お客様を迎え入れる応接室と、活発な議論を交わす会議室。どちらもオフィスにおいて重要な空間です。近年テレワークの普及などによりオフィスの使い方が見直され、2つの部屋を兼用する動きが広がっています。
そこで注目される家具が「応接会議セット」です。この記事では、応接会議セットの特徴や選び方、応接室と会議室に適したレイアウトのポイントなどを詳しく解説します。スペースを効果的に活用するために、応接会議セットの魅力を探っていきましょう。
目次
応接会議セットとは
応接会議セットとは、応接室と会議室を兼用するためのオフィス家具セットのことです。応接会議セットにはソファやテーブル、椅子などが含まれており、従来の応接家具に比べて、チェアやテーブルに高さを設けたタイプが多く見られます。
リラックスした雰囲気を醸し出しつつ、ビジネスミーティングにも対応できるデザインが特徴です。応接会議セットを取り入れることは、多様な状況に対応できる柔軟なオフィスの空間づくりに寄与するでしょう。
応接会議セットが人気な理由
近年、応接会議セットの需要が高まっています。これは、従来の応接室専用のスペースではなく、会議やミーティングスペースとしても活用する流れが広まっているためです。
応接室だけでは使用頻度が低いことや、昨今のテレワーク普及により直接お客様と応対する機会の減少などの背景から、応接室と会議室を兼用かつ多目的に使うことがメジャーになってきました。
応接会議セットを使用すると、応接シーン向けのゆったりした作りのチェアに腰掛けることができ、リラックス効果を得られるでしょう。また、応接室と会議室を統合することで、オフィス内のスペースをより効率的に活用することが可能です。
応接会議セットの特徴
応接会議セットならではの特徴を解説します。ここでは、機能性とデザイン性にポイントを絞って見ていきましょう。
応接と会議を兼用で使える機能性
従来の応接セットでは、座って使用する分には申し分ないものの、メモを取ったりPCを置いたりして行う作業には適していませんでした。しかし、応接会議セットであれば、応接シーンでのリラックスした使い方はもちろん、事務用デスクやチェアのような機能性も兼ね備えています。
例えば、応接会議セットのテーブルは、一般的な会議テーブルと同じ720mmの高さで作られていることが多く、作業を快適に行うための配慮がなされています。また、チェアには適度なクッション性を持っているものもあり、長時間の会議でも疲れづらく、優れた座り心地を提供します。
このように、応接会議セットは、応接室と会議室の良さを同時に享受できる機能性を備えています。
多様なシーンに応じたデザイン性
応接会議セットは、お客様を招く場面からミーティングまで、さまざまなシーンに対応するためのデザイン性が特徴です。くつろぎの雰囲気とおもてなしの心を反映したデザインが取り入れられており、カラーや素材も工夫されています。
応接室寄りにするか、会議室寄りにするかによって選択が変わりますが、ブラックやダークブラウン、アイボリーなど、シンプルで使いやすい色合いが一般的です。重厚感や洗練さ、清潔感といった、落ち着いた雰囲気を醸し出す効果があります。また、ソファセットには合皮や本革(レザー)素材がよく使用されています。
応接会議セットの選び方
応接会議セットを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。ここでは、比較検討すべき項目をまとめます。
価格
応接会議セットを選ぶ際、まず重要な要素が価格です。素材やデザイン、ブランドなどによって価格が異なるため、予算に応じて選択肢を絞ることができます。
最も手頃な価格帯は、ファブリック素材で、価格は数万円から20万円程度。ただし、デザインはややカジュアルな傾向があります。もし外観に少し高級感を加えたい場合は、同じ価格帯で入手できる合成皮革素材がおすすめです。
本革素材は高級感と耐久性を兼ね備えていますが、他の素材に比べて高価なため、予算を踏まえて選択すると良いでしょう。価格は30万円から100万円を超えることもあります。
素材
応接会議セットの素材は、用途やデザイン、予算に合わせて選びましょう。以下に主な素材の特徴を3種類紹介します。
本革(レザー)
上品な外観と高級感が魅力です。染め方によっては、傷がつきやすいものもありますが、それを「味」として捉えることもできます。特に応接室に適していますが、価格が高く、手入れが煩雑な側面もあります。
ファブリック
柔らかな触感で快適な座り心地を提供します。多様な柄やカラーで、幅広いスタイルに対応できます。ただし静電気が発生しやすく、汚れが目立つ場合も。
合成皮革
一見本革(レザー)のような見た目でありながら手入れが簡単です。本革より価格も手頃な反面、劣化が早く傷が目立ちやすい点に留意が必要です。
デザイン
応接会議セットのデザインは、空間の雰囲気を大きく左右し、オフィス全体の印象にも影響を与えます。企業のブランドイメージやコンセプトにふさわしいデザインを選ぶことで、オフィスの統一感が生まれるでしょう。配置や組み合わせ、カラーなど全体のデザインを総合的に考えることが大切です。
また、選ぶ素材によっても見栄えが変わります。最も高級感を演出するのは本革で、合成皮革は本革に比べてやや劣りますが、商品によっては十分な上質感。
一方、ファブリックやメッシュなどは商品によってやや簡素な印象を与えるため、じっくり検討してえらびましょう。
機能性(通気・耐久・防汚など)
オフィス家具の機能性は、日々の業務に影響を与える重要な要素です。応接会議セットを検討する際は、長期間の使用に耐えるための機能面をしっかり検討し、最適な選択をしましょう。
耐久性や防汚性に優れているのは本革素材。ただし、長時間の商談やミーティングに使用する応接会議セットは、快適さも重要な観点です。通気性を確保するのに役立つのは、ファブリックやメッシュ素材。蒸れや不快感を軽減することが可能です。
自社が最も重視するポイントを見極め、バランスを考慮して応接会議セットを選ぶことで、より良いオフィス環境を実現できるでしょう。
応接室と会議室の兼用スペースを作るポイント
応接室と会議室の兼用スペースを作る際は、最初に応接室側に重点を置くか、それとも会議室側に重点を置くかという方向性を定めるとスムーズです。
例えば、応接室寄りのスペースとする場合、お客様がくつろげるリラックスした雰囲気が求められます。一方、会議室寄りの場合には、長時間のミーティングに耐える機能性や座り心地を重視した選び方となります。
大切なのは、企業がどのような目的でスペースを使用したいのか明確にすること。用途や理想とするイメージ、デザインに適したスペースとするため、慎重に検討することが重要です。実際の使用感や配置を想像しながら応接家具セットを選定し、理想的な空間を実現しましょう。
応接会議セットを活用しよう
応接会議セットは、オフィススペースの効果的な活用に欠かせないアイテムです。ホスピタリティと機能性を兼ね備え、多様なビジネスシーンで使用できる応接会議セットをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ソーシャルインテリアでは、応接会議セットの選定はもちろん、オフィスづくりをトータルでサポートする「併走型オフィス構築」の支援に強みがあります。応接室と会議室を兼用する際のレイアウト、オフィス家具のご相談など、ぜひソーシャルインテリアにお任せください。
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