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PROJECT株式会社巻組
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CATEGORY家具コーディネート
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YEAR2022
こんな発色の良い家具があったんだ!という新たな発見と驚き
株式会社巻組 様
- CATEGORY
- 家具コーディネート
- YEAR
- 2022
- MEMBER
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Direction:Chika Katsura
Interior Design : Chiharu Nakamura
INTERVIEW
インタビュー三浦 拓 様、平塚 杏奈 様
なぜ古民家をリノベーションするのか?
巻組のはじまりは、2011年の東日本大震災でした。当時、大学院生であった代表の渡邊享子が、被災直後の宮城県石巻市でボランティアを経験をしたことで、このビジネスが生まれました。
その頃の被災地は、まだ津波の痕跡が生々しく、ライフラインも復旧していませんでした。そういった出来事を目の当たりにした経営者やクリエイターが、「せっかく生き延びたのだから、とりあえずやってみよう」という思いを胸に石巻に集まるようになり、徐々にイノベーションの街になっていったのだと思います。
一方で、たくさんの方が住まいを奪われている状態であったため、住宅は典型的な大量生産型で復興がすすめられました。やはり地元の人が優先となるため、移住してきたイノベーション人材は、長期滞在することは難しい状況でもありました。
そんな中で、0から1を生み出すエネルギーと創造性に溢れている移住者たちが、居場所がないことを理由に石巻を離れてしまうのは大きな損失だと考え、地元の人でも住まない悪条件の空き家を探してアタックを始めました。
誰にも使われず朽ちていく空き家を、無料でも引き取って欲しいという大家さんからの要望は多く、そうした不動産価値を改めて見直すキッカケをつくり、次の世代の幸せな暮らしにつなげるのが、私たち巻組の仕事となりました。
『Creative Hub加美』があるところ
Creative Hub加美が位置する加美町は山形県とのほぼ県境にあります。
自然豊かな環境で高齢化にともなって空き家が増えているエリアでしたが、クリエイティブな事業も多数行われており、美大卒の移住者なども加美町で定着している特徴があります。2021年度からはクリエイティブな若者や企業を誘致する「クリエイターズ・ビーハイブ(蜂の巣)構想」もスタートさせています。
また、国内有数の音響効果を誇る「中新田バッハホール」、市民オーケストラ「バッハホール管弦楽団」、国立音楽院宮城キャンパスを有するなど、音楽のまちとしても知られています。
Creative Hub加美は、はじめは空き家バンクに登録されていた、築120年以上が経過している古民家でした。
周辺エリアはレトロな商店街で、老舗割烹店や和菓子屋さんなどが近隣に並んでいます。この古民家も閉業して久しいものの、店舗として営業していた歴史があります。
「この箱を活かしつつ、どんなスペースにするか?」を考えているときに、ソーシャルインテリア様に出会いました。
イメージにあう家具を探して
Creative Hub加美は、加美町行政との連携で生まれたコワーキングスペースで、アトリエや宿泊施設としての機能も備えています。
加美エリアには、大崎耕土という世界農業遺産があります。そこからインスピレーションを受けたデザインイメージとして、緑や青を入れたいと思っていました。しかし、内装自体に青や緑を取り入れるのは、面積としても資材量としてもチャレンジングになってしまうので、家具でそのカラーを入れられたらと考えていました。
そこで、ソーシャルインテリアさんに、このような機能とイメージのみをお伝えして、合う家具はどんなものがありますか?というざっくりとした投げかけを行い、コーディネート提案をいただきました。
今回は、Karimoku New Standardの家具を導入しましたが、こんな発色の良い家具があったんだ!と新たな発見と驚きがありました。青や緑の家具を自分で探すのは、なかなか難しかったと思います。
他にもイメージに近い提案がいくつかあった中で、ショールームもご案内いただきましたので、実際に見て良いなと思うものを選ぶことができました。
いろいろな商品を取り扱えることが一番の良いところだと思います。さらに、無料で予算にあわせたコーディネートをしてくれるというのは、とてもありがたいです。
新しいコンセプトでクリエイティブシティへ!
古民家だったので、そこにあわせて懐かしい落ち着いた空間に洗練された家具を入れることは、私たちが提唱する第3の居場所「サードセルフ」という考え方を体現することにも繋がります。おもしろい家具を見てみたい、よい家具を使ってみたい、という点でも目玉になっていると思いますし、付加価値があります。
こうした巻組のビジョンによる企画から家具を設置するまでのストーリーを経て、古民家はCreative Hub加美として生まれ変わりました。
昔から知っている場所が生まれ変わってうれしい、目の前が空き家でずっとさみしかったというご近所さんの声や、この場所でどんなビジネスにチャレンジしようか考えるとワクワクするといった若い世代の声で、町のハブとなる機能として、既に期待が寄せられています。ビジネス利用はもちろん学生向けの研修や合宿など、様々なイノベーションが楽しみな施設です。
今後はもっと尖ったコンセプトの面白いものも検討しているので、インテリアに関するアドバイスをソーシャルインテリア様にいただけたらいいなとも思っています。
株式会社巻組について
宮城県加美町で運営する「Creative Hub加美」は、築120年以上の木造家屋をリノベーションした拠点です。
若きクリエイターが創作活動を思う存分に楽しむアトリエとして、事業家が集中して仕事に打ち込めるコワーキングスペースとして、豊かな加美町の自然を楽しみじっくり滞在できる宿泊施設として、さまざまな顔を持ち合わせているクリエイティブ拠点です。
営業時間は10:00〜19:00。個人の方は33,000円、法人の方は110,000円で年間会員となって、当スペースを利用することができます。