オフィスの天井高が仕事に与える影響は?天井高の選び方も解説

新しいオフィスを選ぶときに、天井の高さを意識したことはありますか?意外と見落とされがちな天井高ですが、オフィスの環境と生産性に大きな影響を与える大事な要素です。同じ広さの空間でも、天井の高さによってオフィスの印象は大きく変わります。

この記事では、オフィスの天井高の基準と重要性、天井高を高くするメリットとデメリットについて詳しく解説します。適切な天井高を選ぶことで、より快適で生産性の高い職場環境を実現しましょう。

オフィスの天井高の基準

オフィスの天井高とは、床から天井までの高さを指します。建築基準法では、ビルの天井高は最低2.1m以上と定められていますが、一般的なオフィスでは2.4m〜2.8mが多いです。これは日本人の平均身長を考慮しても、ストレスを感じさせない適切な高さとされています。

最近ではデザイン性や快適さを重視し、天井高が3mを超えるオフィスも増えてきています。開放感を提供するため、特に大規模なオフィスやクリエイティブな仕事を行う場所では、天井高を意識するケースが多いといえるでしょう。

オフィスの用途や広さによっても適切な高さは異なるため、社員の働きやすさや自社のニーズを考慮して最適な天井高を選びましょう​。

オフィス選びで天井高が重要な理由

オフィスの天井高は働く人の心理に直接影響を及ぼし、仕事の効率にも影響を与える可能性があります。床面積の広さだけではなく、天井の高さも重視して選ぶことが大切です。

天井が低い場合、社員は圧迫感や閉塞感を感じることがあり、これがストレスとなって業務効率の低下につながる恐れがあります。特に、長時間オフィスで働く社員にとっては顕著な問題です。

一方で、天井が高いオフィス環境では、開放感がもたらされストレスを感じにくいとされています。適切な天井高のオフィスを設計し、社員が働きやすい環境を整えれば、結果的に生産性向上につながるでしょう。

天井高を高くするメリット

オフィスの天井高を高くすることには、さまざまなプラスの影響をもたらします。

  • 開放感がある
  • スペースを有効活用しやすい
  • 太陽光を取り入れやすい
  • 高さを生かしたオフィスデザインができる
  • 家具の搬入・設置がしやすい

ここでは、具体的なメリットを詳しく見てみましょう。

開放感がある

まずなんといっても、天井高を高くするメリットは開放感があることでしょう。天井が高い開放的な空間ではストレスを緩和しやすく、業務生産性にプラスの効果が期待できます。また、天井が高いオフィスは、イノベーションやアイデアの発想を促進する効果があるとも言われています。

スペースを有効活用しやすい

天井高を高くすると、縦のスペースを有効活用しやすくなるのがメリットです。また、背の高い収納棚を配置できるため、床面積が小さくコンパクトなオフィスであっても空間を生かしやすいでしょう。吊り下げ式の装飾品を設置してオフィス空間を美しく、機能的に演出することも可能です。

太陽光を取り入れやすい

天井高を高くすることで、太陽光を取り入れやすくなるのもメリットの一つです。天井が高いと窓も高い位置に設置されることが多く、よりオフィス内に多くの太陽光を取り入れられる可能性があります。また、広い窓枠を用いることで、より明るい空間を作り出せます。

ただし、太陽光の取り入れやすさはオフィスの立地や窓の大きさ、日当たりの方向によって異なります。特に、既存の天井をスケルトン天井に変更した場合、スケルトン部分に適切な照明を設置しないと暗い印象になる場合もあるでしょう。天井高だけでなく、窓の設置や照明計画もしっかり確認してください。

高さを生かしたオフィスデザインができる

画像:ソーシャルインテリア オフィス構築支援

天井高を高くすると、オフィスデザインの幅が広がることもメリットです。縦の空間をうまく活用すれば、大きなインテリアを設置したり、高い天井を利用して会議室を箱に見立てたデザインをしたりできるでしょう。また、室内に段差を設けて空間のゾーニングを行い、個性的なデザインを取り入れることも可能です。

ほかにも、高い天井は光の流れや視覚的な印象にも影響を与え、オフィス内の雰囲気を一新させる効果があります。

家具の搬入・設置がしやすい

高い天井は複数名で利用する大きめのソファやテーブル、背の高い大容量のスチール書庫などの大型家具を搬入しやすい利点があります。

大型家具の搬入には、搬入経路の幅・高さや構造を調べておくことが重要です。搬入口の幅が狭くても、天井が高ければ商品の向きを縦にして搬入できる場合があります。より自由度の高いオフィスデザインを目指すなら、天井が高いオフィスを選ぶと良いでしょう。

天井高を高くするデメリット

天井高を高くすることには、いくつかのデメリットも存在します。

  • 冷暖房の効果が落ちる
  • 設備の管理がしづらい

ここでは、デメリットについても詳細を確認していきましょう。

冷暖房の効果が落ちる

天井高を高くすると、冷暖房の効果が低下する場合があります。天井が高くなる分、空間の容積が増加して必要とされる冷暖房の量も増えるためです。

また、アーチ型の高い天井では断熱が難しくなり、効果的な冷暖房がさらに困難になります。熱気は上昇するため、高い天井の部屋では熱気が天井付近に集まりやすく、これが空調の効率を低下させる原因となります​​​​。

設備の管理がしづらい

天井高が高いと、設備の管理がしづらい点も課題です。電気設備やエアコンに手が届きにくく、電球交換などの日常的なメンテナンス作業にも、業者の手配が必要になるケースもあります。

また、天井高が高い部屋では、エアコンなどのほこりや汚れを掃除することも困難です。天井が高すぎると、長いほうきやスティック掃除機でお手入れができず、脚立を用意したり専門業者の手配をしたりする手間が増えます。天井高が高いデメリットも理解したうえでオフィス選びをすることが大切です。

天井高を意識してオフィス選びをしてみよう

オフィスの移転やリニューアルを検討する際、天井高は重要な要素の一つです。天井高の基準、メリットとデメリットを理解したうえで、自社のオフィスに最適な天井高を検討しましょう。

ソーシャルインテリアでは、オフィスづくりをトータルでサポートする「併走型オフィス構築」に強みがあります。オフィスの天井高にお悩みのお客様は、ぜひご相談ください。現状や希望の予算から貴社に最適なオフィスづくりをご提案いたします。まずは下記お見積りフォームよりお気軽にご相談ください。