感染症対策や働き方の多様化の流れを受けて、オフィス空間のあり方に配慮する企業が増えています。その中で、Web会議や集中作業用スペースなど多目的に活用できる環境として注目を集めているのが「個別ブース」です。
本記事では、個別ブースの特徴とメリット、さまざまな個別ブースの選び方について解説します。自社に最適なオフィス環境を構築するために、必要なアイテムの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フォンブースの選び方については、以下の資料でも解説しています。
ぜひ参考にしてください。(ダウンロード無料)
目次
個別ブースとは
(画像引用:ITOKI Product Catalog)
個別ブースは、三方~四方を囲う形のブースタイプのパーテーションです。半個室的に区切られた空間を作ることで外の音や視線を和らげる効果が得られます。適度なこもり感があり、オンライン通話や集中作業にも適しています。
個別ブースには、組み立てが簡単ですぐに使えるタイプや、施工を行う大型タイプまでさまざまな種類があり、簡易的な机や電源などの設備などが備わったものも登場しています。
個別ブースと似たような言葉に「個室ブース」や「集中ブース」などがありますが、明確な定義の違いはありません。今回は、半個室タイプをメインに紹介します。
フォンブースについてはこちらの記事でご紹介しています。
個室ブースについてはこちらの記事をあわせてご参照ください。
個別ブースの特徴
個別ブースの特徴として、完全個室タイプよりもレイアウトや付属品、デザインのバリエーションが幅広く、用途やスペースの広さに応じて選びやすい点が挙げられます。また、カジュアルなシーンで使いやすい点も特徴です。それぞれの特徴について詳しく解説します。
レイアウトの幅広さ
個別ブースは、幅広いレイアウトやデザインから選ぶことが可能です。パネルで四方を囲むタイプは、パネルの角度を広めに取ることでパーソナルスペースを維持しつつ、コミュニケーションを取りやすいよう適度なオープン感を確保できます。集中作業に適したクローズ感を得たい場合には真四角に設置する、といったように柔軟な変更も可能です。
また、複数個の個別ブースを角度を変えて配置することで、向かい合わせの対向型やチームごとの島型などさまざまなレイアウトに対応可能です。
付属品・デザインのバリエーション
個別ブースは、付属品やデザインのバリエーションも豊富です。間仕切りとデスクがセットになったものや、1人がけソファーの一体型などさまざまなタイプが登場しています。製品によっては、三方向は壁パネルで、入り口部分をカーテンにするといったアレンジも可能です。
また、机側に壁があるものや、机側がオープンで背中側が壁になっているものなど、開口の位置もそれぞれ異なります。ソファの前向きや横向きなどを選べるものもあり、自由自在なレイアウトに対応しています。
カジュアルなシーンで使える
個別ブースは、完全に密閉された個室ブースよりもカジュアルなシーンで使いやすい傾向にあります。
ドア付きのフォンブースタイプは、完全個室のため遮音性やプライバシー性が高い分フォーマルな印象です。一方、入り口が開いている個別ブースは比較的カジュアルなため、さまざまなシーンで取り入れやすいでしょう。
個別ブースを置くメリット
セミクローズ型の個別ブースには、以下のようなメリットがあります。
- 集中スペースを確保できる
- Web会議に利用できる
- 防音対策ができる
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
集中スペースを確保できる
個別ブースは、周囲の人の目や雑音が気にならない空間を作れるため、集中スペースを確保できます。自分の席で作業していると、突然話しかけられる、周囲の話し声が耳に入ってくるなどにより、集中できないこともあるでしょう。
個別ブースを利用すれば、ある程度静かなスペースが得られるため、快適な環境で作業に打ち込むことが可能です。また、個別ブースを使っている間は「集中しています」という周りへの意思表示にもなり、仕事と向き合えるでしょう。
周囲とのコミュニケーションを取りたい場合は、時間を決めて個別ブースを利用すれば、メリハリを付けて仕事ができます。
Web会議に利用できる
個別ブースは、Web会議にも適した家具です。周囲の雑音や人の視線を遮れる個別ブースを使うことで、音漏れが軽減され、話しやすい環境を確保できます。
また、フルオープンの自席では背景に人が映り込んでしまう可能性がありますが、背中に壁のある個別ブースならその心配は無用です。遮音性やプライバシー性は完全個室型の個室ブースの方が優れていますが、セミクローズタイプの個別ブースでも必要最低限の効果が期待できるでしょう。
防音対策ができる
個別ブースでも壁の素材によっては防音効果が期待できるものもあります。セミクローズタイプは完全個室ではなく、入り口が開いているため、完全な防音は難しいですが、ある程度周りの話し声や雑音を遮断できるものも見られます。
吸音パネルを用いた製品の中には、人の話し声の主流周波数帯域を吸音できると証明されているものもあります。外側の音を遮断しつつ、 内部の音を漏れにくくする効果によって、静かな空間で快適に作業ができるでyそう。
個別ブースの選び方
個別ブースにはさまざまなタイプがあり、設置スペースや用途に応じて適したものを取り入れることが大切です。ここでは、個別ブースを選ぶ際に注目したい3つのポイントについて解説します。
パネル型か一体型か
個別ブースの製品には、パネル、椅子、机などが別売りで組み合わせるタイプや、椅子やテーブルが一体になったものなどがあります。パーツが別々の場合、シーンや用途に合わせて壁パネルの高さや幅、テーブルの天板の高さを自由に組み合わせることが可能です。
「オカムラのドレープ(Drape)」は、並べ方次第で多彩なレイアウトに対応できます。また、配線口やウォールライト、カーテンを必要に応じて盛り込める仕様です。
また、「ITOKIのインセイル」のように、パネルとソファ、テーブルが一体になっているタイプは、間口を広めに取りつつも、周囲からの視線を遮断できるよう配慮されています。可動式の天板やキャスター付きソファなど、移動にも便利なため、多様な使い方ができるでしょう。
こもり具合
どこまでパネルに囲まれているかによって、個別ブースのこもり具合が変わります。デザイン性の高い「Alcove Plus Desk(アルコーヴ・プラス・デスク)」は、背面またはサイドがオープンでこもり感が少なく、シンプルな印象があります。
ファスナー付きのパーテーションで連結すれば、個人スペースと適切なコミュニケーションの両立も可能。こもり具合を自在に調節できます。
「KOKUYOのインターバル」は、くつろぎながら作業したい場合におすすめのおこもり型です。ゆったりとした包まれる心地のソファと、天板とパネルのセットで、自宅のリビングにいるようなリラックス感を得られるでしょう。
使用人数
個別ブースは、1人用のソロブース以外にも、複数人で利用できるファミレス型などがあります。近年オフィスでよく見かけるこのタイプは、ほどよくリラックスした空気感のなかで打ち合わせできる点が特徴です。
「オカムラのブレスタ(Bresta)」は、ソファとテーブルを組み合わせたファミレス型ブースの構築が可能です。サイズやカラーのバリエーションが多く、シンプルなデザインなのでミーティングから個人作業まであらゆるシーンに対応できます。
個別ブースを選ぶならソーシャルインテリアのオフィス構築支援にお任せ
半個室タイプの個別ブースは、周囲の音や視線を適度に遮ることができ、Web会議や集中作業などに役立ちます。セミクローズタイプのため、完全個室タイプよりもカジュアルさがあり、取り入れやすい点も特徴です。
ただ、レイアウトやデザイン、こもり具合など製品のバリエーションが多く、自社でゼロから選ぶのが大変な場合は、オフィス構築支援を行うソーシャルインテリアにぜひお任せください。
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