需要も高いでしょう。

配線機能には、カバータイプとダクトタイプがあります。配線カバーはデスクを横断するようにカバーが設置されていて、座る位置に関わらず配線を使いやすいのがメリットです。配線ダクトは配線用の穴が設けられているタイプで、座る位置によっては使いづらい場合がありますが、カバータイプに比べて安価に購入できます。

2 連結機能

オフィス用のデスクのなかには、連結できるものもあります。連結した際に脚や仕切り板の無駄がなく、一般的なデスクを並べるよりもスッキリとデスクを配置できます。

また、フリーアドレスを利用する従業員が増えても、簡単にデスクを増設して対応が可能です。例えば、「最初は従業員数の70%の座席数でスタートして、足りない場合は80%の座席数まで増設する」など、柔軟な対応が可能になります。

3 昇降機能

昇降機能とは、デスクの天板の高さを自由に調整できる機能で、立って作業したいときにも使えることから「スタンディングデスク」とも呼ばれています。

長時間座りっぱなしで作業すると、脚の筋肉を使わないことから、死亡リスクが高まるという研究結果が出ています。そのため、従業員の健康を考え、昇降機能のあるデスクを取り入れる企業も増えています。また、仕事をする体勢をこまめに変えると血流が良くなって集中力が上がり、生産性の向上が期待できる点もメリットです。

4 キャスター

キャスター付きで簡単に動かせるデスクは、「ミーティングの人数に合わせてデスクをつなげる」「従業員の希望に合わせてレイアウトを変える」など柔軟に対応できるのがメリットです。

小さめのキャスター付きデスクを複数用意しておけば、より自由にレイアウトを変えられることができます。設置する際は、動かすことを想定した配線計画を立てましょう。

5 パーテーション

フリーアドレスの場合、人の往来が発生し、コミュニケーションを取りやすくなる一方で、人の気配で集中しにくいと感じる従業員が出てくることがあります。そこで、フリーアドレスでは、集中ブースの設置が一般的。

この集中ブースでは、パーテーション付きデスクの利用がおすすめです。ロングデスクなど複数人でひとつのデスクを利用する場合でも、区切られたプライベート空間を作れます後から。パーテンションを追加できるデスクもあるため、必要に応じて設置を検討してみてください。

デスクの選び方については、こちらの記事も参考にしてください。

おすすめのフリーアドレスデスク5選

ITOKI silta

Vitra MedaMorph tables

KOKUYO SENTIR

ASPLUND FLEX-WIZ Free Address Desk (wood)

RF YAMAKAWA フリーアドレス用テーブル

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フリーアドレスデスクはさまざまな種類があり、用途によって使い分けられるように複数のタイプのデスクを用意しておくと便利です。配線や昇降など機能は、業務内容や仕事の進め方などによって要否が変わるため、従業員の要望も取り入れながら自社に合うデスクを選びましょう。

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