オフィス机の仕切りで集中力アップ!デスクパーテーションと集中ブースを比較

周囲の視線や雑音を気にせず作業に没頭できる個人ブース。ストレス緩和や集中力維持により、組織の生産性向上にも効果が期待できます。

しかし、大掛かりなリフォームは予算やスケジュールに負担がかかるため、「手軽に個人ブースを作りたい」と考える企業も少なくありません。

そこで本記事では、手軽に設置できるデスクパーテーションと集中ブースを比較しました。それぞれのメリット・デメリットや適した活用シーンが分かります。

業務効率アップのために!集中できるオフィス環境とは

集中できるオフィス環境とは、快適性を考慮した作業用のパーソナルスペースを指します。

他の従業員と距離感が近いほど、視線や気配、話し声などの雑音をキャッチしやすいため、集中力を維持するのは困難です。距離感と防音性に配慮することで快適性が高まり、パフォーマンスや生産性の低下を防げます。

業務効率が高まるオフィス環境を作るには、オフィスでよくある問題に目を向け、従業員の働く現場を理解することから始めましょう。

1.オフィスでよくある問題①視線・他人の存在が気になる

他人が近くにいると、声をかけられたり人の視線に敏感になったりする懸念があります。また、オンライン会議で機密情報が漏れる恐れがあるなど、近くにいる人の存在が業務に支障をきたすケースは珍しくありません。

たとえば、個人の机がないフリースペースや仕切りのないオープンな空間だと、常に人の視線があるため緊張感を覚えやすくなるでしょう。正面や斜め方向の視線に加えて、人通りが多い場所は背後の視線もストレスの原因となります。

2.オフィスでよくある問題②パーソナルスペースがない

オフィスにおけるパーソナルスペースは「社会的距離」と呼ばれ、1.2m〜3.5mが適切といわれています。この社会的距離が確保されていないと、注意力が散漫になってミスが増えるなど生産性が低下する恐れがあるでしょう。

生産性アップを見込むためには、個人が快適と感じる適切な距離を確保することが肝心です。

3.オフィスでよくある問題③雑音が気になる

オフィス内の音はうるさすぎても静かすぎても集中力低下の原因になります。作業効率を高めるには70dB程度のホワイトノイズ(多少の雑音)がある環境が望ましいでしょう。

たとえば、屋外の騒音やOA機器の稼働音など、音に溢れた騒々しい環境はコミュニケーションや業務を阻害する原因です。一方、無音の場合は、椅子を引く音やキーボードを叩く音が、却って耳障りとなり、集中力が欠けてしまうという意見が多く挙がります。さらに、機密性の高い会話が周囲に漏洩しやすくなるなどの不都合も生じやすくなります。そのため、適度な音量でBGMを流すなどの工夫が必要です。

視線の制御と最低限のパーソナルスペースを確保できる「デスクパーテーション」

周囲からの視線を避け、最低限のパーソナルスペースを確保するためには、デスクパーテーションが活用できます。デスクパーテーションとは、机上に立てて使用するパーテーションです。高さは30cm~50cmが一般的で、手元を隠したい場合は30cm、目線を隠したい場合は50cm前後の高さが向いています。

デザインは隣の席や正面のみを仕切るシンプルなI字型から、両サイドと正面を仕切りたい場合に適したコの字型があり、席や用途に応じて使い分けが可能です。

また、小物をかけられるフック付きや、メモを貼るのにちょうど良いスチール素材など、機能を持ち合わせたものまでさまざまな種類があります。設置場所と目的に適した仕切りを選ぶことができるでしょう。

1.デスクパーテーションのメリット

デスクパーテーションのメリットは主に以下の5つです。

  • 設置が簡単
  • 低コスト
  • 周囲の目線を遮ることができる
  • デザイン・素材が豊富
  • 飛沫感染対策になる

最も大きなメリットは、低コストで最低限のパーソナルスペースが確保できる点です。10,000円以下で購入できる製品が多く、レイアウトに応じて簡単に設置できます。周囲の目線を遮ることで集中力が高まり、生産性の向上が期待できるでしょう。

また、I型やコの字型、頭上まで覆うタイプなどデザインが多彩。素材も定番のアクリルから段ボール、アルミ、ガラス、木材まで多岐に渡ります。オフィスの雰囲気やレイアウトに合わせて柔軟な対応ができるでしょう。

2.デスクパーテーションのデメリット

一方、デスクパーテーションにはデメリットもあります。

  • 防音効果はあまり期待できない
  • 脚部分が邪魔になりやすい
  • 作業スペースが狭くなる
  • 圧迫感が出やすい

その他の方法と比較すると、そこまで防音効果は期待できません。高めの仕切りや吸音性に優れたフェルト生地を選ぶなどの工夫は可能ですが、完全に雑音をシャットアウトするのは困難です。

また、間隔が狭い机上に置くと圧迫感からストレス値が上がる恐れがあるため、すりガラス製の仕切りを選ぶなど適度な解放感を意識しましょう。

3.デスクパーテーションの設置が向いているシーン

デスクパーテーションの導入は、特に以下のようなシーンの問題解決に役立ちます。

  • 最低限の集中スペースが欲しい
  • 早急にソロワーク用のデスクを用意したい
  • リーズナブルに設置したい
  • コンパクトなスペースに設置したい

机上型の仕切りは大掛かりな工事が不要で、購入後すぐに設置できます。試しにソロワーク用のデスクを設置したいという場合も気軽に導入しやすいでしょう。設置も収納も省スペースで済むためコンパクトなオフィスにも向いています。

視線・雑音の制御&しっかりパーソナルスペースを確保できる「集中ブース」

パーソナルスペースまで確保できる集中ブースとは、別名「個人ブース」とも呼ばれるソロワークに没頭するためのスペースです。 

電話ボックスのように四方を囲っているクローズ型、天井のないセミクローズ型、1面が開いているオープン型の3タイプがあります。どれも視線と雑音を遮断しやすく、作業に快適なパーソナルスペースを確保することが可能です。特にクローズ型は、周囲の視線や雑音をシャットアウトできます。

デスクワークに必要な電源と照明が完備されているため、パソコンを持参すればすぐに業務に取り掛かれます。

1.集中ブースのメリット

集中ブースのメリットは、以下の4つが挙げられます。

  • 防音効果が高い
  • レイアウトに応じて可動できる
  • オープン型はコストが安い
  • 会議や商談にも利用できる

集中ブースの大きなメリットは高い防音性です。個室に近い環境のため防音性に優れ、集中力の維持に役立ちます。特にクローズ型やセミクローズ型はパーソナルスペースがしっかり確保できるので、より作業効率の向上が期待できるでしょう。

その他、レイアウトに応じて移動できる使い勝手の良さや、オープン型のソロブースなら15万円〜25万円程度で導入できて工事が不要な点も魅力です。

2.集中ブースのデメリット

一方、集中ブースの導入で注意するべきデメリットもあります。

  • クローズ型・セミクローズ型はコストがかかる
  • 従業員が多いオフィスは複数台の設置が必要
  • 広い設置スペースが必要

クローズ型・セミクローズ型は対象人数や機能性によって、100万円以上のコストがかかるケースがあります。従業員が多い企業では複数台の設置が必要となるでしょう。

また、十分なスペースを確保しなければいけないため、設置に向くオフィスが限られます。

3.集中ブースの設置が向いているシーン

集中ブースの設置が向いているシーンとして以下が挙げられます。

  • Web会議の頻度が高い
  • ワンフロアに複数の部署が集中している
  • 社内交流を活性化したい

集中ブースは高い防音性・吸音性から、機密情報を扱うWeb会議や商談、1on1にも適しています。

また、複数の部署が交わるワンフロアに設置すれば、音や視線のストレスが軽減できるでしょう。集中ブースがあることで、社内で気軽に雑談をするなどコミュニケーションを取ることができるようになり、社内交流の活性化にもつながります。また、複数人数用の集中ブースであれば、周囲を気にせず話ができる休憩スペースとしても活用できるでしょう。

机の仕切りや集中ブースの導入なら「ソーシャルインテリア」にご相談ください

机の仕切りや集中ブースを導入すると、周囲の視線と音のストレスから解放されて集中力が持続しやすくなります。作業効率アップ・パーフォーマンスの向上などが見込めるため、早期にパーソナルスペースの設置に踏み切りましょう。

ソーシャルインテリアのサブスクを利用すれば、月額2万円から集中ブースの導入が可能です。専任の担当者がレイアウト設計から導入、煩わしい手続きまでワンストップでサポートするため、時間も手間もかかりません。

「お試しで導入したい」という場合も、まずは問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。