オフィス移転のテーマは「月曜日に会社に行きたくなるオフィス」

iPS細胞も含めたCell-Techを事業の根幹に、iPSテクノロジーを通して研究支援・試験受託、開発支援、研修、事業支援、再生医療関連サービスを提供する、株式会社iPSポータル様にサブスク家具を導⼊いたしました。


株式会社iPSポータル 専務取締役COO 太田 裕子 様

オフィス移転のテーマは「月曜日に会社に行きたくなるオフィス」だった

私たちは、以前まではベンチャー企業向けのインキュベーション施設の一角に拠点を置いていましたが、事業拡大に向けて人員増の予定もあったため、創業7年目というタイミングで移転をすることにしました。

今回の移転については、単なる場所の移動ではなく、社員の働きやすいオフィス環境づくりへの重要な投資であると考えています。「月曜日に行きたくなるオフィス」というコンセプトのとも、移転プロジェクトをスタートしました。はじめは一般的なオフィス家具を検討していましたが、感性を刺激するようなテイストのものが見つからず、「会社に行きたくなる」というコンセプトには合わないように感じました。また、既にある家具についてはそのまま使えば良いと思っていましたが、これまで継ぎ足しで必要なものを追加してきたため、色・形・大きさがバラバラの状態でした。また、全体の統一感がなく、雑然とした雰囲気になりがちなのも気がかりでした。そのため、今回は一般的なオフィス家具は購入せず、オフィスフロアも含めてデザインを一新することにしました。そんな中、テントやデザイン性の高い家具を取り扱っており、オフィスデザインも含めてご相談できるということで、ソーシャルインテリアを知りました。

お話を聞いてみたところ、コンセプトに合いそうな遊び心のある家具で、更にサブスクリプションで利用することができると聞きました。今後、人員の増加のタイミングや在宅勤務の標準化等、定期的に作業スペースの追加などオフィスフロアの使い方をアップデートをすることが想定されます。働く環境の変化が大きい時代に、家具を購入するのではなく、必要に応じてサブスクし、不要になったら返却できるというのはコストの面だけでなく、環境への配慮という点でもとても魅力的でした。

サブスクでも、しっかりと想いを形にするデザイン

家具選びはオフィス移転プロジェクトメンバーでそれなりに進めることができましたが、空間デザインについては悩むことが多く、専門家のアドバイスはとても助けになりました。オフィスとしての機能性と、コンセプトに合ったデザイン性の両方を考える必要があるので、これはプロにお任せして一番良かった点だと思います。趣旨や課題をヒアリングして頂いたあと、インテリアコーディネーターの方から、社風も考慮したナチュラルなオフィスデザインの提案がありました。動線や使いやすい配置などよく考えられており、とても良かったです。空間デザインの依頼ははじめてだったため、奇抜な提案がくるのかと不安もありましたが、遊び心がありつつ落ち着いた雰囲気で、よく意図を汲んでいただけたと思います。

さらには、エントランスの内装についても相談してみたところ、対応可能とのことでしたので、オプションでイメージのリクエストをしてみました。ナチュラルな木の床とアイアンを組み合わせるなど、素人には思いつかないような意外な提案があり、社内でもとても好評でした。家具、床、エントランスと、テイストを揃えたトータルデザインをしていただけたのは良かったです。

高価な家具が多いものの、通常のレンタルとは違い、全ての商品が新品であることが、稟議を通しやすいポイントでした。

「ラボ」要素以外の遊び心ある空間が鍵

私たちの会社はラボワークなどの研究支援のサービスを行っており、製薬会社や大学などと一緒にお仕事をすることが多いため、業界的にもどちらかというと堅いイメージがあります。社員の多くが研究や、論文や技術サーチ、企画などサイエンスに関わる仕事をしており、集中して作業することが多いため、もう少しリラックスできる空間にできればと考えていました。また、移転前からフリーアドレスではあったのですが、ワンフロア全てが作業スペースであったため、会議、ちょっとしたディスカッション、ランチタイム、休憩など、どれもが同じ空間にならざるを得ず、スペース的にコミュニケーションがとりづらい点は課題でした。

移転後は、オフィス空間を工夫したおかげで、以前よりコミュニケーションがとりやすくなったと感じています。ちょっとした打ち合わせや相談は、デスクのすぐ側に話ができるスペースが出来たため、会話も生まれやすくなりました。あたらしくできたカフェスペースで珈琲を飲んだり、休憩時間に本を読んだり、ソファースペースでディスカッションをしたり、ちょっとしたパーティーをしたり、お互いの新しい側面が見られ、とても新鮮に感じています。

また、今後の採用活動においても、企業イメージは重要です。企業の顔となるエントランスをアップデートし、明るい雰囲気のオフィス空間にしたことで、面接に来られる方の反応は良くなったと思います。新オフィスで選考を行い、さっそく新しい人材を迎え入れることもできました。オンライン採用でもオフィスの雰囲気やイメージを写真で伝えることで、採用や広報活動にも広く活用していければと思っています。

新しいオフィスになってから、社外の人から褒められることが多くなりました。そのため、積極的にオフィスに人に見せたいと思ってくれる社員が増えたように思います。何より、わたしたち自身がオフィスで過ごす時間を好きでいられることが一番なので、これからも良いコミュニケーションが生まれる場所づくりができればと思っています。

株式会社iPSポータルについて

iPSアカデミアジャパン株式会社の特許関係以外の業務の譲渡を受け、2014年9月から業務を開始しました。設立当初よりiPS細胞の受託試験を中心とし、iPS細胞テクノロジーの幅広い活用の促進のために取り組んで参りました。また、2016年には角膜再生医療のレイメイ社、2020年に絶滅危惧種の保護、及び不妊治療の事業化を目指すほうじょう社の設立と運営に携わり、Cell-Technologyに関するベンチャー企業の支援も行っております。また、2021年1月には本社とラボを移転し、当社の事業は次のステージを迎えました。iPS細胞をはじめ、Cell-Technologyを根幹とした研究や事業をテクノロジーとビジネスの両軸でサポートし、より付加価値の高いサービスを提供することで、ライフサイエンス分野の発展に貢献していきます。

Azusa
Kurabyashi

編集後記(広報担当より)

自分たちのスタイルに照準を合わせるのではなく、未来への投資というコンセプトを軸に、移転にあたって時間と手間をかけながら、様々な検討をし尽くしていらっしゃったところに発展性を感じました。最後の最後に信頼して家具だけではなく内装まで任せていただけたことを大変嬉しく思います。研究職は寡黙でかっこいいイメージもありましたが、実際に働く環境はコミュニケーションをとりながらリラックスできることも大事。メリハリがある方が素敵ですね!