オフィス緑化のもたらす効果とは?緑化のアイデア・必要な照度・おすすめの観葉植物を紹介

近年、オフィス環境をより快適で魅力的な場所にするために「オフィスの緑化」が注目されています。植物の存在は、社員の疲れやストレスの軽減、気持ちのリフレッシュ、室内のイメージアップなど様々なメリットがあります。

この記事では、オフィス緑化の効果や取り入れ方、おすすめの植物について、詳しく解説。緑化の効果を最大限に活かし、オフィス環境を良くするヒントをご提供します。緑化に興味のある担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

オフィスの緑化とは

オフィスの緑化とは、観葉植物を配置することでオフィス環境を豊かにする取り組みです。オフィス内に観葉植物を取り入れるとストレス軽減やコミュニケーションの活性化などの効果が得られることから、近年注目が高まっています。

オフィスの緑化は、鉢植えやグリーンパーテーションを設置するなど簡単な方法から、壁に緑を取り入れたデザインをあしらうなど広範囲に取り入れる方法まで選択肢は豊富にあります。オフィスのスペースやニーズに合わせて、最適なプランを立てることが重要です。

オフィスの緑化がもたらす効果

なぜオフィスの緑化が重要なのでしょうか。それは、植物が持つ様々な効果や利点が関与しています。ここでは、オフィスの緑化がもたらす具体的な効果について紹介します。

ストレスや眼精疲労の軽減

オフィスを緑化することで、業務上発生する様々なストレスや疲労を軽減することができると言われています。研究結果によると、人間にとって最適な「緑視率」(視界に広がる観葉植物の割合)は10~15%であり、この割合でオフィスを緑化することでストレス軽減につながることが分かっています。

また、緑色は自律神経の一つである副交感神経に働きかけることができるため、気持ちをリラックスさせる効果があります。緑の要素を目にするだけで、眼精疲労を遠ざけることができるのです。

コミュニケーションの活性化

オフィスの緑化を進めることで、コミュニケーションが活性化されます。緑の植物は視覚的にも魅力的であり、自然と人が集まる空間として機能しやすくなります。休憩やコーヒーブレイクなどのタイミングで社員同士が集まり、交流が生まれるでしょう。

また、観葉植物はリラックス効果があり、心地よく会話を楽しむことができます。コミュニケーションの中でアイデアを共有し合うことで、豊かな情報交換が行われ、イノベーションや問題解決につながる可能性もあります。

室内の反響音の軽減

オフィスの緑化は、室内の反響音の軽減にも寄与します。オンライン打合せが増えた近年、室内の反響音の問題を抱える企業が多いなかで、実は観葉植物が反響音の軽減に効果があります。

1995年に行われた研究によると、植物は音を吸収し、室内の音の響きを和らげる効果があることが分かりました。部屋の隅に大きな植物をいくつか配置するだけで、騒音を削減することができると言われています。さらに、高さが20cm以上ある植物を選ぶことで、空気を浄化する効果も期待できます。

緑化を行う様々なアイデア

オフィスの緑化には様々なアイデアがあります。ここでは、簡単に実践できる緑化の方法をいくつか紹介します。

鉢植えを置く

もっともシンプルな方法として、鉢植えをオフィス内に配置することが挙げられます。フェイクではなく観葉植物の鉢植えを置く場合、植物の特性に合わせた環境を整えることが重要です。

具体的には、観葉植物は光を好むため、窓の近くなど部屋の明るい場所に置きましょう。また、通気性の良い環境であることも必要です。その他、オフィスのインテリアや雰囲気、バランスや高低差を考慮し、効果的な配置を心掛けましょう。

壁を緑でおおう

オフィスの緑化には、壁を緑でおおう方法もあります。オフィスの壁を植物で覆う斬新なデザインは、おしゃれなインテリアとして、より一層自然な雰囲気を演出することができます。

壁をおおう植物としては、つる性の植物が適しています。フェイクグリーンであれば、手入れや管理がより簡単。エントランスなどに配置することで、訪問者にも良いインパクトを与えることができるでしょう。

緑を上からつるす

緑を上からつるす方法も、オフィスの緑化におすすめです。つり下げ型のプランターを使用して観葉植物を設置すれば、開放感のある空間が演出できます。スペースに制約がある場合は、ハンギングポットを活用するなど、床に鉢を置かずに植物を取り入れる方法があります。

ただし、掃除がしにくいという注意点もありますので、適切な高さや配置を考慮しながら植物を配置しましょう。緑を上からつるすことで、オフィス内で簡易に効果的な緑化を実現できます。

<緑をつるす際の高さの目安>

  • 目線程度の高さ…手入れがしやすくておすすめ
  • 目線以上の高さ…ハンギングプランターで長さのあるものをチョイスするとお手入れがしやすい

床に人工芝をひく

床に人工芝を敷く方法もオフィスの緑化の1つです。人工芝はリアルな見た目を持ちながら、水やりなど手入れの必要がないため、手軽に取り入れることができます。

オフィス内のロビーやエントランス、会議室など、広いスペースに人工芝を敷くことで、オフィスのイメージを大胆に変えられます。また、休憩スペースやラウンジなどに使用すると、より自然な雰囲気を演出し、社員がリラックスできる場となるでしょう。

グリーンパーテーションを置く

手間をかけずにオフィスの緑化を行う場合は、グリーンパーテーションが活用できます。グリーンパーテーションとは、緑の植物が組み込まれたパーテーションです。最初から緑と一体になっている製品を使うことで、手軽にオフィス内に緑のエリアを作り上げることができます。

また、グリーンパーテーションは配置の自由度が高く、オフィスのレイアウトに合わせて調整できます。様々なデザインがありますので、自社のイメージに合わせてグリーンパーテーションを選びましょう。

観葉植物に必要な照度

観葉植物は光合成を行うために適切な照度が必要です。一般的には、直射日光を避け、明るい場所が好ましいとされています。種類によって必要な照度の範囲は異なりますが、観葉植物が育つ照度は、500ルクスから1000ルクスといわれています。

オフィス内に観葉植物を配置する前に、その場所の明るさが500ルクスから1000ルクスあるかどうかを事前に調査しておきましょう。植物の特性を事前に調査し、適切な照明環境を整えることが重要です。

緑化にかかる費用

オフィスの緑化にかかる費用は、植物の種類や規模によって大きく異なります。一般的な鉢植えの価格帯は数千円から数万円程度です。観葉植物の種類や大きさ、鉢の素材やデザインなどが影響します。

一方、人工芝や壁一面などの大規模な緑化プロジェクトでは、数十万円以上の費用がかかることもあります。施工に必要な設備や材料、専門業者の費用、また定期的なメンテナンスも必要となる場合があります。予算に合わせて計画を立て、効果的な緑化を実現しましょう。

オフィスにおすすめの観葉植物

オフィスの緑化におすすめの観葉植物は多くありますが、一般的に選ばれる種類をいくつか紹介します。

  • パキラ:成長が旺盛で乾燥にも強く、育てやすい。
  • モンステラ:半日陰で育ち室内管理が簡単、見た目もスタイリッシュ。
  • サンスベリア:空気清浄効果やマイナスイオン効果が高いことで人気。
  • ポトス:手入れが簡単、葉に動きがありオフィスの壁掛けにおすすめ。

サイズ感や育てやすさ、空気清浄効果などを踏まえて、自社のオフィスに適した観葉植物を選びましょう。

オフィスの緑化でワークスペースを快適に

オフィスの緑化は、社員の働きやすさを向上させ、ストレス軽減やコミュニケーションの活性化など、オフィス全体の雰囲気を良くする効果があります。緑化を取り入れた事例や観葉植物とフェイクグリーンの違いについては、こちらの記事を参考にしてください。

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