オフィス移転の際に、どの引越し会社に依頼するか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。オフィスの引越しは、単に家具や備品を運ぶだけでなく、新しいオフィス用品の購入やレイアウト決めをはじめ、必要に応じて内装工事や現オフィスの原状回復などやるべきことがたくさんあります。
引越し会社によって対応範囲が異なるため、何を基準に選べばいいか困ってしまうこともあるでしょう。
本記事では、オフィス引越しの概要や会社の種類を説明するとともに、優先するポイント別におすすめ会社を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
オフィス引越しの流れ
はじめに、オフィスの引越しはどのように進めるか、大まかな流れをみていきます。
6ヶ月前
現オフィスの解約予告 | 解約の告知は引越しの6か月~3か月前に行うのが一般的。 |
新オフィスの入居先の決定と入居時期の確認 | 新しいオフィスの物件を選定し、現オフィスの解約までに入居できるか確認。 |
現オフィスの原状回復工事の手配 | 賃貸物件では原状回復工事が必要なため、会社を手配。 |
4ヶ月前
新オフィスのレイアウト決定 | 現在の家具や什器を廃棄するものともっていくものに分け、新しく必要な場合は購入。内装等の工事会社も手配。 |
引越し会社への見積 | 余裕をもって会社を選べるよう、少なくとも4か月前には見積を依頼。 |
3ヶ月前
引越し会社の手配 | 見積をもとに引越し会社を選定し、当日の打ち合わせを実施。 |
1ヶ月前
荷造り | 使わないものから荷物の梱包を開始。 |
各種届出 | 官公庁や郵便局、電話、ネットなど関係会社への引っ越しの届出・連絡。 |
取引先への連絡 | 取引先にも引越しを伝え、名刺などの住所を変更。 |
以下のコンテンツでもオフィスの引越について詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
オフィス引越し会社の種類
オフィス引越しサービスを提供している会社は多数存在しますが、引越し作業だけに特化した会社と、プラスαのサービスを提供している会社に大別されます。
引越し作業に特化した会社とは、日本通運やアート引越センターなど大手物流会社や引越し会社を指し、全国展開で多様な引越しに対応している点が特徴です。オフィスだけでなく、学校や病院の移転にも対応しており、一般家庭の引越しにも多く実績があります。
一方、引越し作業にプラスαのサービスをつけて、会社ごとの特色を打ち出している中小規模の引越し会社も多数存在します。例えば、新オフィスの内装をはじめとし、家具のサブスクリプションサービスを強みに持ちながら家具の選定・納品まで、引越しから移転後のメンテナンスまでをサポートするソーシャルインテリアのような会社もあります。
引越し以外の何に強みを持つか、会社によってカラーが変わるので、あらかじめ依頼目的や予算を整理してから会社選びを行うことが重要です。
オフィス引越し会社の見積り方法
ひとくちにオフィス引越し会社といっても会社によってサービスも値段も様々です。オフィス引越しの際は、複数社に見積り依頼を行い比較したうえで選定していきましょう。見積りをとるには個別に引越し会社に依頼するほか、オフィス移転に詳しい企業に問い合わせたり一括見積ができるサイトを利用したりする方法があります。なお、価格比較の際は、会社によって料金に含まれる作業内容が異なるケースがあるため注意が必要です。
一般的な費用内訳や相場についてはこちらのコンテンツで紹介しているので、合わせてご確認ください。
おすすめの引越し会社|希望別で紹介
オフィス引越し会社の種類や見積方法について理解した後は、具体的な会社選定のポイントを確認していきましょう。オフィス引越し会社選びでは、「費用をとにかくおさえたい」「おしゃれな家具も同時に選びたい」など、希望条件を洗い出しておくことが大切です。
今回は次の3つの希望別におすすめな引越し会社をピックアップしてご紹介します。
・安心できる大手引越し会社
・安い引越し会社
・オフィス構築全般をサポートするパートナー企業
1 安心できる大手引越し会社(事務所移転会社)
1つ目は、実績が多く知名度の高い大手引越し会社から3社、ご紹介します。
大手引越し会社であれば個人宅の引越しからオフィス移転まで幅広く実績があり、全国各地に拠点があるので安心です。
引越しに特化して安定した基盤でビジネス展開をしているため、スムーズな引越し作業が期待できるでしょう。
料金は特別に抑えられるわけではないため、公式サイトのキャンペーンなど適宜、情報収集が必要です。
・サカイ引越センター
サカイのオフィス引越しは移転だけでなく、物件紹介、企画設計、設備内装工事、原状回復までをトータルプランニングしています。専任のオフィスアドバイザーからアドバイスを受けられるので、自社に最適な引越しが可能になります。
また、サカイでは品質管理の国際規格であるISO認証を取得するとともに、マイスター制度を導入しています。経験豊富なスタッフが高品質なサービスを提供してくれるので安心して作業を依頼できる点が魅力です。
・アート引越センター
アート引越しセンターのおまかせオフィスパックは、オフィスや店舗、学校の移転に対応した法人向けのプランです。引越しの際は、移転先の情報収集により会社の本来業務に影響を与えないように配慮しています。
引越し作業はもちろん、レイアウト設計や什器購入計画、LANや電話など通信配線工事まで移転に関する作業を全てサポートしてもらえるのが特徴です。さらに、移転後のレイアウト変更や節電、地震対策、電球の交換といったアフターフォローもしっかりしています。
・日本通運
年間約25,000件の実績をもつ日本通運のオフィス移転サービスです。豊富な経験をもとにオフィスだけでなく、学校や病院の移転、海外でのオフィス移転から特殊な大規模移転など様々なケースに対応しています。
物件紹介や家具購入、内装工事、原状回復など移転に関するあらゆる作業をワンストップでサポートしており、顧客の希望に応じてコストマネジメントも行ってくれるので、引越しコストの削減も期待できます。
2 安い引っ越し会社
引越しにかかる費用をできる限り抑えたいと考えている方向けのおすすめ会社を紹介します。
中小規模の事務所の移転であれば、格安の値段で引き受けてくれる会社も存在します。運べる荷物の量が限られている場合もあるものの、2トン車1台におさまる移転作業なら6万~10万円ほどで対応してくれる会社もあり、大幅なコスト削減が期待できるでしょう。
グループ企業での一括対応など、各社で低価格実現のため様々な努力を行っており、安くても品質面の心配は少ないでしょう。
オフィス引越センター
オフィス引越しセンターの4名様パックなら6万円からのオフィス引越しが可能になります。名前の通り、4名程度の小規模オフィスを対象にしており、搬送対象は以下のものです。
・デスクと椅子
・書棚
・複合機、シュレッダー
・ミーティングチェアと椅子
・パソコン
・冷蔵庫、電子レンジ、傘立て
・段ボール30箱
荷物は2トンロング車に載る分に限定となりますが、33㎡程度のオフィスであれば十分な量です。ほかにも、レイアウトや工事作業が一体化した格安プランも用意しています。
オフィスハンズ
オフィスハンズでは、設計から工事、引越し、原状回復まで各工程をグループ内での一括対応によりスピードと安さを実現しています。
他社で見積りをとった後に、再見積りで新たに最適な価格を提案してもらえるほか、メーカーからの直接仕入れによる家具の最安値販売、業界最安値の原状回復など、可能な限りコストを削減できます。
2トントラック1台の引越しなら10万円程度ででき、同業他社より40%安いケースもあるようです。日本各地に拠点があるので、全国から依頼できるのも嬉しいポイントです。
3 オフィス構築全般をサポートするパートナー企業
引越しをサポートをしている会社のなかには、移転+αのサービスを提供している会社もあり、価格や大手かどうかだけでなくサービス面の充実度で会社を選ぶのも一つの方法です。小規模な会社はトータルのコーディネートができない場合があるため、総務担当者の方の手間が増えることもあり得ます。
先の章で紹介した会社も、移転時の工事や原状回復など対応可能なケースもありますが、よりトータルサポートに特化した引っ越しをサポートできる会社もあります。
オフィス構築全般をサポートする会社として、ソーシャルインテリアをご紹介します。
ソーシャルインテリア
オフィス作りのサブスクリプションサービスを行っているソーシャルインテリアは、移転先の選定から内装デザイン、家具の手配をはじめ引越し作業と引越し後のオフィスづくりまでトータルサポートをしています。
引越し後に、家具・什器を新しくしたい場合や古いものを処分したいとき、またレイアウト変更から増床まで、どんなオフィスづくりの悩みにも答えてくれるのが魅力です。
支払いは月額制で初期費用を大きく抑えられるうえ、使い続けても商品価格を越えない料金設定になっているので安心です。引越しを機に、より使いやすいオフィスにアップデートしたい会社は、問合せてみてはいかがでしょうか。
アップグレードさせていくことから逆算したご提案を頂けたことも印象的でした。 株式会社Natee 人事部 マネージャー 渡邊 敦洋 様|サブスク家具導入事例
デザインの面とコストの面で条件を満たす魅力的な提案をいだだけたことが決め手となりました。株式会社Schoo デザイン部門 デザイナー 竹下 想 様|サブスク家具導入事例
まとめ オフィスの引越しはソーシャルインテリアにお任せ
オフィスの引越し会社には、引越し作業に特化して実績も豊富な大手引越し会社から、オフィスのレイアウトや家具選びなど細かいニーズに答えてくれる会社など様々な種類があります。単純にコストを抑えたいのか、引越し作業だけピンポイントで任せたいのか、それとも移転後のオフィスづくりまで相談したいかによって、引越し会社を選ぶようにしましょう。
ソーシャルインテリアは引越しだけでなく、インテリアから家具の手配、移転後のアップデートに処分まで、オフィスのあらゆるフェーズに対してサポートをしています。
※本記事で紹介している各引越し会社の費用は、2022年6月時点のものです。詳しくは各社にお問合せください。