オフィスのファミレス席が人気の理由とは?おすすめの寸法目安も紹介

ワークスタイルの多様化を背景に人気を集めているオフィスのファミレス席。省スペース性やマルチに使用できるなどメリットが多く、積極的に導入を考える企業も増えてきています。

しかし、レイアウトやソファ選びを誤ると快適性が損なわれてしまうため、どのようなソファが自社に適しているか分からないという担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、オフィスのファミレス席が人気である理由と、寸法の目安についてまとめました。

オフィスの「ファミレス席」とは?

オフィスのファミレス席とは、テーブルと対面するソファを設けたブースを指します。

特に決まったレイアウトはありませんが、パーテーションや背の高いソファを採用することで、セミクローズドな空間が作れるのが特徴。リラックス感を与えやすく、主に軽いミーティングやカフェスペースなど、コミュニケーションを活性化する目的で使用されています。

また、ソロワークはもちろん、フリーアドレスの席として活用したりモニターを配置してオンライン会議を行ったりできるなど、多様化するワークスタイルへの対応が可能です。

オフィスレイアウトでファミレス席が人気を集めている理由は?

オフィスにファミレス席を導入するメリットは、用途に応じてフレキシブルに利用できる点だけではありません。社内環境の改善や人間関係の構築に役立つなど選ばれる理由があります。

ここでは、オフィスのファミレス席が人気を集めている6つの理由をご紹介します。

1. 省スペースでミーティングスペースを確保できる

オフィスのファミレス席はソファとテーブルだけの合理的なレイアウトで、1つのスペースに4~8人分の席をまとめて確保できます。

会議室を設置すると設置費用がかかるだけでなく、レイアウト変更が必要な際に改装工事をしなければいけません。一方でファミレス席の場合、執務室の空きスペースなどを活用して簡単に設置することが可能です。狭いオフィスでも席を確保しやすいうえ、増設しても個室を作るよりも費用を抑えることができます。

2. オープンな空間+セミクローズドな感覚で使える

ファミレス席は閉塞感のないオープンな空間が魅力です。狭いオフィスでも明るく広々とした雰囲気を演出できるほか、個室と比較すると換気効率にも優れています。

なお、パーテーション代わりに高い背もたれのソファを設置すれば、よりセミクローズドな感覚で利用できます。開放感を保ちながらも、ある程度の視線と声を遮断できるため用途がさらに広がるでしょう。このように、ファミレス席は目的に合った適切な空間作りが叶いやすいといえます。

3. ラフに使えてコミュニケーションを活性化できる

オフィスのファミレス席は、クローズドな環境に比べて軽いミーティングやランチなど、ラフなコミュニケーションをとるのに好適な場です。

コミュニケーションが活性化し、新しいアイデアが生まれやすい環境に変えられるだけではなく、他部署の業務を知る機会にもなり、連携ミスによるトラブルの減少や生産性向上にもつながります。

4. 親近感を覚えやすく人間関係構築にプラスになる

オフィスのファミレス席はテーブルの奥行きが浅く、向かい合う人との距離が近いのも特徴のひとつ。物理的距離が近いと親近感を覚えやすいという人の心理から、良好な人間関係の構築に効果があるレイアウトとして人気があります。

なお、パーソナルスペースの領域は4段階に分けられており、ファミレス席に当てはまる45cm〜1.2mの距離は、相手の表情が読み取りやすい距離とされています。良好な人間関係を作るために、物理的距離を縮めることも、有効な手段となり得るでしょう。

5. 企業イメージの向上にも貢献する

ファミレス席の導入に適した場所は、コミュニケーションスペースだけではありません。応接スペースとして利用するのも一つの手です。オープンスペースを作り自社を見える化することで、来客者に安心感や信頼性を与えられるため、企業イメージの向上に役立ちます。

また、来客者へ心地良さを提供することも重要な要素ですが、一般的に応接スペースは高級感を意識したデザインが多く、固い印象になりがちです。ファミレス席ならリラックスした状態で会話も弾むでしょう。

6. 会議以外にも気軽に使える

オフィスのファミレス席が人気な理由の一つとして、フレキシブルで気軽に使用できる点も挙げられます。

ファミレス席は主にミーティングで使用されますが、作業に没頭したい時や気分転換に作業スペースを変えたい時、リフレッシュしたい時、複数人でランチを楽しみたい時など使い方は多岐に渡ります。省スペースでありながらマルチに活用できるため、休憩スペースを設けずにファミレス席で代用する企業も少なくありません。

ファミレス席が向かないシーン

ファミレス席が向かないシーンは、大人数で行うミーティング。ファミレス席は2~8名程度の利用は可能ですがそれ以上には対応できません。

また、ファミレス席はオープンスペースのため、重要なミーティングや商談の場合は、情報の機密性が確保されずトラブルを招く危険があります。また、個室とは違い完全に遮音できるわけではないため、周囲の声や足音が話し合いの妨げになる可能性もあるでしょう。

少人数のラフなミーティングはファミレス席、大人数の場合は防音性が高い個室の会議室を利用するというように使い分けてください。

ファミレス席を成功させるためのポイント

多くのメリットがあるファミレス席ですが、設置したからといって上手く活用できるとはかぎりません。

ここでは、ファミレス席の導入を成功させるためのポイントを2つ紹介します。

1. 用途を限定せず柔軟に使えるスペースとして運用する

ファミレス席の魅力はフレキシブルに使える点です。そのため、用途を限定せずに柔軟に使えるスペースとして運用することが成功のポイントといえます。従業員全員が気軽に使える環境を整えましょう。

複数人のWeb会議やランチ、個人の休憩など目的も人数も自由で構いません。多くの従業員が使うことでファミレス席の価値は高まります。使用する人や目的にこだわらず、誰でも使えるスペースを意識しましょう。

2. 制限を設けすぎない

いつでもラフに使えるのが魅力のファミレス席。

完全予約制にしてしまうことで、利用するハードルが高くなってしまいます。とくに、ランチや休憩、気分転換には使いにくくなるでしょう。その時の気分で使えなければファミレス席の魅力が半減してしまいます。

そのため、ある程度の制限を設けるとしても、完全予約制ではなく使用時間を制限したり、一部の席だけ予約制にしたりといったルールを作ることが成功のポイントです。

ファミレス席の寸法目安

ファミレス席のソファとテーブルには、それぞれ目安となる寸法があります。

ソファの目安は、奥行50~60cm(座面奥行45cm・座面高42cm程度)、背もたれの高さ70~150cm程度です。背もたれを仕切り代わりに使う場合や半個室感を出したい場合は、150cm以上の高さを目安としてください。背もたれの高さは、90cmでややオープンな雰囲気、1.2mだとある程度プライバシーに配慮した高さ、1.5mでしっかりプライバシーを確保できる高さと捉えましょう。

テーブルの目安は奥行70〜80cm、ソファ・テーブルの幅は150cm〜210cm程度です。ただし、何名掛けかによって必要な幅は異なります。

まや、セミクローズド感を出すには、必ず片面が壁または窓になるように設置するのがポイントです。

ファミレス席を導入した企業の事例

SMC株式会社 竜王物流センター 様|コーディネート・家具納品事例

住商アドミサービス株式会社 業務企画部 業務チーム 様|サブスク家具導入事例

オフィスにファミレス席を導入するなら「ソーシャルインテリア」にお任せください

ファミレス席は省スペースで、どんなオフィスにも導入しやすいレイアウトです。コミュニケーションの活性化を促し、職場環境の改善にも役立ちます。しかし、自社に合わないレイアウトでは効果が十分に発揮されません。

ソーシャルインテリアでは企業に合ったファミレス席の家具選びはもちろん、オフィス空間の構築・課題解決をトータルでサポートしています。また、オフィス家具のサブスクがあり、ファミレス席に適したソファ・テーブルもご用意しています。

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