会議室の適切な寸法・大きさは?会議室用テーブルの寸法も解説

情報共有や打ち合わせなど、オフィスの中で大きな役割を果たす会議室。円滑なコミュニケーションを実現するためには、会議室の寸法が非常に重要です。会議室を新設する場合、適切な大きさを理解してから取り組むことをおすすめします。

この記事では、会議室の寸法を決める際の検討項目、利用人数ごとの大きさの目安、会議室によく使われるデスクまで、網羅的に解説します。快適で効率的な会議室の空間を設計するため、役立つ情報を確認していきましょう。

会議室とは?

会議室とは、商談やプレゼンテーション、社内研修など、打ち合わせをおこなう場所です。ビジネスにおいて重要な意思決定や情報共有を円滑に進めるために利用されるので、フォーマルな雰囲気が適している空間といえるでしょう。

会議室と応接室は、共にオフィス内で利用されるスペースですが、その用途には違いがあります。応接室のデザインについては、こちらの記事を参考にしてください。

会議室の寸法を決める際の検討項目とは

会議室の寸法を決める際は、事前に検討するべき事項があります。ここでは、考慮が必要な4つの項目について解説します。

1.一人あたりの適性な会議室の面積

快適な会議室を確保するためには、一人あたりの面積が重要。座席の幅は、600~750mm程度が適しています。幅が狭すぎると、参加者同士の肘が当たったり、作業スペースが制限されることがあるため注意が必要です。

また、座席の奥行きは、450~600mm程度が好適。十分な奥行きを保つことで、長時間の会議や作業においても参加者が快適に過ごせます。

2.デスクの大きさや壁・テーブル間の距離

通路だけでなく、デスクそのものの大きさや、テーブルと壁との距離なども注意が必要です。デスクの大きさは、参加人数や使用するテーブルの種類に応じて最適なサイズが異なります。会議室の利用スタイルと合わせて検討しましょう。

また、壁からテーブルまでの距離は、通行の頻度や座っている人への配慮が重要です。座席の後ろを通る頻度が少ない場合は600~800mm程度で十分ですが、頻度が高い場合は、もう少し幅を確保するのが良いでしょう。

3.通路や動作スペース

会議室内では、通路や動作スペースを確保することが重要。通路幅は、一般的に600~900mm程度が目安です。ただし、設備によっては追加の余白を考える必要が生じます。たとえば、壁面ホワイトボードや可動式のモニタースタンドなどを活用する場合には、設備を動かすための空間が必要です。

また、大型テーブルや大型設備を会議室内に配置する場合、搬入可能な入り口があるか、組み立てに十分な空間が確保されているかを事前に確認しておきましょう。

4.入り口の数

会議室の利用方法に応じて、入り口の数を検討する必要があります。たとえば、来客エリアと執務室の両方から入退室したい場合は、2つの入り口を設けましょう。これにより、来客と社内のメンバーが別々の入り口から出入りでき、情報を迅速に執務室へ持ち帰ることができます。

また、大人数での会議や研修をおこなう大会議室の場合も、2つの入り口が望ましいケースがあります。2つの入り口を設けることで、入退室の混雑を軽減し、円滑な進行を促すことができるでしょう。

会議室の寸法・大きさの目安を紹介

快適に使用できる会議室にするために、どのくらいのスペースが必要なのでしょうか。ここでは、利用人数ごとの寸法目安を紹介します。

2~4人の少人数で使用する場合

会議室を2~4人の少人数で使用する場合、大きさの目安としては、3,000mm×2,000mm程度、5〜6平方メートルは必要です。小さくても2,400mm×2,100mm程度、ゆとりを持たせたい場合には3,200mm×2,400mm程度のスペースは必要となるでしょう。

おすすめのテーブルレイアウトは、対面形式です。スペースが狭い分、テーブルから壁面まで900mm以上の通路幅を確保することで、圧迫感なく座ったり移動したりすることができます。難しい場合には、最低でも座席の後ろに800~900mm程度の幅を取るようにしましょう。

このサイズの会議室は、打ち合わせや面談など、少人数の会議やミーティングに適しています。

5~9人の人数で使用する場合

5~9人の人数で使用する場合、より広めのスペースが必要になります。目安としては、10平方メートル以上のスペースが必要です。参加者の人数に合わせて配置を工夫し、円滑なコミュニケーションができるように配慮しましょう。

5~9人用の会議室の場合、4,500mm×3,000mm程度、14.5平方メートルが理想的です。テーブルの左右に通路を確保することで、ゆとりを持って使用できます。さらに多くの人数で利用したい場合には、以下の一人当たりの面積、座席幅と奥行きが確保できるよう、会議室の寸法を検討してください。

  • 一人当たりの面積 :2〜3平方メートル
  • 一人当たりの座席幅:600mm~750mm
  • 一人当たりの奥行き:450mm〜600mm

10人以上の大人数で使用する場合

10人以上の大人数を収容する会議室の場合、20平方メートル以上のスペースが必要です。24~30平方メートル程度あると、より理想的。24平方メートルあると、コの字・ロの字型、島型、スクール形式など、会議に応じて柔軟なレイアウトを選択できます。

通路幅は、座席の後ろに800mm程度の幅を確保し、入り口に近い通路は人の導線となるため、より広めの1,000mm程度の幅が一般的です。

さらに多くの人数を収容したい場合や、ホワイトボードやプロジェクターなど機材を配置する場合は、それに応じてスペースを拡大する必要があります。30人以上の会議室を設置する際には、120〜200平方メートル程度のスペースを確保することが望ましいでしょう。

会議室で使用されるデスクの寸法目安を紹介

会議室でよく使用されるデスクは、対面会議用テーブルと会議用フラップテーブルの2種類です。それぞれ、人数ごとに大きさの目安を紹介します。

対面会議用テーブル

対面会議用テーブルは、参加者同士が向き合って座る形状のテーブル。人数ごとに適した大きさを選ぶことが重要です。

  • 4人用の場合:幅1,200~1,800mm程度
  • 6人用の場合:幅1,800~2,400mm程度
  • 8人用の場合:幅2,400~3,600mm程度
  • 10人以上の場合:幅3,600~4,000mm程度

また、奥行きは、会議の用途に合わせて選定しましょう。社内打ち合わせには奥行き750~900mm程度が適しています。役員会議や大人数でのプレゼンテーションなどでは、奥行き1,200~1,400mm以上あると余裕をもったな広さでおこなえます。

会議用フラップテーブル

会議用フラップテーブルは、天板を折りたたむことで収納が可能なタイプのテーブルです。使わないときにコンパクトに収納できるので、スペースを有効に活用したい場合に適しています。移動に便利なキャスターが付いているものもあり、簡単に移動や設置ができることも特徴です。

  • 2人用の場合:幅1,200mmが標準で、幅1,500mmにするとゆったりと座れます
  • 3人用の場合:幅1,800mmが標準で、幅2,100mmにするとゆったりと座れます

奥行きは、資料やパソコンを広げての会議をおこなう場合は600mmが適しています。

会議室レイアウトの相談はソーシャルインテリアへ

会議室は、重要な意思決定や情報共有がおこなわれる、ビジネスにおいて不可欠な空間です。一人あたりの面積を考慮し、座席の幅や奥行きを適切な寸法・大きさで確保することにより、参加者が快適に過ごせる環境を整えることができるでしょう。

会議室のレイアウト事例については、こちらの記事も参考にしてください。

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