足並みを揃えて「新たな熱狂生み出す場」に

オンラインイベント企画・運営、ライバー育成事業を手がける株式会社KIRINZのオフィスデザインを担当いたしました。


Project Management:Hitoshi Noda
Interior Design:Daiki Nakazawa


株式会社KIRINZ コーポレート本部 佐藤 ほたる 様

学生起業のベンチャー、一戸建てからオフィスビルへ

KIRINZは、ライブ配信のプラットフォームではなく、企画運営をしている会社です。
代表が大学生の時に、大学生ならではの集客方法でイベント運営をする事業を立ち上げたことからスタートし、現在はライバー・インフルエンサーを発掘・育成するライブ配信イベント事業などのライブ配信事業を主軸としています。
近年ではおこもり需要でライブ配信事業が伸びたこともあり、今回のオフィス移転に至りました。

移転前は一軒家で、フロアも分かれているうえ、デッドスペースが多くあることが課題となっていました。
さらに、ライバーさんとの打ち合わせやケアなど、どうしてもオンライン会議が多くなる特徴があるのですが、事業が拡大するにつれて大人数になり空間を圧迫していたため、近くでの会話や会議の音問題が顕著でした。

移転後はビルを借り、オフィスらしいオフィスになった点が大きな変化です。
ワンフロアでデッドスペースがなく、社長をはじめ全員が社内全体を見渡せることを大事にしました。
また、オープンフロアでも、音問題が起きないよう、ミーティングブースの設置にはこだわりました。
想定通りここは利用率が高くなっていますが、それぞれの業務にあった場所の使われ方ができています。

足並みを揃えて「新たな熱狂生み出す場」に

実は、移転と同時期にコーポレートブランディングも刷新しています。
新しい企業ビジョンは、当社に関わる全ての人とそのファンのために、社員全員が事業成長に向けて足並みを揃え、若い世代が創る未来への更なる貢献に努めること。
よりこのビジョンを強く発信していくことにおいても、みんなが集うオフィスにおいて、対面のコミュニケーションを深めていく必要があるということを、会社として再認識したタイミングでした。

弊社では事業の特性上、若いメンバーを中心に、スピード感を持って連携・決定をしていかなければならない場面が多くあるため、ビジョンを体現し、​​事業成長することを一番に考え、出社を原則必須にしています。時代に合った働き方の選択肢は残しつつも、オフィスワークの魅力を高めるため、皆が集まる空間への投資を始めた形です。

座席は、イベントなどのプロジェクトごとのメンバーで、近くに座るようにしています。採用においてはカルチャーフィットを重視しているぶん、普段からスタッフ同士の仲が非常に良いのが特徴です。
そのため、同じメンバーで固まることなく仕事に集中できる仕組みを作っています。

完全なフリーアドレスが主流となりつつありますが、そういった雰囲気の中で、あえてその日の自分の席=”居場所”がきちんと用意されていることにより、安心して仕事に取り組んでほしいという思いがあります。
自分の引き出しがあるのが嬉しいなとか、デスクに何を置こうかなとか、それぞれの楽しみを感じてもらえて、内と外のバランスが良くなってきていると感じています。

社内と所属ライバーを繋ぐエントランス

移転で内装会社を決めるにあたり、最初は紹介でいくつかの候補があり、各社それぞれに提案をいただき決定する形でした。たたきのレイアウトについてはどの会社さんも違いはありませんでしたが、ソーシャルインテリア様のその後の提案は、バックグラウンドまでヒアリングをしてくれて、その内容を汲み取った反映がされていて驚きました。

中でも決め手は、今回一番お気に入りのスペースでもあるエントランスのデザインが良かったことです。
今まで使用していたKIRINZのネオンサインを移したのですが、裏がミラーになっていてコントラストが効いています。関係者がこのコミュニケーションスペースで効率的に撮影や打ち合わせをこなせるようなスペースになりました。

ライバーさんが東京に来た時には会社にも遊びに来たいと言ってくれますし、実際に来社するとみんながロゴの前で喜んで写真を撮ってくれるので、とても嬉しいです。写真を撮影してSNSにあげたくなる空間があるというのは、弊社のビジネスモデルとしては重要な要素でした。

ソーシャルインテリア様は、課題点から希望のデザインまで、細かくヒアリングを行って本質的に理解していただけました。既存の家具を転用する部分もあり、コストを抑えて要望を形にするという大変さもありながら、人となりの暖かさとアイデアで、課題解決に導いてもらえて、双方向のコミュニケーションが出来たことがとてもありがたかったです。

納期の調整対応や、搬入時のイレギュラーな対応など、最後まで労力をかけるところにもプロの技を感じました。諦めかけていた部分も、スピード感を持って一緒に伴走してもらったなという印象があります。
これから会社が大きくなっても、そのまま変わらないでいてくれたらいいなと思います。この度はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社KIRINZについて

「女子大生のマーケティング会社」として創業。新時代のロールモデルを発掘するライブ配信コンテスト『MODECON』運営事業を中心に、イベントプロモーション、ライバープロモーション、その他Z世代をターゲットとしたデジタル事業などを手掛けています。
「Hungry For New Heat. 〜まだ見ぬ熱狂を追い求める〜」というビジョンを掲げ、「新しく生み出す熱狂で世界を広げ、全ての人を夢中と出会わせる活動」を事業として推進していきます。

Azusa
Kurabayashi

編集後記(広報担当より)

オフィスにおいては、コミュニケーションをとる仕組みづくりが主流となっていますが、仲のいいメンバーが仕事に集中しながら事業をすすめる空間という逆のアプローチが今どきでおもしろい!と思いました。企業によってフェーズが異なることを念頭においたうえで、今大事なことが何で、今必要なことは何なのか、ということをオフィス移転のタイミングで伝えることは見習って活かしていきたいです。おもしろいことを見つけて実現していくための裏舞台、とても勉強になりました。お忙しいところありがとうございました!