
近年、Web会議やウェビナーの普及により、オフィスでは騒音対策をはじめ、集中できる空間づくりのニーズが高まっています。こうした背景から、防音ブースは単なる音対策にとどまらず、生産性の向上にも寄与する設備として注目を集めています。この記事では、防音ブースの種類や選び方、効果的に活用するためのポイントを詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。
防音ブースとは?現代のオフィスに求められる理由
防音ブースは、外部からの音を遮り内部の音漏れを防ぐことで、業務に集中できる環境をつくる設備です。近年では、現代のオフィスに求められるWeb会議やプライバシーの確保にも対応することができます。
電話ボックスのような箱型のタイプが多く、遮音材や吸音材を用いて高い静音性を実現できます。1〜4名用のコンパクトな設計が主流で、内部にはコンセントやデスク、椅子などの設備が整い、Web会議や作業を円滑に行えるよう工夫されています。
テレワークとWeb会議の普及による需要増
現代では、テレワークの定着とともに、出社時にもWeb会議を行う機会が増え、自席でのミーティング参加や通話が一般化しています。しかし、執務室やオープンスペースでは周囲の会話や環境音が入り込みやすく、相手とのやり取りに支障をきたすケースも少なくありません。こうした背景から、安心してWeb会議を行うことができる防音ブースを導入する企業が増えています。
オフィスにおける騒音・プライバシー問題の解決策
執務室でのWeb会議参加による話し声は、周囲にとって生産性の低下やストレスの原因となることがあります。こうした課題は、防音ブースを設置することで解消できるでしょう。また、防音ブースは周囲の音を遮断することができるので、プライバシー問題の解決策にもなります。
作業環境と設備の充実
防音ブースにはコンセント・照明・デスク・椅子などの設備が備わっており、快適に作業することができます。充実した環境も、業務効率を高める要素のひとつです。例えば、照明の明るさや座り心地の良い椅子、Web会議中に残バッテリーを気にしなくても良い充電ポートといった作業空間を用意することで、長時間の作業やWeb会議でも集中力を維持しやすくなります。
防音ブースの種類
防音ブースには、開放感を保ちつつ集中力を高めるタイプや、完全個室のタイプなど、さまざまな種類があります。次から詳しく解説しますので、利用シーンに応じて選びましょう。
安価で開放感のあるオープンタイプ
天井や壁の一部が遮られていないオープンタイプは、簡易的な防音ブースを設置したい場合に適しています。コールセンターに導入されることも多く、視線や雑音をある程度遮りながらも開放感があります。比較的安価で導入しやすい点も魅力ですが、防音性能は限定的なので、イヤホンマイクなどと併用がおすすめです。
Web会議に適したセミクローズドタイプ
壁で囲われており、天井だけがオープンになっているブースをセミクローズドタイプといいます。オープンタイプよりも個室のような感覚で使用できます。天井が開いていることで、オフィスの照明や空調が届きやすく、防音と快適性のバランスが取れていることが特徴です。また、消防法上の申請も不要な場合が多く、導入のハードルが低い点も特徴です。完全密閉ではないため、設置場所によっては周囲の騒音が気になる場合もある点には注意しましょう。
セキュリティ面にも優れたクローズドタイプ
天井・壁・床がすべて囲われたクローズドタイプは、優れた防音性能を備えています。重要な商談や社外とのWeb会議、機密性の高い業務などが多い場合はこのタイプが適しています。価格はやや高めですが、照明・換気・電源などの装備も充実している点もメリットです。
オフィスの防音ブースの選び方
防音ブースを導入する際には、設置場所や防音性能、利用目的に合わせて慎重に検討することが大切です。用途や人数によって必要な機能も異なるため、選定基準を明確にしておきましょう。次からは、防音ブースを選ぶ際のポイントをご紹介します。
規制について事前確認
消防法や建築基準法などにより、ブースの設置場所には制限があります。例えば、消火器などの消火装置の使用に影響する場所、避難の導線や避難誘導灯に影響する場所には設置できません。災害が発生した際に避難の妨げにならないよう、事前にビル管理会社や消防署と相談の上、安全な設置計画を立てましょう。
設置スペースの確認
防音ブースを導入するには、天井高やスペースに余裕をもって設置しましょう。特に天井の低いオフィスでは設置できないタイプもあるため、寸法や動線の事前確認が必要です。また、オープンタイプやセミクローズドタイプの場合は、できるだけ静かな場所に設置すると業務に集中しやすくなります。
必要な防音性能を比較検討
オフィスの騒音値や周囲の環境に応じて、防音ブースの性能を比較検討することが重要です。たとえば、オフィス内の騒音レベルが50dB程度であれば、執務スペースでも比較的音を気にせず業務に集中できます。騒音が70dBに達すると、通常の会話が困難になるほどの環境となるため、-20db以上の防音効果があるブースの導入が効果的です。
適切な防音ブースを選ぶためには、まずオフィスの騒音レベルを正確に把握することが大切です。曜日や時間帯など、定点的に騒音値を測定することで、適した防音ブースを選ぶことができるでしょう。
使用する用途や人数をチェック
防音ブースを選ぶときは、どのような用途で、何人で使うのかをイメージすることが大切です。たとえば、1名用はWeb会議や集中して個人作業をしたい場合に適しています。一方で、2〜4名用のブースは、1on1ミーティングや採用面談など、機密性の高い打ち合わせに便利です。
また、防音ブースは「大は小を兼ねる」とも言われ、広めのブースを1人で使うことも可能です。個人面談が増える期末などは、複数人で使えるブースを選んでおくと、ミーティングスペースとしても重宝します。
デスク・椅子の使い心地を試してみる
快適な作業環境を実現するためには、椅子やデスクの高さ・クッション性・お手入れのしやすさなどの要素も重要です。椅子は適度なクッション性があり、背もたれに寄りかかれる設計になっていれば、体への負担も軽減できます。また、書類を持ち込んでの個人作業を想定している場合、デスクが広ければ仕事が捗るでしょう。
実際に個人ブースを試してみて、疲れにくく、快適に作業できるものを選びましょう。
防音ブースを効果的に活用するためのポイント
防音ブースは導入して終わりではなく、適切な管理方法やルールを決めることも重要。利用者にヒアリングを行い、必要に応じて運用を見直しながら、効果的な活用を目指しましょう。
評価面談・採用面接など活用シーンをイメージ
防音ブースはWeb会議での商談に限らず、1on1ミーティングや採用面接、評価面談など、さまざまなシーンで活用できます。周囲を気にせずに話せる個室空間は、プライバシーへの配慮が必要な場面でも安心して使用できます。あらかじめ利用を想定して製品を選ぶことや運用方法を考慮することで、導入後も有効に活用が可能になるでしょう。
使用ルール・マナーを徹底する
防音ブースを快適に利用するためには、使用ルールやマナーをあらかじめ明確にし、社員が公平に使用できるようにしましょう。ルールが整備されていないと、「1人が長時間占有していて使えない」「食べ物の臭いが気になって集中できない」といったトラブルが起きやすくなります。1回あたりの利用時間を最大3時間としたり、飲み物は可としつつ食べ物の持ち込みを禁止するなど、一定のルールを設けておくことで利用の偏りを防げます。
これらのルールはあくまで一例です。実際の利用状況に合わせて見直しを行いながら、社員全体で快適に使える環境づくりを目指しましょう。
暑さ・寒さの対策を行う
防音ブースの性質上、空調が効きすぎたり、熱がこもりやすいという課題があります。そのまま放置しておくと、業務効率の低下だけでなく、社員の体調不良につながる恐れもあるため、環境面での対策が欠かせません。
例えば、扇風機やサーキュレーターの設置による定期的な換気は効果的。さらに、直射日光が当たりづらい場所への設置や、通気性の良いセミクローズドタイプの選択も有効です。
まとめ│防音ブースで実現する快適オフィス
オフィスにおける防音ブースは、現代の働き方における快適なオフィスづくりに効果的な設備です。コストや設置スペースを踏まえたうえで、最適なブースを導入しましょう。
防音ブースはサブスクの活用が便利!
さまざまなメリットがある防音ブースですが、コストがネックとなり導入に踏み切れない企業様も多いのではないでしょうか。実際に、機能性やデザイン性に優れた製品は、メーカー標準価格が100万円を超えるものも少なくありません。
ソーシャルインテリアでは、初期費用を抑えて導入することが可能です。月額3万円台から防音ブースが導入でき、気に入った製品はそのまま購入可能。取り扱いの種類も豊富にあるので、用途や使用人数に合わせて最適な防音ブースが選べます。
防音ブースの導入なら「ソーシャルインテリア」にお任せください
本記事では、防音ブースの種類や選び方、効果的に活用するためのポイントを詳しく解説しました。防音ブースを導入することで、集中作業やWeb会議のためのスペース不足、プライバシーの確保といった課題を解決できます。
ソーシャルインテリアでは、オフィス空間における課題解決をトータルでサポート。家具のサブスクリプションサービスも提供しています。オフィスや課題に合わせた防音ブースのご提案が可能です。防音ブースの導入やオフィス環境にお困りなら、まずは資料請求から、気軽にお問い合わせください。