
オフィス空間と働き方の未来を体感できる国際展示会「オルガテック東京2025」が、東京ビッグサイトで開幕しました。
ドイツ・ケルン発の国際見本市「オルガテック」をルーツに、アジア市場に向けて2022年に始動したサテライトイベントは今年で第4回目。
イトーキ、オカムラ、コクヨ、内田洋行、プラス、カリモク家具など日本を代表するオフィス家具企業に加え、無印良品、ligne roset(リーンロゼ)、ニトリなど注目の初出展67社を含む約160ブランドが集結し、最新のプロダクトや空間提案が披露されています。
本記事では、イベント初日の熱気とともに、注目ブランドのブース展示をソーシャルインテリアが速報でお届け。
オフィス空間や働き方のトレンドに関心のある方は、ぜひ現地の注目ポイントをチェックしてみてください!
※展示会の振り返りをまとめた本レポートは、6月中旬以下のページにて公開予定です。ぜひブックマークしてご覧ください。
https://socialinterior.com/column/orgatec2025/
目次
今年のオルガテック、注目すべき点は?

「SHIFT DESIGN」という継続テーマのもと開催されたオルガテック東京2025では、出展各社がそれぞれの視点で個性や世界観を表現し、空間・プロダクトに対する多様なアプローチが昨年以上に際立っていました。
企画展「BORDERLESS〜オフィスは私へ〜」は、個人にとっての“心地よさ”を起点に、新たなオフィスのあり方を問いかける構成に。
各メーカーのブースでは家具やインテリアに加え、素材・ICT・照明などを組み合わせた統合的な空間提案も多く、未来の“働く場”をリアルに体感できる機会となっています。
注目ブランドの展示を速報でレポート!

各メーカーが独自の視点で「SHIFT DESIGN」のテーマを表現した今年のオルガテック東京。
ここからは、開幕初日に注目を集めていたブランドの展示を、ブース写真とともにご紹介します。
空間づくりの参考になるトレンドや演出のヒントを、ぜひご覧ください。
ITOKI(イトーキ)



「SHIFT DESIGN」を体現するように、イトーキブースでは“進化し続ける空間”をテーマにした《ITOKI DESIGN HOUSE》を展開。
国内外のブランドやデザイナーの多彩なプロダクトを披露しており、新ブランド「NII(ニー)」では、“働く”をエンターテインメントに昇華するような世界観が表現されていました。
Karimoku(カリモク家具)



「なんでも作るよ」をテーマに出展したカリモク家具は、副題に「Your Journey is Our Journey」を掲げ、コラボレーターとの関係性の深度に応じた5つのゾーンを展開。
建築ユニットKiiが手がけた会場は、各エリアが緩やかにつながる“広場”のような構成で、素材・造形・アートが融合した共創型の空間として来場者の感性を刺激していました。
KOKUYO(コクヨ)



“dive in.” をコンセプトに展開されたコクヨのブースでは、新型チェア「ingCloud」が展示として登場。
浮遊感や包まれ感を表現した空間演出により、働きがいと快適性を両立する“個人のための座る環境”が提案されていました。
Ligne Roset(リーン・ロゼ)



「伝統と革新の融合」をテーマに出展したリーン・ロゼは、ミッシェル・デュカロワの生誕100周年を記念し、「ロゼカシマ2」や「ロゼトーゴ」などの代表作を中心に展示を構成。
熟練の職人技と現代的な感性が調和した空間は、ブランドの奥行きを感じさせるものでした。オフィスや店舗など、コントラクト空間への導入も具体的に想起できる内容です。
OKAMURA(オカムラ)



多様化する働き方の中で「座るとは何か?」を問い直す体験型ブースを展開したオカムラ。
展示の中心には、約100脚のチェアが“読む・触れる・体感する”かたちで集められ、一脚ごとの違いや背景にある技術を感じられる構成に。環境配慮への取り組みや、展示素材の転用設計など、持続可能性への意識も光っていました。
PLUS(プラス)



「my イゴコチメイキング」をテーマに、多様な働き方に寄り添う空間づくりを提示したプラスの展示ブース。
“イゴコチファクトリー”と題された空間には、一人ひとりの感じ方や働き方のクセにフォーカスした体験型コンテンツが揃い、来場者が自身に合ったオフィスのあり方を見つけられる構成になっていました。
視線の気になり方に応じて仕切りを変えられるデスクや、用途別に選べるソファの座り比べなど、パーソナルな快適さに向き合う展示が印象に残ります。
UCHIDA(内田洋行)



空間設計と働き方を“データ”でつなぐアプローチを提示した内田洋行。
ブースでは、オフィスの利用状況や環境条件をリアルタイムに可視化するスマートソリューションが紹介され、人の動きや傾向をもとにした柔軟なレイアウトや空間改善の可能性を体感できます。
「実際にどう使われているか」に基づくリアルな提案が、未来のオフィスづくりを一歩先に進めていました。
201°



今回のオルガテックで、秋冬正式発表予定の新製品(TD01 / Touch Display)をプレローンチした201°は、働く人の集中と快適さに寄り添う提案を展開。
ブースでは、柔らかな布に包まれた半個室空間「COOM」や、有機的フォルムが特徴のデスク「LTL DESL」などの人気製品も展示。どんな空間にも馴染むニュートラルな配色と、研ぎ澄まされたデザインが、空間の質を引き上げていました。
オフィスづくりの“今”と“これから”を探しに

働き方の変化が加速する今、オフィスづくりに求められる要素も進化しています。
オルガテック東京2025では、そんな時代に応えるプロダクトや空間提案が数多く登場。
これから足を運ばれる方は、未来の働く環境を想像するヒントをぜひ会場で見つけてみてください。
なお、展示会の振り返りをまとめた本レポートは、6月中旬以下のページにて公開予定です。ぜひブックマークしてご覧ください。
https://socialinterior.com/column/orgatec2025/
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