• PROJECT
    ロジスクエア京田辺A(株式会社シーアールイー)
  • CATEGORY
    家具コーディネート
  • YEAR
    2025

事例|ロジスクエア京田辺A(株式会社シーアールイー)

空間にテーマを宿した、物流施設の新しい形

株式会社シーアールイー様の大型物流施設「ロジスクエア京田辺A」新設プロジェクトにおいて、インテリアコーディネート・家具導入および一部造作家具を担当させていただきました。
CATEGORY
家具コーディネート
YEAR
2025
MEMBER

Project Management:Hitoshi Noda / Tomoaki Sumita
Construction Management :Shinri Suzuki
Design Direction:Akane Usui / Yoko Shinogi
Interior Coordination:Takuya Oura

INTERVIEW

株式会社シーアールイー 
物流投資事業本部 CM企画部
部長 川田 理咲 様
第一課 主任 山本 高裕 様

– 個性と一体感の両立を目指して 

「ロジスクエア京田辺A」における4箇所ある休憩室への家具・照明の導入計画は、施工中の建物本体の内装デザインの検討と並行して進めていく必要がありました。その状況下で、建物本体やランドスケープのデザインコンセプトとの調和を意識しながら、それぞれの空間が持つ個性を引き立てる商品の選定を進めることが大きな課題となりました。

さらに、建物本体とランドスケープのデザインは、それぞれの専門家が担当していたため、空間全体に一体感をもたせるには、設計意図のすり合わせや関係者間の連携において、工夫が必要な場面も多くありました。

「ロジスクエア京田辺A」を形づくるデザインコンセプトでもある、京都の風土や自然を感じられる空間と、施設全体の一体感を両立する空間づくり。その考え方を屋内空間にも反映し、エリアごとの演出にも注力しています。

倉庫棟に設けた4つのエントランス毎の共用部エリアには、「月」「竹」「茶」「川」という4つのテーマを設定。それぞれに異なる個性を持たせながらも、全体として統一感のある空間を目指しました。

このような背景から、今回は置き家具に限らず、照明、造作家具、観葉植物による屋内緑化、さらには屋外家具までを含め、一括で対応・提案できる企業への依頼を視野に入れて検討を進めました。とくに、約340席を想定した休憩室に対応可能な供給体制と、複数メーカーをとりまとめる調整力を兼ね備えていることが、依頼企業選定における重要な条件でした。

 

– サステナビリティに寄り添う家具提案

ソーシャルインテリア様にご依頼した主な理由は、過去に「ロジスクエアふじみ野A・B」での実績があり、当社ロジスクエアブランドの思想や、休憩室に求める設えの方向性について事前にご理解いただいていたことです。

さらに、国内外の多様なメーカー・ブランドを取り扱っており、単一メーカーでは実現が難しい、テーマに応じた多彩な空間演出が可能であることも、決め手のひとつです。

ご提案の中で印象的だったのは、施設全体が環境配慮やサステナビリティを重視して設計されている点を汲み取って頂いた点です。たとえば、環境負荷の低減を目的としてデニムの端材を活用したurgentundo(アージェント アンドゥ)のテーブルや、地元京都府での伐採木材を使用した二酸化炭素を貯蔵するカーボンストックファニチャーや西陣織のパネルのご提案は、当初のサスティナビリティ基本方針やマテリアリティの一つである”地域社会とともに発展・成長を実現”という内容ととても親和性が高く、強く共感できるものでした。

 

 また、今回は採用には至りませんでしたが、数名の作家によるアート作品のご提案もあり、今後の空間づくりに向けたヒントとして参考になりました。


– 利用者の満足度を高める”テーマ別”の空間づくり

導入した家具や照明が、内装やランドスケープデザインと調和したことで、個性的でありながらも、利用者にとって過ごしやすい空間が実現したと感じています。

北側の「竹・川」エリアは、426㎡の広さを活かした斬新な演出が特徴です。堀炬燵を取り入れたスペースは「まるで居酒屋のよう」と、とくに男性社員から好評です。畳敷きの小上がりでは寝転ぶこともでき、物流施設では珍しい、癒やしの空間となっています。人工芝風のカーペットは、屋外のような緑の雰囲気を演出するだけでなく、椅子を引く音を軽減するなど、使い勝手への配慮も行き届いています。

南の東西に位置する「月」と「茶」エリアもコンパクトながら、内装・家具・照明・屋内緑化のバランスがよく、テーマがしっかりと体現された空間に仕上がっています。打ち合わせにも利用できる機能性に加え、リラックスして過ごせるソファコーナーを設けることで、働く人が思い思いの時間を過ごせる、非日常感のある空間を実現しました。中央のキッチンエリアはバーカウンターを設け、休憩だけでなく、販促活動やイベント利用もできるような設計になっています。

 


さらに、各エリア 1階エントランスから続く廊下に設置された各テーマに合わせた柄の西陣織のパネルは、「京都らしさ」を感じさせるユニークな演出として、多くの来訪者の関心を集めています。

桜や地元の竹で演出された「露路ガーデン※」に位置する木造の共用棟もまた、高い評価を得ているエリアの一つ。木の自然な香りが漂い、訪れる人にリラックスをもたらす空間として好評です。

※露路ガーデン(Logi Garden): 株式会社シーアールイーがロジスクエアシリーズで展開するランドスケープデザイン。従業員の就業環境向上や地域貢献を目的に、自然と建築が調和した空間づくりを通じて、人々が集い、交流できる場を目指している。

 


また、共用棟周辺に設置された屋外家具は、周囲の植栽と自然に調和し、利用者にとっての癒しの場となることが期待されています。

 


実際にご利用された方々からは、「光や緑を感じ、木の香りに包まれながら仕事ができるため、非常にリラックスできる」という声も寄せられており、空間全体や今回導入したインテリアが高く評価されています。

– 新たなニーズに応える、継続的な空間アップデート


今後は、テナント企業様の本格稼働や売店の出店など、施設の新たな動きにあわせて、休憩室の家具配置を見直したり、必要に応じて追加を行う可能性があります。

また、2026年8月31日に竣工したロジスクエア京田辺Bの利用者も共用棟を利用する計画となっており、さらに幅広いニーズに対応するためにも、利用者の声を反映した改善を継続的に図っていく方針です。

今後数年のうちに、各エリアの実際の使用状況もより明らかになっていくと考えており、その中で見えてくる新たな課題や改善点に対しても柔軟に対応していきたいと考えています。

物流施設に求められる機能や価値は年々多様化しており、テナント誘致の観点からも共用スペースの充実は欠かせない要素です。引き続き、施設全体の魅力向上につながる空間づくりに取り組んでまいります。

ロジスクエア京田辺A

地上4階建て、延床面積約15.6万㎡を誇るマルチテナント型物流施設です。
2〜4階へ大型車両が直接乗り入れ可能なクアドラプルランプウェイ方式を採用し、各階に両面トラックバースを備えることで、高い物流効率を実現しております。
また、最大16テナントに対応できる柔軟な区画設計や、将来の設備増設にも対応可能な拡張性を備え、多様な物流ニーズに応える施設となっております。
就業環境にも配慮し、カフェテリアや共用棟などのアメニティを充実させるとともに、木造共用棟や京都府産材を活用した家具、リサイクル建材の採用など、環境負荷の低減にも取り組んでおります。

編集後記(マーケティング担当より)

株式会社シーアールイーの川田理咲様、山本高裕様に、ロジスクエア京田辺AにおけるFFE導入の背景や空間づくりへのこだわり、実際に感じられた手応えや今後の展望についてお話を伺いました。
各エリアに設けられたテーマが、家具や照明といったインテリア要素によって丁寧に表現されており、インテリアが単なる備品ではなく、空間全体の印象や居心地をかたちづくる重要な役割を果たしていることをあらためて実感しました。
導入された家具が今後さらに、利用者の皆様にとって癒やしや落ち着きをもたらす存在となり、施設全体の価値向上につながっていくことを願っております。
今後のアップデートの機会にも、お力添えできましたら幸いです。
この度はお忙しいなか、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

LogiSquare(ロジスクエア)

「LogiSquare」は、当社の基幹ビジネスの一つである開発事業を支える物流施設のシリーズ名称で、2013年より展開しています。ブランドロゴには、物流施設の常識にとらわれず、創意工夫を凝らして、真に価値ある物流施設を創ろうという決意が込められています。ブランドコンセプトである”Good Idea, Your Square”は、多様化・高度化する物流ニーズに応える当社のアイデアを示しており、利用者目線に立ち、使い勝手や機能性に優れ、 将来の可変性・拡張性にも配慮した利用価値の高い物流施設を提供していきます。

株式会社シーアールイー

当社は、企業スローガンに「「つなぐ」未来を創造する」を掲げ、物流不動産に関する一連のサービスを幅広く提供している会社です。物流不動産の開発、テナントリーシングから竣工後のアセットマネジメント、プロパティマネジメントまでのトータルサービス、並びに、中小型物流施設を中心に一括で借上げて、管理運営を行うマスターリースを主な事業としております。

 現在、物流不動産開発においては、自社開発による物流施設ブランド「LogiSquare(ロジスクエア)」を中心に、38物件、延べ面積約147万㎡(約45万坪)の開発実績を有し、9物件、延べ面積約31万㎡(約9万坪)の開発を現在進めております。また、物流不動産特化の管理会社としては国内トップクラスの管理規模となり、物流不動産を中心に約1,500物件、約667万㎡(約202万坪)※2の不動産の管理運営(マスターリース・プロパティマネジメント)を行っております。

 当社独自に構築をしてまいりました多様なテナント企業とのリレーションシップにより、テナントの個別ニーズを的確に捉えて反映するだけではなく、機能性・汎用性をも兼ね備えた物流施設を開発し、継続的にご提供してまいります。また、60年以上※3の長年の物流不動産管理事業で培ってきた知見・ノウハウを開発事業に注ぎ込むことにより、利用者の立場に立った利便性の高い施設開発を目指し、首都圏はもとより、全国の物流適地において積極的に物流施設開発に取り組んでまいります。

※2 2026年4月末時点
※3 1964年の(株)天幸総建創業より起算