バランスボールをオフィスに取り入れるメリットや注意点とは?

バランスボールをオフィスに導入して、長時間のデスクワークによる腰痛や運動不足を解消したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、バランスボールをオフィスで取り入れる際のメリットや注意点、適切な導入ポイントについて、詳しく解説します。バランスボールのオフィス導入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

バランスボールで運動不足を解消できる?

オフィスでの長時間のデスクワークは、腰痛や運動不足を引き起こす原因になる可能性があります。長時間座り続けるうちに猫背になったり、筋肉が凝り固まってしまいやすかったり、デスクワークならではの悩みを抱えている人も多いでしょう。

そこで注目されているのがバランスボールです。バランスボールとは、空気で膨らませた大きな球形のエクササイズ用具で、バランス感覚を鍛えるために設計されており、トレーニングやリハビリテーションにも広く使用されています。

座っているだけでもインナーマッスルが鍛えられる優れもので、適切に活用すればオフィスでの運動不足解消も可能です。ただし、バランスボールならではの注意点も理解して活用することが重要です。

バランスボールを椅子代わりに使うメリット

バランスボールをオフィスで椅子代わりに使うと、健康面や生産性向上などのメリットが期待できます。ここでは、主なメリットの詳細を解説します。

インナーマッスル(体幹)が鍛えられる

バランスボールを椅子代わりに使用すると、インナーマッスルの強化が期待できます。インナーマッスルとは、体の深部に位置し、全身に500箇所以上ある筋肉。バランスボールで鍛えられるのは、主に体幹のインナーマッスルです。

バランスボールに座ると、不安定さから体幹を意識的に使い、バランスを保つためにインナーマッスルが鍛えられます。体幹を強化することで、姿勢の改善や全体的な体のバランスが向上するといった効果を得られるでしょう。

腰痛を改善・予防できる

バランスボールの使用は、腰痛の改善や予防にも役立ちます。不自然な姿勢が腰痛の一因とされていますが、バランスボールに座ることで骨盤の左右・前後が動きやすくなり、体のゆがみが調整されます。また、体幹が強化されて腰部への圧力を分散させるため、腰痛改善に効果的です。

ただし、バランスボールを使用してもすぐに腰痛が改善されるとは限りません。正しい姿勢が保てないと、逆に腰に負担がかかり腰痛が悪化する可能性もあるため、オフィスに導入する際は注意が必要です。

姿勢がよくなる

バランスボールをオフィスで椅子代わりに使用すると、姿勢がよくなるメリットがあります。バランスボールには背もたれがないため、猫背になるのを防ぎ、正しい姿勢を保つのに役立ちます。長時間のデスクワーク中でも、良い姿勢を維持することが自然に促されます。

しかし、姿勢の改善には意識的な努力が必要です。慣れてくると、悪い姿勢でもバランスボールに座ることができるため、常に正しい座り方を意識しなければならないでしょう。

集中力をアップできる

バランスボールをオフィスで椅子代わりに使うことは、仕事の集中力アップにも効果的です。バランスボールに座り続けるためには、背筋を伸ばし、筋肉を適度に緊張させる必要があります。そのため、居眠りやぼーっとすることが難しくなるでしょう。

また、姿勢が矯正されることが深い呼吸を促し、脳の働きが活発になるため集中力アップにつながります。

その一方で、バランスボールに慣れない期間や疲れている時は、逆に集中力が途切れやすくなる可能性もあるでしょう。バランスボールは、作業内容や自身の体調に合わせて利用することが大切です。

バランスボールをオフィスで使うときの注意点

バランスボールをオフィスで使うことは、メリットだけではありません。注意点を押さえておくことが重要です。ここでは、デメリットとなり得る注意点を解説します。

立ち・座りの動きがしづらい

バランスボールをオフィスで使用する場合、「立ち・座り」の動きが、一般的なオフィスチェアと比較すると難しい点に注意が必要です。座ったまま体の向きを変えたり、キャスターを転がして隣の席へ移動したりする動きは、バランスボールでは難しいです。

また、バランスボールは座面が不安定なため、立ったり座ったりする際には注意を払う必要があります。オフィス環境での利用には、実用的な面で適しているか検討する必要があるでしょう​。

人目が気になる

バランスボールは、安定を保つために足を開いて座る場合もあるため、スカートを着用している人はとくに周囲の視線が気になることがあるかもしれません。また、万が一転倒してしまった際には、スカートやヒールの着用が特に危険です。

バランスボールをオフィスで使用する際は、「服装のルールを決める」、「裸足で利用する」、「床を柔らかい素材にする」など、一定の社内ルールの検討も必要でしょう。

転倒の危険がある

バランスボールは、通常のオフィスチェアに比べて不安定であり、注意が必要です。固定するためのグッズを使用した場合も、転倒や事故を100%防げるとは言い切れません。地震や災害時なども想定して、十分なスペースの確保をしつつ導入を検討するのが良いでしょう。

また、バランスボールの長時間使用は筋肉疲労を招くこともあり、転倒の危険性が増します​​​​。安全に使用するためには、適切なサイズとタイプの選定、デスクやモニターの高さ調節、使用時間の限定など、さまざまな視点で検討したうえで導入してください。

座面が蒸れる

バランスボールは通気性がよくないものも多いため、お尻の部分が蒸れることがあります。オフィスで長時間座り続けると、座面に違和感をもつ人もいるため注意が必要です。

特に暑い季節や湿度の高いエリアにオフィスがある場合は、バランスボールを安易に導入しない方が良いでしょう。座面が蒸れると座り心地が悪くなり、集中力が途切れる原因にもなり得ます。オフィスでバランスボールを使用する際は、休憩を取るなど短時間に限定し、対策することが重要です。

バランスボールをオフィスで使うときのポイント

オフィスでバランスボールを使用する際は、色や大きさ、導入場所を考慮して決める必要があります。ここでは、オフィスにバランスボールを導入する際のポイントを解説します。

オフィスデザインと合った色を選ぶ

バランスボールは、オフィスの目的やデザインに合わせた色選びを行うことが重要です。バランスボールのカラーバリエーションは多く、「赤・青・黄色」といったスタンダードなカラー以外だけでなく、オフィスの雰囲気を邪魔しないナチュラルカラーも選べます。

オフィスでバランスボールを使用する場合は、グレー、ベージュ、ホワイトなど落ち着いた色や、コーポレートイメージの色を選択するのもおすすめです。適切なバランスボールの色を選ぶことで、オフィスの雰囲気を高め、快適で洗練された空間作りが実現します。

体に合った大きさ・高さを選ぶ

オフィスでバランスボールを使う際は、仕事の生産性を向上させるためにも、体の大きさや高さに合ったものを選びましょう。選択する際のポイントは、床から膝までの距離を目安にします。座ったときに腰と膝が90度の角度で曲がることが理想的とされています。

市販されているボールには、直径45cm、55cm、65cm、75cmなどのサイズがあります。

それぞれ、身長別の目安としては、次のように示されており、現在使用しているオフィスチェアより10cm高いものを選ぶのも目安の1つです。

  • 身長150cm未満:直径45cm
  • 身長150~170cm:直径55cm
  • 身長165~185cm:直径65cm
  • 身長185cm以上:直径75cm

導入場所を検討する

バランスボールをオフィスで利用する際、必ずしも執務スペースに導入するのがベストとは限りません。例えば、休憩スペースや談笑スペースにバランスボールを設置すると、オフィス内でストレッチや運動をする機会を提供できるでしょう。

バランスボールの配置を工夫することで、社員がデスクワークから離れてリラックスしたり、体を動かしたりする空間を生み出すことが可能です。オフィス環境を活気づけ、社員の満足度を高められる導入場所を検討しましょう。

バランスボールで体感を鍛えながら仕事してみよう

バランスボールをオフィスで活用することは、社員の健康促進や生産性向上に貢献するメリットがあります。安全性を確保した、適切なバランスボールの使用方法を理解して、快適で健康的なオフィス環境を実現しましょう。

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