おしゃれなオフィスのデザイン事例11選

社員がパフォーマンスを発揮し長く働き続けるうえで、オフィスのデザインは重要です。2024年10月に弊社が公表した「オフィスと働き方に関する意識調査」では、62.4%の社員が働く場所の環境を重視していることを示しています。

本記事では弊社が任せていただいたオフィスの中でも、特にデザインにこだわったオフィスを11個に抜粋してご紹介します。社員が能力を発揮しいきいきと働けるオフィスを実現するためにも、ぜひ参考にしてください。

オフィス移転に伴うデザイン変更の事例

まずはオフィスの移転をきっかけに、弊社がオフィスのデザインに携わった5つの事例を紹介します。

色やイラストを活用して自社ブランドを前面に出したオフィス

2拠点に分散し手狭になっていたオフィスの統合をきっかけとして、以下のようにオフィスのデザインを変更しました。地下という立地で窓が無いため、暗くならないように明るい色やイラストを用いながら、対外的なブランディングと従業員のモチベーションアップを用いた事例となっています。

  • 広いスペースやバーなどを設け、社員間のコミュニケーションを支援
  • コーポレートカラーである「赤」を基調とした内装
  • 壁面に社内デザイナーがデザインしたイラストを設置
  • 時計を見なくてもおおよその時間がわかるよう、時刻によって色が変わる照明を採用

オフィスの統合後はゲーム大会や懇親会など、社員のコミュニケーションが活性化しています。またオフィスに顧客を招いて案内する機会も増加しています。

落ち着いた空間で活発なコミュニケーションを実現

続いて、自社ビルを新築した事例を取り上げます。「活発なコミュニケーション」「かっこよくおしゃれな空間」「スタッフが癒される場所」をコンセプトに、サブスク家具の活用も含めた新たなオフィス空間をつくりました。

新しいオフィスは落ち着きがありつつ、おしゃれでかっこよい空間となっています。広々とした空間やスタッフに話しかけやすいスペースの設置により、円滑なコミュニケーションが実現しやすくなっています。また足を伸ばせるソファの設置は、日々神経を使いながら働く医療従事者の方々がくつろぐ場となっています。

スペースごとに内装を変えた、開放的で柔らかな雰囲気の空間  

移転に伴い、開放的で柔らかな雰囲気のオフィスにリニューアルされた事例を紹介します。内装は温かく落ち着きのある雰囲気にしました。オフィスの随所に配置された植物により、癒しの空間が演出されています。カウンターや開放的なスペースを用意することで、活発なコミュニケーションを図れる工夫も行いました。

壁の色は場所ごとに変えているため、テーマや雰囲気に合ったスペースを選べます。集中ブースには、コンセントを2口設置。ブルーとグレー系の壁は、シンプルながらクールな雰囲気を演出しています。

柔軟なレイアウトと社員のモチベーション向上を両立

5年後・10年後を見据えてオフィスのデザインに取り組んだ事例です。社員の増加に対応しつつ、「柔軟に変えられるスペースの確保」や「拡張可能な構成の映像音響システム」を設け、自社を象徴する空間づくりに取り組みました。

  • 壁や仕切りを設置しない空間と埋め込みコンセントの活用により、レイアウト変更に柔軟な対応が可能
  • 温かみのある木製の椅子や機能性の高いチェアなど、設置場所や用途に適する家具を選定

新しいオフィスは「社員の一体感やモチベーションが高まる」「オフィスを大切にする風土づくり」「企業イメージの向上」など、事業の運営にプラスの効果をもたらしています。

「未来から逆算したオフィスの形」事例

費用を抑えつつ、フレキシブルに活用できるオフィスを実現

東京都内にある3箇所のオフィスを移転・統合する取り組みにより、快適で使いやすいオフィスを実現しました。積極的な人員の採用や事業拡大も踏まえた取り組みです。新しいオフィスでは、作業の内容や目的、働き方に応じてスペースの使い分けが可能です。

オフィス家具のサブスクリプションサービスにより費用を抑えつつ、コストを内装の工夫にかけることができました。社員や来訪者は目的に応じたスペースを選びやすいことも、効果の一つです。

オフィスリニューアルに伴うデザイン変更の事例

おしゃれなオフィスへのアップデートは、移転せずに行える場合もあります。ここからはオフィスのリニューアルに合わせてデザインも変更して、設備や家具を整えた事例を紹介します。

おしゃれですぐに業務を始められるオフィス

オフィスを探す企業に選ばれやすく、また顧客企業が迅速にオフィスへ入居しやすくする目的で、ビルを保有する会社があらかじめ内装や家具を整えた「セットアップオフィス」を整備した例です。入居後、すぐに業務を始められる環境が用意されています。

木のぬくもりや緑、自然光などを積極的に取り入れることで、おしゃれで快活なイメージのオフィスに仕上がっています。

オフィスらしい雰囲気を排除し働きやすい環境を実現

オフィスのリニューアルをきっかけとして、内装を「ありきたりなオフィス」から「機能性とデザインを両立した空間」へ更新しました。和風の照明や庭園、緑、黒壁などの活用で「いかにもオフィスらしい雰囲気」を排除し、落ち着いた雰囲気を与え日本の文化を感じられる空間を実現しました。

新しいオフィスは、使いやすさにも配慮がされています。リフレッシュやミーティングなど、多種多様な用途にマッチする空間を選べます。またオフィスが広くなったことで、余裕のあるスペースを確保できました。クリエイティブな職場としてふさわしいオフィスとなっています。

日本らしさがあり、自然に会話が始まるオフィス

フロアを分け合っていたグループ会社の移転をきっかけとして、おしゃれなオフィスを実現した事例です。リニューアル前は「社員数に見合う十分なスペースが無い」「部署全体で集まれるスペースが無い」といった課題がありました。

オフィスのリニューアルにより、以下の効果を得ました。

  • 社員が増えても十分なスペースの確保が可能
  • しっくいの壁や和紙のスクリーン、国産の木製家具を組み合わせることで、日本らしい空間を実現
  • 昇降デスクなどの家具を導入して、社員の体への負担を軽減
  • 執務室の中央にオープンスペースを設置して、社員どうしの交流を促進
  • 海の近さを活かし、来訪者が特別感を味わえる空間の実現

レイアウト変更の事例

おしゃれなオフィスは建物に手を加えなくても、家具・什器の選び方や配置の工夫により実現する手段があります。ここからはレイアウト変更により、おしゃれなオフィスを実現した3つの事例を紹介します。

家具を工夫して社員の意欲を高め会話を促すオフィス

「チームで成果を出す働き方に対応した拠点づくり」を目指し、オフィスのレイアウトを変更した事例です。以下のエリアを設け、業務をサポートする家具を備えました。

  • 集中して作業できるエリア
  • クリエイティブなアイデアを引き出すエリア
  • 大型モニタを設け、機能的に打ち合わせを行えるエリア
  • 柔軟に家具の配置を変えられるエリア
  • コミュニケーションを促進するエリア

エリアごとに異なる種類の家具が設置され、社員の意欲を高め会話を促すきっかけとなっています。例えばコミュニケーションを促進するエリアにはソファやテレビなどを置き、会話しやすい環境をつくっています。

既存の家具とサブスク家具を組み合わせ「レトロモダン」を実現

おしゃれなオフィスは、多額の投資を行わなくても実現できます。家具の入れ替えにより「古いビルなので長く使うわけではないものの、オフィスの雰囲気を変えたい」という要望をかなえることも可能です。

すべての家具を入れ替えなくても要所要所でサブスク家具を活用することにより、オフィスの印象が一新されました。古いビルと長年使い続けてきた家具を使いながら、きれいで新しさも感じられる空間です。社員や訪問者に対して、「レトロモダン」の雰囲気を与えることができました。

家にいるようなリラックスできる空間

サブスク家具なら、手頃なコストで家にいるようなオフィスも作りやすいことは魅力の一つです。入居する企業の社員がリラックスできる空間で働き、成果をあげやすくする目的で、日常生活と一般的なオフィスとの中間的な環境を用意しました。

ソファやラグなどを活用して、くつろげる空間を設けています。

効率的な業務を進めやすくなるとともに、新たなアイデアも生み出しやすくなるでしょう。

おしゃれなオフィスをデザインするポイント

おしゃれなオフィスをデザインするためには、どのような観点を踏まえて進めるとよいのでしょうか。この記事で紹介した事例をもとに、4つの観点を解説します。オフィスづくりの参考にしてください。

カラーリングを意識する

おしゃれなオフィスづくりには、カラーリングが重要です。以下の項目を参考にしつつ、統一感のある環境をつくるとよいでしょう。

  • ベースカラーを決め、オフィス全体で活用する
  • 「安心感を与えるベージュ」など、業務の内容にマッチするカラーを選ぶ
  • コーポレートカラーを取り入れる

オフィスに赤や黄色、青などの原色を多用すると、社員や来訪者は「刺激が強い」と思うかもしれません。もしコーポレートカラーに原色を使っている場合は、企業のロゴなどワンポイントでの活用にとどめるとよいでしょう。

特に床材や壁紙は面積が大きく、目に触れやすい場所です。オフィスの印象に大きな影響をおよぼすため、カラーリングやデザインは慎重に選びましょう。

照明の色を意識する

オフィスでは、空間を用途別に分ける「ゾーニング」が行われます。スペースごとの用途にあわせて、適切な色や明るさの照明を選びましょう。その際には「大きさ」「光量」「色合い」「数」「設置する場所」といった項目の検討が重要です。

一例として、「執務室は集中力を高める昼光色」「休憩スペースはリラックスできる温白色や電球色の照明」が挙げられます。スペースのカラーリングに合う照明を選ぶとベストです。

柔らかい雰囲気をつくりたい場合は、間接照明の活用も有効です。手元で細かい作業を行う場合は、全体の照明に加えて手元を照らす照明の追加も検討してください。

機能的でおしゃれな家具を導入する

オフィスに設置する家具は、おしゃれでありつつ機能的にも優れた製品を選ぶとよいでしょう推奨されます。移動のしやすさや汚れの目立ちにくさ、人数や用途の変化に対する柔軟性などをポイントにしながら、社員が快適かつ効率よく仕事を行える家具を選ぶ必要があります。

企業がオフィスに家具を導入した事例を示します。家具を選ぶ際の参考にしてください。

観葉植物などのグリーンを取り入れる

おしゃれなオフィスづくりには、観葉植物やフェイクグリーン(人工植物)を取り入れることも有効です。

環境省は2019年に「オフィス緑化に関する優良事例調査」を実施しました。オフィスにグリーンを取り入れることで、全体のうち87%の人が「心理的にプラスの効果を感じている」と回答しています。

「水やりの手間がかかる」「土で床が汚れる」などの理由で観葉植物の設置が難しい場合は、フェイクグリーンの導入もおすすめです。オフィスにグリーンを取り入れるコツは、以下の資料でも紹介しています。あわせてご覧ください。

Office idea Collection Vol.6

まとめ

おしゃれで使いやすいオフィスは、社員のモチベーション向上、社員間のコミュニケーションの活発化、企業のイメージアップにつなげる効果が期待できます。オフィスの移転やリニューアル、レイアウト変更を行うタイミングは、オフィスのデザインを見直すチャンスです。本記事で紹介した11の事例も参考にしながら、自社にマッチするデザインをご検討ください。

ソーシャルインテリアでは「オフィスツアー」を行っています。家具のみならず内装や照明、AV機器、アート、アロマに至るまで、複数のブランドのアイテムで総合的にコーディネートされています。オフィスづくりのアイデアが浮かぶような空間となっているので、ぜひお気軽にお越しください。

ソーシャルインテリアでは、このほかにも移転やレイアウト変更、家具入れ替えに伴うオフィスデザインの変更事例があります。もし「どのようなオフィスにしたいかわからない」という段階でもご相談いただけます。弊社が伴走することで、自社の課題や希望を明確にしやすくなります。「オフィスのデザインを変えたい」と考える企業の担当者は、お気軽にご相談ください。