受付カウンターは、オフィスや店舗、施設などのエントランスに置かれるオフィス家具で、訪問者を迎え入れる役割があります。訪問者が最初に目にするため、オフィスの印象を左右する「会社の顔」として重要な存在です。
本記事では、受付カウンターの使用方法や種類などの基礎知識に加え、オフィスに取り入れたくなるおしゃれな受付カウンターをご紹介します。
目次
受付カウンターとは
受付カウンターは、事務所や会社の入り口、店舗などに置かれるオフィス家具で、来客時の受付や接客の際などに用いられるものです。
オフィスやホテル、公共施設などの受付として、その建物専用に製作される造作(作り付け)タイプと、賃貸の事務所などに後付けする置き家具(既製品)タイプの2種類に分かれます。
受付カウンターは、訪問者が入って来た際に最初に目にするもののため、企業の第一印象に影響する重要なオフィス家具といえます。
受付カウンターの種類(高さ)
受付カウンターを選ぶ際、ポイントの1つになるのが高さです。受付カウンターは、受付が立ったままで接客を行うハイカウンターと、座って接客するローカウンターの2種類に分けられます。それぞれのサイズや用途、設置場所などの違いをご紹介します。
ハイカウンター
ハイカウンターは、来客時に受付の担当者が立ったままで接客を行う受付カウンターで、大きく以下の2種類があります。
種類 | 特徴 | 高さ | 奥行き |
ハイ-ハイカウンター | 受付も訪問者も立ったまま対面する仕様。 | 950~1,000mm程度 | 420mm~520mm程度 |
ハイ-ローカウンター | 受付は座った状態、訪問者は立ったまま対面する仕様。 | 受付側:700mm程度訪問者側:950~1,000mm程度 | 750~1,000mm程度 |
一般的に、ハイ-ローカウンターはハイ-ハイカウンターより奥行きが広くなっており、受付時間が長くなりやすい企業に向いています。
ハイ-ハイカウンターは、受付に来たお客様をさらに別の場所に案内するケースで用いられることが多いです。例えば、ホテルや美容院、サロン、ブティックや、バー、立ち飲み居酒屋といった一部の飲食店でも利用されています。
ローカウンター
受付と訪問者がどちらも座った状態で会話するタイプの受付カウンターをローカウンターといいます。標準的なサイズは、高さが700mm程度、奥行きが750~1,000mm程度です。
ハイ-ハイカウンターと比べると2倍程度の奥行きがあり、カウンターの上に書類などを広げて、長時間対応を行う企業に向いています。
ローカウンターは、オフィスをはじめ、店舗や銀行、官公庁、旅行代理店などさまざまな場所に置かれています。
短時間で済む要件はハイカウンターで済ませ、書類作成やカウンセリングなどが必要な場合はローカウンターに案内するなど、ハイカウンターと組み合わせて使用するケースもあります。
受付カウンターの種類(使用目的)
受付カウンターを選ぶ際には、使用目的を整理するのも大切です。受付カウンターは用途によってインフォメーションカウンターや無人受付カウンター、コーナーカウンターなどに分けられます。
以下で受付カウンターの使用目的別の種類やサイズ、特徴を詳しく解説していきます。
インフォメーションカウンター
インフォメーションカウンターは受付台とも呼ばれ、オフィスや店舗、金融機関などのエントランスに置かれる有人タイプの受付カウンターです。
立ったままの接客を行うハイカウンターと、座って受付できるローカウンターの2種類があり、標準的なサイズは、高さ700(ローカウンター)~1,000(ハイカウンター)mm程度、幅1800mm程度、奥行き900mm程度です。
ハイカウンターの場合は、内側に一段低いカウンターを設置する場合もあります。これは受付時の事務処理を行ったり、パソコンを置いたり、手元を隠して重要書類がお客様から見えないようにしたりする目的です。
また、キャビネットタイプで内部に書類やファイルなどを収納できる製品が多いのも特徴。受付の周囲をすっきりさせたい場合に取り入れると良いでしょう。
無人受付カウンター
受付に社員を配置せず、代わりに電話やiPadなどを設置して訪問者に対応するのが無人タイプの受付カウンターです。人件費削減や、非接触型を求める企業からの需要が高まりつつあります。
標準サイズは、高さ900~1,000mm程度、幅450~900mm程度、奥行き400mm程度で、ハイカウンタータイプが一般的です。電話等を置くだけの必要最低限の大きさの製品が多く、収納機能も備わっていないものがほとんど。
一見すると、電話台とよく似ていますが、無人受付カウンターには半円やU字、台形、四角形などの天板種類があり、色見もグレーやブラウン、木目調などさまざまなタイプが販売されています。
電話台
無人タイプかつ、電話のみを置く小さな受付カウンターです。無人受付カウンターに1つとして分類される場合もあります。
電話台はハイカウンタータイプが一般的で、サイズは高さ900~1,000mm程度、幅400~600mm程度、奥行き350〜400mm程度。
高さや幅などは無人受付カウンターとほぼ同じであるものの、色のバリエーションがやや少なく簡素なデザインの製品が多い傾向にあります。
コンパクトで場所をとらないため、あまりスペースに余裕がない場合に向いていますが、電話を置くための配線ルートを考えておく必要があるでしょう。
コーナーカウンター
コーナーカウンターは、カウンターを組み合わせてL字型にし、作業スペースを広くしたタイプです。左右にカウンターを置いて連結させるコーナータイプと、最初から連結されてL字になっているタイプの2種類があります。
コーナーカウンターにはハイカウンターが用いられるのが一般的で、サイズは高さ950~1,000mm程度、幅・奥行きが350~450mm(コーナータイプ)、1500~1800mm(連結タイプ)程度です。連結タイプでは、収納機能を備えた製品もあります。
天板を広く使えるため、複数の訪問者を一度に対応したり、内容が異なる2つの受付を隣同士で設置したり、パソコンや電話などを置いたりする場合に最適です。
コーナーカウンターは、オフィスや金融機関、官公庁、サロンや美容院、寿司屋や創作料理などの飲食店まで、さまざまな企業・店舗で利用されています。
おしゃれな受付カウンターを紹介
ここからは、ソーシャルインテリアで扱っている受付カウンターから、特におしゃれなおすすめの製品をピックアップしてご紹介します。ぜひ、受付カウンター選びの参考にしてみてください。
サスティナブルな受付カウンター
「SHOP COPACK」の「受付カウンター RC05BK」は廃棄衣料を使用した独特な素材感が魅力のサスティナブルなハイカウンターです。サイズは、高さ1,000mm、幅900mm、奥行き400mm。
遠くからだと石材のようにも見えるグレーの素材は、100%繊維系廃材から作られたリサイクル素材でできています。販売元のSHOP COPACKはアパレル店舗で使われる什器を取り扱ってきた会社で、取引先から出る廃棄衣料を材料にしたオフィス家具を作る取り組みをスタートさせました。
廃棄衣料のさまざまな色の繊維が混ざり合った化粧板は、独特の色合いと質感を醸し出しており、環境への配慮だけでなく、オフィスインテリアとしても魅力的な商品となっています。中に2枚の棚板があって、書類などをしまっておけるのも便利です。SDGsへの取り組みの一環として、自社の受付に採用してみてはいかがでしょうか。
木製カウンター
「SHOP COPACK」の「レジカウンター PT12L」は、素材となる木の木目を活かしたおしゃれな木製ハイカウンターです。サイズは、高さ1100mm、幅1100mm、奥行き400mm。
注文を受けてから作られる受注生産品で、針葉樹の板材を合わせて製造されるラーチ合板と上質なメラミン化粧板を使った一体型カウンターです。
木目そのままのミニマルな正面板・側面と、落ち着いた薄グレーの天板の組み合わせにより、木材のもつ素材感や温かみを活かしながら品のあるおしゃれな仕上がりです。機能性にも配慮した造りで、何台か並べての使用も可能です。
サイズや素材の変更など、カスタムオーダーにも対応している点も魅力です。
アイランド型カウンター
「KNOT WORK」は、オフィス用品を扱う「ITOKI」が展開するオフィス家具シリーズです。カウンター製品も豊富に取り揃えていますが、今回はアイランド型カウンターを紹介します。
アイランド型とは、オフィスの中央などに独立した島のように設置するタイプのカウンターです。ハイカウンタータイプになるものの、ハイチェアーとの組み合わせにより、カフェカウンターのように座った状態での使用も可能。
さらに、観葉植物などを吊り下げられるハンギングビームや、照明を取り付けられるライティングビームなど、おしゃれで実用的な設備も付属しています。内部には電源コンセントも完備しており、パソコン電源として使用したり、コーヒーメーカーを置いたりすれば、作業スペースとして活用可能です。
システムカウンター
「OKAMURA」の「クレアス」シリーズは、スチール製のシステムカウンターです。サービスカウンターとチェックアウト-POSカウンターに加え、ショーケースや陳列カウンターなどもラインナップ。
それぞれ高さや幅、収納機能などが異なるさまざまなタイプが発売されており、自由に組み合わせて自社にぴったりの受付カウンターを作成可能になっています。例えば、ハイカウンターとレジ台を合わせ、隣に座って面談ができるローカウンターを設置すれば、店舗や金融機関などに最適なカウンターの完成です。
天板には傷がつきにくいホワイトのメラミン化粧板を使用。内部には、位置を変更できる棚板と引き出しがついていて機能性も高く、オフィスから店舗まで幅広い業種で利用できるカウンターです。
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「カーボンストック」から発売されている木製カウンターは、本来の用途はカウンターテーブルとなっていますが、シンプルな受付カウンターとしても利用可能です。
角材を組み合わせた特徴的なデザインのカウンターで、材料には全て産地を特定できる国産の杉を使用しています。
カーボンストックは、都市が輩出するCO2で育った木材から作られた家具による炭素の貯蔵をコンセプトにしたブランド。商品紹介ページにCO2 固定量が掲載されているのが特徴的で、製品はどれも、再利用に配慮して105mm角材を組み合わせたシンプルな造りになっています。
素材を活かしたデザイン性はもちろん、サスティナブルへの取り組みとしても、おすすめできるカウンターです。
おしゃれな受付カウンターをお求めなら「ソーシャルインテリア」にご相談ください
受付カウンターは、訪問者を迎えるだけでなく、会社の印象を左右する重要なオフィス家具です。
受付カウンターにはハイカウンターとローカウンターといった高さによる分類や、受付台、電話台、コーナーカウンターなど、使用方法による分類が存在します。用途や目的に合わせて、自社にあった製品を選択しましょう。
もしオフィスへの受付カウンター導入でお悩みの場合は、ソーシャルインテリアにお任せください。ソーシャルインテリアには、オフィス家具・家電のサブスクリプションサービスに加え、家具の選定からレイアウト変更までオフィスデザインをトータルでプロデュースしています。
受付カウンターはもちろん、オフィス構築でお困りの際は、ぜひソーシャルインテリアにご相談ください。