オフィスにグリーンを取り入れると、従業員に癒しを与えてストレスを緩和したり、会社の雰囲気が良くなったりするなどメリットがあると言われています。自社のオフィスにもグリーンを取り入れたいと思うものの、どんな植物を買えばいいのか、枯らさずに世話ができるのか、観葉植物とフェイクグリーンのどちらを選べばいいかなど悩む人も多いでしょう。

この記事では、オフィスにグリーンの導入を検討している企業の担当者様に向けて、観葉植物とフェイクグリーンそれぞれのメリットやデメリット、グリーンの選び方を紹介します。

オフィスにグリーンを取り入れるメリット

社内を緑化すれば、働く人々にとっても色々と良い効果を生んでくれそうな気がしますが、実際にはどういった利点があるのでしょうか。はじめに、事務所内に植物を取り入れて得られるメリットをみていきましょう。

ストレスを緩和し癒しを与える

植物は人の心に良い影響を与えるという調査結果が複数確認されており、オフィスのグリーンは従業員のストレス緩和に期待できます。

東京大学大学院農学生命科学研究科の研究チームで実施された調査によると、緑が見える自宅環境や緑地の利用機会は、自尊心や生活満足度や主観的幸福感などとプラスの関係があることが分かりました。

参考 『窓から見える緑がコロナストレスを緩和、東大研究チームの都民調査

また、グリーンのリラックス効果はオフィスにも応用できると考えられ、最近では職場に自然要素を取り入れる「バイオフィリックデザイン」が注目されています。バイオフィリックデザインとは、バイオフィリア(自然を好み繋がろうとする本能的な欲求)を満たしたデザインのことです。

休憩室などに適度にグリーンを取り入れれば、従業員に安らぎを与え、業務とのメリハリがついて集中力アップにもつながるでしょう。

空気環境を整える

植物には、職場内の空気環境を清浄する作用があります。社内に植物を置けば、光合成で二酸化炭素を吸収して新鮮な酸素を出し、空気を浄化する働きをしてくれるのです。

さらに、植物にはシックハウス症候群(※1)などを引き起こす有害物質を吸収する働きや、水分を放出して空調設備等による室内の乾燥を防ぐ働きがあり、効果の高さはアメリカのNASAも認めるほどです。オフィス緑化は、職場内の空気環境を綺麗にして快適な空間を長続きさせ、従業員にとっても働きやすい場所へと変えてくれるでしょう。

また、最近はフェイクグリーンにも光触媒を利用して空気清浄機能をもった製品が登場しています。

※1 シックハウス症候群…建材等から発生する化学物質等による室内空気汚染などを指す

おしゃれなオフィスで企業イメージを高める

事務所内のグリーンは従業員だけでなく、外部からの来訪者にとっても良い効果をもたらします。緑を上手に利用すれば、おしゃれなオフィスを実現でき、訪れる人にとっても気持ちの良い空間になるでしょう。植物にはリラックス効果があるため、来訪者の緊張もほぐれやすく、スムーズな会話も後押ししてくれます。

グリーンを取り入れてオフィス環境にこだわれば、他社との差別化にもつながり企業ブランディングにもつながります。ホームページやパンフレットなどで、グリーンが活かされたオフィス風景をPRして、広報や採用活動につなげるのも良いでしょう。

本物の観葉植物とフェイクグリーンの特徴と違い

オフィスに緑を取り入れる場合、本物の植物とフェイクグリーンの2つの選択肢があります。ここからは、それぞれの特徴や違いを説明し、メリット、デメリットをまとめていきます。

観葉植物のメリット・デメリット

鉢などに入った本物の植物の一般的なメリット、デメリットをまとめました。

メリット

植物を育てる楽しさがある

毎日、世話をしながら育てていく楽しさを味わえるとともに、生木のもつ生命力やエネルギーを肌で感じられます。

植物の成長を楽しめる

時間経過や季節とともに、葉っぱの数が増えたり、色が変わったり、花が咲いたりするなど、多様な表情を見せてくれるのも本物の植物ならではの魅力です。オフィスの見た目や印象が少しずつ変化するのを楽しみながら働けます。

デメリット

世話をするのに手間がかかる

本物の植物は水やりや肥料、日の当たり方などを考慮して世話をしなければなりません。正しくメンテナンスできないと、病気になったり、虫が発生したりする恐れもあります。枯れるのが心配な場合は、植栽業者とリース契約を結んで定期的に世話してもらう方法もあるため検討してみてください。

オフィスによっては置けない場合がある

ビルによっては本物の観葉植物が禁止になっている場合があります。設置の際には、管理会社に許可をとるようにしてください。

フェイクグリーンのメリット・デメリット

フェイクグリーンは、本物そっくりに作られた人工の植物です。フェイクグリーンの一般的なメリット、デメリットをまとめました。

メリット

世話が必要ない

本物の植物ほど、日々のメンテナンスは必要ありません。水やりも不要で、枯れる心配もありませんし、たまに埃を払う程度で綺麗なグリーンを維持できます。

設置場所を選ばない

本物の植物よりも設置スペースの自由度が高いのもフェイクグリーンの特徴です。観葉植物では設置が難しい壁全面や天井、床など、工夫次第でオフィスの幅広い箇所にグリーンを取り入れられます。近年ではフェイクグリーン製品のバリエーションもかなり豊富で、はじめから家具と一体化したタイプなども登場しています。

デメリット

植物の種類が限られてしまう

フェイクグリーンの製品で、個性的な植物を取り扱っていない場合もあり、選択肢が限られてしまいます。フェイクグリーンに好みの植物が取り扱われているか、事前に確認しなくてはなりません。

費用が高価になってしまう場合がある

フェイクグリーンの価格はピンキリですが、本物に見劣りしない質の高いフェイクグリーンは、観葉植物よりも効果になるケースもあります。必ずしもフェイクグリーンの方が安いとは言い切れないため、注意が必要です。

オフィスのグリーンを選ぶ手順

オフィスにグリーンを取り入れようと決めたものの、何から手をつけて良いのか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、実際にグリーンを導入する際の手順について解説していきます。

1.管理会社に確認をする

前述したように、管理会社のルールで観葉植物を置いてはいけないビルも一定数存在します。あらかじめビルの管理会社に問い合わせて、植物を置いてもいいか確認をしましょう。建物の規定で観葉植物が置けなくても、フェイクグリーンなら使用可能なケースもあります。

2.配置のデザインを考える

グリーンをどのように設置していくか、オフィス全体のデザインを決めていきましょう。植木鉢に入れて飾る一般的な方法のほか、プランターを用いて上から吊るしたり、間仕切りと組み合わせて配置したり、壁掛けにするなどさまざまな方法があります。配置の際はオフィス内の動線にも配慮しながらデザインを決めてください。

また、世話の必要な観葉植物は鉢植えなど手の届きやすいところに置き、天井のような高所はフェイクグリーンにするなど、使いやすさも考えてデザインを決めるのもおすすめです。

3.メンテナンスコストを考慮して商品を選ぶ

実際に植物を選ぶ際は、管理にかかるコストも考慮して商品を選択する必要があります。フェイクグリーンであれば埃を拭く程度で済みますが、活きている植物は日々のメンテナンスが必要になります。自社で世話をしきれない場合、業者にメンテナンスを依頼する費用もかかってくるため、あらかじめメンテナンスコストを考慮しておきましょう。

オフィスのグリーンを選ぶポイント

実際に植物を選ぶ際には、どんなところに注意して決めていけば良いのでしょうか。ここからは、グリーンを選択する際に注意したい4つのポイントについて解説していきます。

1.手入れのしやすさ

グリーンを選ぶ基準の一つ目は、やはり手入れのしやすさです。管理が楽なイメージのフェイクグリーンも、葉っぱの大きさや形状によっては埃が溜まりやすいものもあるため注意が必要です。

観葉植物のなかにも、毎日水やりをしなくても良いものや、日陰でも比較的育てやすい種類もあります。水やりの頻度、日光の当たり具合、間引きや栄養剤が必要かどうかなど、複数の視点で手入れのしやすいものを選びとってみてください。

2.サイズ感

配置する植物は、オフィスに合わせた最適なサイズを選択しましょう。大きいグリーンは存在感があるものの、動線の邪魔になる場合があり、重たすぎると運ぶのも大変です。一方、サイズが小さすぎるとあまり存在感がなく、インテリアとして印象が薄くなってしまうかもしれません。

エントランス玄関や応接室など広い場所には大きめの植物を、デスク周りや休憩所には小さな植木鉢を置くといったように、配置する場所にあわせて大きさを検討するようにしましょう。

3.風水

少し変わった視点として、風水効果を取り入れてみるのも良いでしょう。観葉植物のなかには、風水で良い効果を発揮し、運気を呼び込んでくれるものがあります。

例えば、クワズイモは仕事運を、アレカヤシは出会い運でお客様との出会いを呼び込んでくれると言われています。グリーンの見た目だけでなく、風水も一つの基準として選んでみるのはいかがでしょうか。

4.乾燥への強さ

見落としやすいポイントとして、乾燥への強さがあげられます。オフィス内は常時空調が効いていて乾燥しやすく、本物の植物だと耐えられない可能性もあるのです。そのため、社内に設置する場合は乾燥に強い品種かどうかも大切なポイントです。

サボテンやパキラなど、オフィスでよく見かける人気な植物は乾燥に強い品種が多いです。乾燥に強い品種の中で気に入ったデザインの植物がなければ、フェイクグリーンもあわせて検討してみると良いでしょう。

オフィスにグリーンを取り入れた事例6選・画像付

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オフィスにグリーンを取り入れて快適な環境を作ろう

オフィスのグリーンは従業員にリラックス効果を与えたり、空間をおしゃれに見せたり、会社を快適な環境へと導いてくれます。グリーンを取り入れる際は、手入れのしやすさや配置方法、コストなどを考慮して観葉植物とフェイクグリーンから選びましょう。

ソーシャルインテリアのオフィス家具サブスクリプションサービスでは、グリーンを入れるプランターなども取り扱っています。グリーンに関連した製品提供だけでなく、オフィスの空間作りまでトータルでサポートしているので、オフィス環境を整えたい方はぜひソーシャルインテリアをご活用ください。