オフィスをおしゃれな「スケルトン天井」に!メリット・デメリットや施工事例をチェック!

開放的な雰囲気が特長のスケルトン天井。最近ではオフィス空間にも取り入れる企業が増えており、注目を集めています。おしゃれなだけでなく閉塞感を解消できるため、選択肢の1つとして検討する企業は多いようです。

一方で、スケルトン天井の導入時の注意点や、デメリットも存在します。本記事では、スケルトン天井のメリット・デメリットと導入事例をご紹介。マッチする内装の素材なども解説しているので、自社に合ったスケルトン天井の導入を検討してみてください。

また、オフィス移転のデザイン・設計フェーズについては以下の資料でも詳しく解説してい
るので、ぜひご覧ください。(ダウンロード無料)

スケルトン天井とは?

スケルトン天井とは、意図的に建築躯体をむき出しにした天井のことです。壁紙が張られておらず配管や空調、コンクリート構造などが見えるためそう呼ばれています。

音の響きが良くライブハウスやスタジオで用いられるほか、スタイリッシュなデザイン性からカフェやアパレルショップ、レストランで多く採用されています。

昨今では、オフィスデザインにも採用されることも。現状がボード天井の場合でも、ビルのオーナーの許可を取ることができれば工事が可能です。

オフィスをスケルトン天井にするメリット

スケルトン天井は、一般的な天井より高い位置に天井がある状態です。天井の高さは普段の生活ではあまり意識することはありませんが、さまざまなメリットが存在します。次からは、具体的なメリットをご紹介します。

1.デザイン性が高くおしゃれな雰囲気を演出できる

スケルトン天井のメリットには、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気を演出できることが挙げられます。塗装を施し、天井の質感を均一にすることで、洗練されたオフィス空間になるでしょう。

おしゃれなオフィスは、平凡な空間よりもクリエイティブな思考を育むことができます。また、洗練されたデザインのオフィスでの業務は、社員のモチベーションも高まります。

2.開放感が生まれて業務中のストレスを軽減する

スケルトン天井はオフィスに開放感が生まれます。閉塞的な空間に長時間いると心理的な負担がかかるので、スケルトン天井にすることで業務中のストレスが軽減されます。

ストレスが溜まると生産性が落ちるほか、人間関係の不和や離職者が増える原因にもなりかねません。そのため、パーソナルスペースの確保に加え、空間全体に開放感を出す工夫も重要です。

オフィスの天井の高さは建築基準法で2.1m以上と定められており、2.5〜2.6m程度が一般的です。スケルトン天井にすると、場合によっては80cmほど天井が高くなり、圧迫感が小さくなります。広々としたオフィス空間を演出することで、業務効率化や生産性の向上にも繋がります。

3.来客時の影響とブランディング

スケルトン天井はおしゃれな印象を与え、来客に対して企業ブランディングの役割を持たせることができます。特に、クリエイティブさを重視している業界や企業では、オフィスの印象の良さを感じてもらうことで、信頼を得ることにも影響します。

デザイン的にもインパクトがあるため、企業のブランドイメージを社外の方に認知してもらうことができるでしょう。

オフィスをスケルトン天井にするデメリットと対処法

スケルトン天井の導入は視覚的・心理的なメリットがある一方で、デメリットもあります。

ここでは、オフィスをスケルトン天井にするデメリット5つとそれぞれの対処法を紹介するので、判断材料として把握しておきましょう。

1.工事費用がかかる

スケルトン天井にするためには、大きく分けて解体工事と本工事が必要です。

まずは、スケルトン天井にするために、天井のクロスやパネルを外す施工費用がかかります。天井の内部は配線やダクトが複雑に絡み合っているため、まとめたり移設したりしなければならない場合もあります。

次に本工事の工程です。ビルのやコンクリートの劣化状況によっては、追加工事が必要なケースも。さらに、防災設備や照明器具の増設が必要な場合、費用が大きくなるので注意しておきましょう。

2.空調効率が下がる

一般的な天井は空調効率や断熱も考慮して設計されている一方で、スケルトン天井は外気の影響を受けやすく空調効率が下がります。

天井には断熱材が使用されているため、取り外すと快適な温度と湿度を保つのが難しくなることがあります。また、内装や間仕切りを外すと冷暖房がききにくくなり、必要以上に電気代がかかってしまうでしょう。

「夏暑く、冬寒い」という空調効率のデメリット解消には、シーリングファンの設置がおすすめです。空気速度を高め室内の温度を一定に保つことができるうえに、電気代の節約にもなります。スケルトン天井は、空気循環を考えた上で導入を検討しましょう。

3.部屋が暗く感じる

天井が高いと照明の光が拡散しにくく、部屋が暗く感じやすいです。部屋が暗いと業務に支障をきたすだけでなく、気分が落ち込む原因にもなりかねません。

日照時間が短い北欧では、照明で部屋の暗さをカバーしています。同様に、スケルトン天井を採用する際も、ライトの数や種類を変えることで問題を解決できます。

明るさを重視するなら、一灯で部屋全体を照らせるシーリングライトが適しています。また、ラウンジなどリフレッシュが目的のスペースには、温かみを演出する間接照明がおすすめ。そのほか、天井塗装も手段の1つです。光を反射する白やアイボリーに塗装すると空間全体が明るくなります。これらの工夫を取り入れることで部屋の暗さを改善しましょう。

4.配線・配管の処理が難しい

天井には配線や配管が通っているため処理が必要です。絡まった配線は見栄えが悪いだけでなく、放熱によって火事を招く恐れがあります。

たとえば、天井の内部にある配線やダクトなどを隠すスペースがないため、再設置や移設が必要な場合も。

処理が難しい電気配線工事は、電気工事士などの国家資格の保有者でなければできないため、プロに工事を頼むほかありません。内装業者に整線作業を依頼して配管を隠す工事を行いましょう。自力での作業は、ショートしやすく発火や感電の可能性があり大変危険なので、必ずプロに依頼するようにしましょう。

デメリットがあってもスケルトン天井が選ばれる理由

デメリットがあるスケルトン天井ですが、それ以上にプラスの要素が多いため多くの企業から支持を集めています。やはり最大の魅力は、おしゃれなデザインと開放感が演出できる点でしょう。

仕事へのモチベーションを向上させ、開放的な気分で気持ちよく仕事に取り組むことで、生産性の向上やエンゲージメントの創出、さらには人材確保や企業ブランディングの強化など多角的に効果が期待できます。視覚的なメリットの他にもプラス要素が多い点から、スケルトン天井が選ばれています。

スケルトン天井導入時の注意点

オフィスにスケルトン天井を導入する際の注意点について解説します。

スケルトン天井にできないケースがある

建物によってはスケルトン天井にできない場合もあります。スケルトン天井にできない例として、消防法や建築基準法などの法律に触れるケースが挙げられます。そのほか、ビルの構造やコンクリートの劣化により工事不可という事例も少なくありません。

スケルトン天井の導入を検討の際は、早い段階でプロに相談して可能かどうか確認しましょう。スケルトン天井にできない場合は、オフィス移転を選択肢に入れるのも解決法の1つです。なお、古い建築物では、工事の際に人体に悪影響を及ぼすアスベストが見つかる事例もあります。相談と合わせてアスベスト調査を行いましょう。

コンクリートの状態の確認

コンクリートの劣化には注意しなければなりません。天井を開けてみないと確認できないので、解体工事の時にコンクリートの状態がわかります。

コンクリートの劣化が進んでしまっている場合は、塗装などの追加工事が発生し費用が大きくなるので注意しましょう。

導入費用

施工の費用だけでなく、オフィス退去時の原状回復費用も発生します。入居に伴いスケルトン天井にする場合には、オフィスを引っ越す際に入居時の状態に戻さなければなりません。オフィス移転時に費用がかさむ可能性があるので、注意しましょう。

スケルトン天井にマッチする内装の素材

おしゃれなカフェやアパレルショップのように、スケルトン天井をよりスタイリッシュに見せるには内装にもこだわりましょう。内装のテイストによって、オフィスの雰囲気が大きく変わります。

ここでは、スケルトン天井にマッチする内装の素材を3選紹介します。

1.ステンレス

スケルトン天井と光沢のあるステンレス素材を合わせると、高級感が漂う空間に仕上がります。

同じステンレス素材のテーブルや収納棚を配置したり、仕切りや壁にステンレス素材を使用したりするだけで良いアクセントになります。また、黒やグレーでまとめると重厚感が増してさらに洗練された印象に。明るさが欲しい場合は、光沢が美しいホワイトステンレスがおすすめです。

2.アイアン

アイアンはクールな印象を与えるため、スケルトン天井のスタイリッシュなイメージに良く合います。インテリア雑貨のほか、照明や家具などさまざまなアイテムに使用されているため、比較的取り入れやすい素材です。

繊細さが際立つインテリアとも相性が良く、美しい空間を作りたい時に適しています。また、経年変化により味わい深くなるため、アンティーク調のオフィス家具や、レトロな雰囲気のオフィスにも馴染むでしょう。

3.木材

ぬくもりを感じさせる木材は、無機質でクールな印象になりやすいスケルトン天井とも相性が良い素材です。

木材を使用した内装のなかでも、とくに注目を集めているのがルーバー天井。ルーバー天井は、スケルトン天井に細長い板を等間隔に配置することで奥行きを出したり、換気や採光の調整ができたりと機能的にも優れています。

自然素材によってナチュラルテイストがプラスされるため、スタイリッシュななかにも温かみを感じるオフィスに仕上がります。

スケルトン天井のオフィス例 4選

次からは、ソーシャルインテリアがサポートしたスケルトン天井の事例をご紹介します。

株式会社Sun Asterisk様

株式会社DEPOT様

インターネット株式会社 様

ラクスル株式会社

スケルトン天井のご相談は「ソーシャルインテリア」へ!

今回は、スケルトン天井のメリットやデメリット、導入時の注意点について解説しました。スケルトン天井を始めとし、オフィスデザインを改善することで作業効率やモチベーションが上がったという事例は多数あります。

ソーシャルインテリアでは、オフィス空間における課題解決をトータルでサポートします。スケルトン天井の工事や移転に関する相談も承っているので、工事の可否や費用に不安がある場合のサポートもいたします。スケルトン天井の導入を検討中なら、まずは以下よりお気軽にご相談ください。