社員の休憩・執務のスペースとして設置されるオフィスカフェ。従業員の健康維持や生産性向上などのメリットが見込めるとあり、導入を検討する企業は増えてきました。しかし、「デザインが決まらない」「活用方法がわからない」と悩む企業担当者も多いようです。
本記事では、オフィスカフェを設置する効果とデザインのポイントを解説します。導入事例も紹介するため自社の課題を解決できる理想的なカフェスタイルが見つかるはずです。
目次
オフィスカフェとは?
オフィスカフェとは、一言でいえば社内にある社員向けのカフェスペースです。主な目的は労働環境の改善や社員の幸福度向上であり、特に「おしゃれなカフェのような心地よい空間」を提供することに重点が置かれています。
軽食の提供や飲食用の家電、Wi-Fi環境などのサービス・設備のほか、リラックス効果・リフレッシュ効果を高める空間設計や家具の設置が特徴です。業務中に気軽に立ち寄れるように、執務スペースの一部に設置する企業も珍しくありません。
オフィスカフェを設置する企業が増加した理由
オフィスカフェが注目されている理由は、「コミュニケーションの希薄化」と「創造性の需要の増加」です。
新型コロナウイルス感染症の影響で時間と場所に縛られない働き方が定着しましたが、一方で対面コミュニケーションの希薄化による生産性の低下が懸念されています。また、テクノロジーの進歩によりルーチンワークが機械化され、創造性が一層求められるようになりました。
これらの課題を解決するには雑談によるコミュニケーションが重要であり、柔軟な思考と心理的安全性の促進のために効果的なオフィスカフェを導入する企業が増えているのです。
オフィスカフェの設置で得られる4つの効果
自社の雰囲気や従業員の希望に合ったオフィスカフェ作りができると、より多くのプラスの効果が得られます。ここでは、オフィスカフェを設置すると得られる具体的な効果を4つ紹介します。
1.生産性の向上
生産性向上に関する具体的な効果は以下の通りです。
- 社内コミュニケーションが促進される
- クリエイティブな発想が生まれやすい
- 集中力が向上する
生産性向上のためにはオンオフの切り替えが重要です。オフィスカフェの設置により気分をリフレッシュしやすくなるため、疲労による作業効率の低下を防げます。
さらに、ワークスペースとして利用すれば、チーム内でアイデアの共有がスムーズに行えるようになりプロジェクトの進捗がはかどるでしょう。
2.心理的安全性の確保
心理安全性に関する具体的な効果は以下の通りです。
- 開放的なコミュニケーションが促進される
- 積極的な意見交換ができる
- チームビルディングが強化される
オフィスカフェを設置すると、部署・役職関係なく自由に意見交換ができ、開放的なコミュニケーションが促進されます。安心して自分を表現できる環境は、モチベーションやパフォーマンスの向上にも有効です。
さらに、信頼関係の構築が自信となり、チームビルディングの強化にもつながるでしょう。
3.ストレス軽減・健康維持
社員のストレス軽減・健康維持に関する具体的な効果は以下の通りです。
- 業務中、ON・OFFのメリハリをつけやすい
- 心身の疲労を軽減できる
- 雑談で気分転換ができる
長時間のデスクワークは心身ともにストレスを感じやすく、作業効率の低下や心身の不調を招く要因です。
オフィスカフェを設置するとON・OFFのメリハリがつくほか、社員同士の雑談により気分転換がしやすくなるため、社員のストレスマネジメントにも効果があります。
4.企業イメージの向上
企業イメージの向上に関する具体的な効果は以下の通りです。
- 先進的なイメージを与える
- 定着率を上げ、人材リソースを確保できる
- 来客者へのアピールになる
オフィスカフェの存在は働き方の多様性を感じられ、チャレンジやトレンドを追求する先進的な企業という印象を与えることができます。
また、モダンでおしゃれな空間を演出することは企業のブランディングにつながるので、社員だけでなく、リクルーティングやクライアント対応など、外部へのアピールにも有効です。
オフィスカフェの活用方法
オフィスカフェは休憩スペースだけでなく、ワークスペースとしても向いていることから、活用方法は多岐に渡ります。
業務の合間にコーヒーを楽しみながら気分転換を図れることはもちろん、集中力や創造性を高める空間でもあるため、カジュアルなミーティングに利用されるケースも少なくありません。
また、雑談により新しい知識を得られるので、情報をインプットする場としても役立ちます。社内コミュニケーションや知識の共有を目的にイベント・セミナーを開催するなど、多目的に活用できる点もカフェスペースの魅力でしょう。
リラックスできるオフィスカフェづくりのポイント
オフィスカフェはワークスペースとは異なり、社員がほっと一息つけるようなリラクシーかつおしゃれな空間を意識しなければなりません。ここでは、オフィスカフェづくりのポイントを5つ紹介します。
1.オフィス家具・オフィス家電
居心地の良い空間を作るには、カフェスペースに合う家具・家電選びが重要です。木・レザーのような自然な風合いの家具が基本ですが、ファブリック×レザーのように異素材を組み合わせたクールなナチュラルスタイルも定評があります。
また、カウンター席・テーブル席・ソファ席など多様な席を用意して、人数や気分で選べるようにフレキシビリティにも考慮しましょう。
なお、オフィスカフェに設置したい家電は以下の通りです。
- 冷蔵庫
- 電気ケトル
- コーヒーメーカー
- 電子レンジ
- トースター
その他、コーヒーメーカーを置く棚や軽食を保管する棚も必要です。家電のスペックは、オフィスの広さ・社員数・働き方により異なるので自社に合うものを選びましょう。
2.サービス
飲食はリフレッシュや気分転換にぴったりです。カフェスペースのサービスを充実させることで従業員の満足感は高まるでしょう。軽食やドリンクのメニューを豊富にそろえると、社員のストレス軽減が期待できるうえ、会話が弾みコミュニケーションの活性化にも有効です。
そのため、自由に使える家電のほか、従業員が無料または安価に購入できるお菓子やパン、コーヒー、ティーバックなどを用意しておくとよいでしょう。
3.床材・壁紙
カフェスペースの空間づくりのためには、床材・壁紙の素材や色、質感も意識しましょう。ベージュやホワイト系なら落ち着いた雰囲気に。木目調や暖色系を選べば温かく、リラックスした印象を与えることができます。
なお、アクセントに異なる素材や質感を組み合わせることで視覚的・触覚的に刺激になり、より魅力的な空間を作ることもできますが、騒々しい印象になる可能性もあるので要注意。また、オフィスの立地によっては、音響効果や断熱効果などに優れた素材を選ぶと快適性を高められます。
4.照明
照明の光は人の心理状況に大きな影響を与えるので、低刺激で落ち着く明るさを意識しましょう。オフィスカフェに合うのは、副交感神経を優位にする効果がある暖色系の電球。夕陽の波長に近いとされる、白熱球のようなオレンジ系の光がおすすめです。
また、間接照明やペンダントライトのようなデザイン性が高い照明を用いれば、スタイリッシュになるだけでなく、光の陰影により奥行きが生まれ、立体感のあるおしゃれな空間に仕上がります。
5.グリーン
グリーンの配置は社員の健康維持に効果的です。これは「バイオフィリックデザイン」という自然を好む人間の性質を利用した設計アプローチで、ストレス軽減や集中力アップ、クリエイティビティの向上、コミュニケーションの活性化など多くのメリットが得られます。
さらに、植物には室内の炭素を吸収する空気浄化や湿度調節の作用があることから、快適性を重視するオフィスカフェにグリーンは効果的な存在といえるでしょう。
自社に合うオフィスカフェづくりなら「ソーシャルインテリア」にお任せください
オフィスカフェを設置すると、社員の健康促進や生産性の向上、モチベーション維持など、多くの効果が期待できます。しかし、メリットを最大限に引き出すには、社員のコミュニケーションを活性化できるような居心地の良い空間作りが重要。
「ソーシャルインテリア」では、オフィス家具・家電の提案はもちろん、オフィス構築に関わる業務をワンストップでマネジメントしています。タスク・スケジュール・コスト管理などの大変な業務もプロがサポートするので効率的に進めることができます。
まずは見積もり依頼よりお気軽にご相談ください。